アルマの夢、その第一歩! 1
ついに空中散歩が開幕します。アルマの夢の第一歩です!
想定をはるかに超える来場者。
疲労困憊になりながらも、ガッツで乗り切る少女たち。
そんな中、アイデアの閃きに胸躍らせるスーパーヒーローが登場!
アルマたちの助けとして大活躍してくれます。
以下、主観【アルマ・クローディアン】
朝早くから起きて深呼吸。
お天道様にご挨拶。
ついにこの日がやってきたのだ。アルマの努力が実を結ぶ日が!
キキちゃんもヤヤちゃんも今日の日のために作った自作の衣装に身を包み、わくわくの止まらない心は体を左右に揺らすことで表現していた。
彼女たちは楽しいことがあると体を左右に揺すり、イライラが募っていると前後に揺れる。
激おこぷんぷんすると高速でヘッドバッドをするという特徴があった。
なので2人の感情は見ただけで分かる。今日は特に揺れが激しい。
全力で振り切ったメトロノームのよう。揃って体を倒していた。椅子から倒れ落ちてしまいそうなほどの角度でわくわくしている。
彼女たちの予定は午前中にお祭りを楽しみ、午後は我々にお昼ご飯を買ってきてから、空中散歩のお手伝いをしてくれる手筈になっていた。
前に楽しみがあり、後ろにも楽しみがある。そう思うと夜はぐっすり眠ってしまって、朝早くから起きてわくわくしっぱなしなのだそうです。
かくいうアルマもわっくわくのどっきどきでございます。
心臓がバクバクで飛び出してしまいそう。
電車に飛び乗ってガタンゴトン。セントラルステーションでキキちゃんたちとお別れをしてライラックと合流。
空中散歩の資材を台車に乗せていざゆかん、決戦の地へっ!
裏庭へと続く吹き抜けの通りはいつにも増して人が多い。
ブランチの時間はこじゃれた椅子とテーブルが出て、日陰で朝ご飯を食べる人もちらほらいた。
今日は全く違う景色。開けっ放しの通用口も閉めきられている。
いつも見る扉なのに、開いている時と閉まっている時の雰囲気とでは趣きが変わる。
ちょうど前の景色を見て、立ち止まって振り返ると裏の顔が見えるような不思議な感覚。見知ったつもりでいて、ふと知らない顔をのぞかせる。
これがお祭り。ハレとケの楽しみ方。
静けさを好む裏庭庭園も本日ばかりは忙しい。
ベンチでこれからの予定を確認する人。
大道芸を楽しみに訪れた人。
表通りの熱気から逃げてきた人。
東側はワークショップエリアになっていて押し花作りとか、プリザーブドフラワー講座も開かれている。
いつもなら屋内での作業だろうけど、アウトドアで、しかも色とりどりの花々に囲まれて作る手芸品はまた違った楽しみがあるのだろう。
大図書館の作り出す巨大な影の中の温度は高い。
重い荷物を台車で運んでいるというのに、右に左によそ見をしてしまう。
あれはなんだろう。
これはなにをしているのだろう。
目移りしてしまっていけませんなぁ♪
「よそ見しながらじゃ危ないよ。わくわくしちゃうのは分かるけど」
当然のように注意された。
さすが姉属性持ちのライラック。自然な流れでの注意喚起。
「ごめんごめん。真新しいものばかりできょろきょろしちゃって」
「アルマって魔法のことも好きだけど、魔法以外のことにも興味深々だよね。何かを極める人って、そっちにばっかり目がいってるものだとばっかり思ってた」
ライラックの言葉を脳内記憶に落とし込む。
瞬間、ドラゴンテイルの職人たちを思い出した。
彼らは仕事となれば鬼の形相で真剣に打ち込む。反面、仕事を離れると季節の移ろいだとか、酒の味だとか、せがれの自慢話だとか、仕事以外の話しでもよく盛り上がっていた。
なにげなく咲くたんぽぽのような遊び心こそ、必要なのだと今なら分かる。
「たまにはよそ見も必要だよ。それ一点ばかりだと、井の中の蛙、大海を知らず、ってね。知らぬばかりならともかく、この大航海時代、大海に沈みかねないから。井の中の蛙、大海に沈む。なんちゃってね。それに知らないことを知るって楽しいじゃん? カエルもいいけどアルマは鳥でいたいな」
「たしかにっ!」
うきうきスキップ気分で台車を強く押すと同時に、胸の中の炎が勢いづいた。
なんだろう……新しい魔法を開発してうまくいった時のような熱くなる感覚。楽しくて嬉しくて、心の奥が焦げるような、そんな気持ち。
ライラックの横顔を見て思う、同年代の友人というのは、桜のほかにほとんどいない。
毎日大人たちに囲まれて、魔法の研究やらダンジョンを登って材料採取だとかばかりだった。
年近い同性と何かに向かって走り続けたことは殆ど経験にない。それも魔法以外のことに関しては皆無。
やっぱりいいなぁ、こういうの!
