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水玉のようにカラフルな 8

〜おまけ小話『スイーツコンペ』〜


すみれ「水玉ラスクのマリトッツォがコンペで優勝しましたっ!」


ラム「おめでとうっ! って、何の話し!?」


ウォルフ「実はサン・セルティレア大聖堂でお菓子コンペがあったらしくて、そこで水玉ラスクのマリトッツォが優勝したそうですよ」


プラム「そーなんだー。ところで、マリトッツォ&マリトッツォじゃなくて、水玉ラスクのマリトッツォに名前を変えたのですか?」


すみれ「はい。そっちの方が子供受けがよさそうだったので。かわゆいですし、語呂もいいです」


ラム「固執することなく相手に合わせたアプローチができる。さすがすみれ。ますます欲しくなるわ」


プラム「まぁまぁ、すみれさんにはアジアン料理の指南をしていただけるということで決着がついたじゃないですか。それにしても優勝だなんてすごいですね。他の方々はどのようなお菓子だったのですか?」


すみれ「シルヴァさんはクロックナッツチョコレートと言う名前で、グレンツェン大図書館にある時計塔をかたどったホールケーキでした。軽く食べやすいチョコレートもさることながら、多種多様なナッツが楽しめるひと品です。塩を軽く振ったカシューナッツ。素焼きした香ばしいピーナッツ。カリカリサクサクのマカダミアナッツなどなど、いろんなナッツとチョコを食べられるんです♪」


ウォルフ「ナッツとチョコの相性は最高だからな。うまくないわけがないっ!」


すみれ「あとですね、工芸品のようなキャンディーを提案した女性がいました。お名前を聞きそびれてしまったのですが、とにかくすんんんんんんんごい綺麗なキャンディーなんです。透明な飴玉の中にお花が添えられていて、中心部分はチョコレートなんです。きらきらでカラフルで最高にビューティフォーでしたっ!」


ラム「それはまたレベルの高いコンペだったようね。審査員として参加したかった」


プラム「お姉様、心の声がだだ漏れです」


ラム「あと、うちでも水玉ラスクのマリトッツォを出したい。許可ってもらえるやつ?」


すみれ「はい、大丈夫です。レシピを公開したら、うちでも使いたいという方がいらっしゃいました。ショコラでも扱ってもらえるそうです。他には喫茶店の【シエスタ】。紅茶がおいしい【アラヴァミンマイ】でも取り扱って下さるそうです」


ウォルフ「たしかシエスタでは、クリームとラスクの間にコーヒーの粉末を挟んでビターなマリトッツォにするんだよな。アラヴァミンマイでは生地とクリームにそれぞれ味わいの違う紅茶を練り込むらしいですよ」


プラム「どこも個性を活かした素敵なスイーツにレベルアップしているのですね。うちで扱うとしたらどうしましょう。果物は少しありきたりでしょうか」


ラム「何を言っているの。うちにだって個性があるじゃない」


プラム「個性……それってまさか…………」


ラム「無論、マリトッツォにグリルしたお肉を


すみれ/ウォルフ/プラム「「「それは絶対にやめてっ!」」」


ラム「がーんっ!」


エマ「クリームにお酒を入れればよいのでは?」


ラム「それだっ!」

根を詰めすぎて心配されていたラムは妹成分を大量に摂取することで復活。

お目当てのすみれを手に入れることはできなかったものの、料理指南の約束を取り付けることに成功。新規開店のスタッフとしてエマをゲットできて万々歳。これからの益々の活躍に期待です。


次回は――――オリーブと魔鉱石を交換したライラ。移動のために、マルタを介抱するためにハティが使った魔法がどんなものだったのか。検証しながら、楽しいお茶会のはじまりはじまり。

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