裏庭庭園から空中散歩の会場に続く道。背の高い針葉樹の並ぶ砂の道。陽の光はわずか。吹き抜ける風を冷たく感じる。
夏場になると涼を求めて賑わうらしい。夏のグレンツェンはどんな景色なのだろう。
秋は?
冬は?
四季折々を夢想するだけで楽しくなってしまいます。
さぁさぁ集中していると時間というのはあっという間に過ぎていくもの。
演習場に出たのなら、ささっと準備を済ませて深呼吸といきましょう。と、開けた場所へ出てびっくり仰天。既に何人もの人たちが訪れて長い列を成していた。
およそ100人は超えているだろうか。開始まで1時間もあるのに行列ができているということは、それだけ楽しみにしてくれている人がいるってことですよね。
そういうことでいいんですよね?
面食らって棒立ちのアルマたちを呼ぶ声が聞こえた。
よく通る声。快活で頼れる姉御肌を感じさせる彼女はミレナさん。
軽くジョギングを済ませたあとのような、爽やかな汗を浮かべていた。
「アルマにみんな、おはよう。さっそくなんだけど、この前やってたクリスタルパレスを出して列を整えてもらっていいかな。とりあえず早く来てくれた人から順番に並んでもらってるんだけど、数が多いし随分待ってもらってるから、座って楽にしてもらいたいんだ」
「あわわっ! 了解です。それじゃあみんなはしゃぼん玉の準備をお願い。アルマは結界を発動させてクリスタルパレスを出すから」
どうやら先に到着したミレナさん率いるステラの人たちが、お客さんを誘導してくれたようです。
来た順番に並んでもらわないと、後から来た人が前に並んだりしたらトラブルになりかねない。細かいことかもしれないけれど、とても大切なこと。
それを察して先手を打ってくれた。ありがとうございます、ステラの皆々様方。
まさかこんなに早くから待ち遠しくしてくれる人たちがいるなんて。嬉しさ半分、申し訳なさ半分です。
でも嬉しさが勝ってついつい笑顔がこぼれてしまう。とはいえ、こんなになってしまうなら、昨日の時点でクリスタルパレスを置いておけばよかった。
ぬかった。完全にアルマのミステイク。
ミレナさんは気にするなと言ってくれるけど、気にしてしまうのがアルマです。
これを反省に、祭りの間はクリスタルパレスを固定化して残しておこう。
準備も終えて10時半。少し早いけど規定の時刻を待っていると、行列が長くなりすぎて収拾がつかなくなりそうなので始めましょう。
それにお祭りの参加者だって空中散歩の次があるはず。であれば、もうさっそく始めてしまいましょう!
記念すべき第1号のお客様。子供連れの3人家族。かわいい娘さんと仲良く手を繋いでのご来場。
さすがに3人一緒は無理なので、まずは娘さんとお母さんからふわふわり。続いてお父さんを空へふわり。2つが1つになって家族が1つになりました。
上手にできたとか、魔術回路がきちんと起動しているとか、技術的な思考をして一瞬、彼らの楽しそうな笑顔を見て、そういう事務的な考えが吹き飛んでいく。
純粋に楽しそうにしてくれてよかった。
それだけが頭の中でいっぱいになって、それだけでアルマまで幸せになれた。
本当にありがとう。本当に、今日まで出会った全てに感謝です。
そしてこれから出会うモノ全てに感謝です!
時流れてお昼前。長蛇の列は消化されていくどころか連なり続ける一方。
報告によると、針葉樹の長い道を抜けて裏庭庭園にまで及んでるという。
クリスタルパレスで椅子兼導線を作ったのは針葉樹の道の入り口まで。そこから先はネーディアが行列の間接部分。イッシュが最後尾に付いて案内をしている。
しかし困った。予想を超えた人員配置のために小休憩しか取れない始末。
開店1時間でお土産用チャームが売り切れになり、通信販売の案内のみになったステラの方々は休憩を回している。
彼らの手が空いたら空中散歩を手伝ってくれる手筈になっているものの、向こうは向こうでやはり忙しい。
仕事をローテーションして疲労を分担しようと打ち合わせしたものの、一時もこの場から離れること叶わず。
アルマはずっと振り輪をぶんぶん振り続けていた。
らんなーずはいだぜっ!
気持ちが高揚しているせいか魔力は十分。魔力で振り輪を動かしているので肉体的疲労もそこまでではない。強いて言えば、長い袖の根本が千切れてしまわないか心配である。
アルマはともかく、他の3人は大丈夫だろうか。イッシュとネーディアは自称鍛えているから大丈夫だろう。
ライラックも家業の手伝いをしてるからガッツはある。
とはいえ一服欲しいものです。キキちゃんたちに連絡をとって30分。なかなか帰ってこない。
それもそのはず、予定より早いタイミングで召還要請を出した。予定通りならその時間はマジカルウェザーショーを楽しんでいる。
マジカルウェザーショーとは、ベルン寄宿生4年生の企画物。ユノ氏監修の元、50センチ平方メートル程度の小型の箱に、魔力と魔方陣でもってあらゆる気象条件を整え、発現させる展示会。
アルマが一番見たいと思っている企画なのです。
川の流れが下流から上流へと逆流するポロロッカ現象。
超高温の熱風が山から吹き降りるフェーン現象。
あらゆるものを巻き込んでなぎ倒してしまうスーパーストーム。
太陽に掛かる円環の虹。
泡状の形を成す乳房雲。
神の怒りが如き千の落雷。
エトセトラエトセトラ、あまねく地球の神秘を実際に目で見て楽しめるとか凄すぎる。
ちょお~見たいっ!
と、アルマの願望は置いといて、そんなわけで面白現象に夢中になってるに違いない。
ここは我慢の子。2つの意味で我慢の子。彼女たちが帰ってくるまでの辛抱です。帰ってきたらたくさん土産話しを聞かせてもらいましょう。
ほどなくして、キキちゃんたちはお昼ご飯を携えて満面の笑みで手を振ってくれた。どうやらとっても楽しめたようだ。それがなによりです。
渡しておいたパンフレットも殆ど配り終えた様子。
「たっだいまぁ~☆ すっごい行列ができてるね。さすがアルマお姉ちゃん!」
「おかえりなさい。お昼ご飯は食べて来た?」
「うん、キッチンのお肉を食べた。ちょお~おいしかった。でねでね、お友達もできたの。すっごい綺麗なお姉さんたちでね、占いもしてもらっちゃった!」
楽しめたようでなによりだ。
しかしこのままの調子だと延々とお土産話を続けてしまう。状況を察した空気の読める姉が妹を制し、自らの使命の確認と、くわえて提案を与えてくれた。
「キキ、土産話はそのくらいにして、今は空中散歩のお手伝いをするよ。それにしても本当に凄い行列ですね。入り口から裏庭庭園を出てずっと続いていました。何か規制線のようなものを用意したほうが良いのではないでしょうか?」
「う~ん……それが一番なんだけど、道具って用意してなくて。何か良い案はないかな。とりあえず休憩回しをお願いしたいかな。それとバストさんが見当たらないみたいだけど」
「バストさんはお腹いっぱいになって、裏庭庭園のベンチでお昼寝しています。とにかく私はお姉ちゃんと交代しますね」
気疲れか、猫の習性なのか、春薫る花々のベンチでお昼寝中。ちょー羨ましいじゃないですか。
「キキはアルマお姉ちゃんと交代する。振り輪をふりふりするっ!」
「無理はダメだよ。キキは人より魔力量が少ないんだから」
「大丈夫大丈夫。いくら少ないって言っても、アルマお姉ちゃんが帰ってくるまではもつもん!」
「うぅん……少し心配だから、私とキキで代わりばんこにしよう」
「アルマもそれがいいと思う。それじゃ、少しの間だけよろしくね」
ガッツのポーズで任してちょうだいの双子に手を振って、アルマはライラックと一緒にテントの裏でお昼ご飯。野郎共は後回し。もう少し頑張れや。
お昼に買ってきてくれた弁当は、スパイシーなホットドッグとナマスカールで働いているアイシャさんが考案したテイクアウトドライカリー。
そしてヤヤちゃんチョイスとおぼしきチョコバナナが2本……せっかくなのでライラックと一緒に半分こすることにした。ホットドッグとドライカリーを。
おいしいご飯に舌鼓を打っている最中も、導線確保の試案をめぐらす。も、何も思いつかない。疲れて何も考えられない。
マジカルウェザーショーが見たくて、そっちにばかりに考えが寄り道してしまう。
明日は早朝からスペシャルイベントをする流れでお昼までの空中散歩。昼を過ぎてからは自由時間ということでお祭りを回ろうとしている。
そして必ずマジカルウェザーショーを見に行くのだ。
今から楽しみだなぁ。
わっくわくですなぁ。
結局考えがまとまることはなく、2人の元へ戻ることに。
キキちゃんの魔力量が心許ないので、野郎共のところへ行ってもらおうかな。
それでも振り輪をふりふりしたいというなら、マギ・ストッカーを渡しておこう。これがあれば魔力量に関わらず、魔法を行使、あるいは魔術回路に魔力を流し続けられる。
キキちゃんも振り輪をふりふりできるというもの。
魔力切れ対策として持参したものの、この調子なら明日も明後日も切り抜けられる。
あるから使いたいわけではないが、祭りを楽しむという意味でも、キキちゃんたちのやりたいことをやらせてあげたい。
戻ってきたよの声掛けのあと、アルマの提案より先にヤヤちゃんが前のめり。満面の笑みでどや顔を繰り出す時は、決まって何か良いことを思いついた時に見せる表情。
何か良いことがあったのか。
何か面白いことを考えついちゃったのかしら。
「いいことを考えました (どやっ!)。暁さん的思考方法で、待っている人の暇を笑顔にする方法を思いつきました (どやっ!)」
「凄いどや顔。で、それは一体どんな方法なのかな?」
暁さん的思考方法とは、多数の問題を抱えた時、平面的ではなく立体的に物事を組み立て直して全てを丸く収めようとする思考法。
この時、引き算よりも足し算を重視して行う。
この状況、ヤヤちゃんが問題解決に用いた材料は、
一つ、規制線は必要なのでロープのような長いものを用いる。
一つ、空中散歩は魔法を使ったアトラションなので、魔法を使ったものなら親和性があっていいんじゃないだろうか。
一つ、大人も子供も楽しめるもの。
一つ、マギ・ストッカーがあるので多少の魔力は融通が利く。
一つ、あっ! 明日はベレッタさんも空中散歩に来てくれるんだった。楽しみだなぁ!
以上、5つの条件で答えが導き出せたようだ。なんと最後の材料が超強力。
ヤヤちゃん曰く、ベレッタさんが全ての鍵なのだそう。ということは、つまり…………。
何をしようと言うのか。それを聞こうとするより早く、キキちゃんとマーガレットを呼び出してこしょこしょ話し。
これはアレだ。アルマにびっくりして欲しくて、サプライズ的な衝撃をもたらそうとしてくれるやつ。
それはとっても嬉しいんだけど、空中散歩のリーダーはアルマで、しかも責任者もアルマなので、何をするのかだけは先に説明してもらわないと困るんだけどなー。
聞くより早く走り出すヤヤちゃんの行動力たるや。
ヤヤちゃんは興味の無いことにはとことこん疎い。逆に大好きなことになると、とてつもない威力を発揮する。
でも待って。事前告知は果たしてっ!
「レディース&ジェントルマンッ! 空中散歩へようこそ。しかしお待ちになって下さる方々はさぞ退屈でしょう。そこで、この不肖ヤヤ・ランヴィが、皆さまの退屈を笑顔と感動に変えて見せましょう! これなるは我らがリーダー『アルマ・クローディアン』と、我らが親愛なる友『ベレッタ・シルヴィア』の成せる業。さぁさぁ皆々様も、もっとフラワーフェスティバルを盛り上げていって下さいッ!」
とんでもない大見得を切り始めた。
しかもアルマの名前を高らかに吠えてしまって、聞いてる本人は超恥ずかしいんですけど。
ベレッタさんの名前まで叫んでしまって……彼女がこれを聞いたら死ぬほど赤面するだろうなぁ。
得意満面のヤヤちゃん。マギ・ストッカーを掲げて魔力を解放。タクトのように振り回し、放出した魔力を空間に固定する。
それから勢いよく、居並ぶ人の前を走り抜ける。ぐるっと回って最後尾まで、一直線に駆け抜けた。
エンターテイナーの背中を追って、助手の2人も走り出す。魔力の帯に手を触れながら、彼女たちは描きだす。光のアートをっ!
「みんなみんな手伝って! これは絵具。光の絵具。空にお絵描き、光のお絵描き。もっともっと盛り上げて! それっ!」
「お花にネコちゃんウサギさん。好きなものを好きなように、好きなだけ描いていって。空のキャンパスはまだまだ真っ白。みんなの色で染め上げて! みんなの色で形作って! 空は誰にも自由だから。キラキラ絵具で描いちゃおうっ!」
踊るように、それこそ妖精のように天衣無縫な彼女たちが、待ちくたびれて鬱蒼としていた人たちの顔に光をもたらす。
魔力の帯に触れて、指をなぞるとキラキラ絵具が線になる。強いイメージを魔力に転写すれば、思った通りの形が空を彩る光のお絵描き。
腰を落としていた誰も彼もが立ち上がり、指を心を動かして、思い思いの気持ちを映す。
タキシードを着たサメのカップルが水中ダンス。
タッチの違うカエルたちのシュールでコミカルなコンサート。
巨大な花吹雪に舞う小動物たちの空中遊泳。
想像だけの世界が現実に描き出されていく。
幻想的で美しく、コミカルでちょっとくすっと笑ってしまうような面白さ。
誰かが本気で描いたリアルなドラゴン。あとから誰かがお髭を書き足したり、頭の上にペンギンを乗せてみたり、知らない誰かと誰かが重なって、みるみる内に変化していく。
カオスとシュール。
だけどどこか心地よい。
あぁそうだ。これはグレンツェンにとても似ている。
いろんな人が集まって。
いろんなものが混ざり合って。
だけどみんな本気で、毎日を楽しんで、よりよい物にしていこうと前を向いて歩いている。
そんな輝く姿が描き出されていた。
キラキラでわくわくの詰まった光のお絵描きが、人の本質を露わにしているように思えて、それがとても美しくて、本当にグレンツェンはいい場所だなぁって、心の底から感動が沸き起こってくる。
なんて、なんて素晴らしいことだろう!




