表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1066/1090

133.異世界旅行2-7 思い出に、『また明日』を 73

 フラワーフェスティバルの後夜祭を思い出す。ユノさんがサーモンのマリネを食べた時、サーモンばっかり食べた時と同じ。残念なことに成長してない。酔ってるとはいえ、グラーヴィロヒばっかり食べないでほしい。

 なぜならわたしがすごく楽しみにしてたから。

 やっぱりサーモンは好きなので!


 ユノさんの天然発言に火が点きそうになるわたしの気をそらそうと、シェリーさんが動画の画面を操作した。最後に見たソニックブームフェアリー。コッコちゃんに乗って極超音速に到達しようとした彼女たちを話題にする。


「フェアリーとコッコちゃんはかわいいだろ。そうだ。フラウウィードのシフォンケーキをお土産にもらってきたんだ。みんなで食べよう!」

「異世界のお菓子!」

「ところで、コッコちゃんとフェアリーはどうして極超音速で飛んで無事なんですか?」

「それなんだが、前方に防護魔法とともに風の道(エアライン)の魔法を使って風の通り道を作ってるらしい」

「マッハ3でぶつかる風を、防護魔法とエアラインだけで守ってるんですか? どちらも相当な練度ですね。おそらく人間では不可能。いや、フェアリーと鶏のサイズだからこそ、守る箇所を小さくできて合理的なのかも。ほかにどんな魔法が使えるんでしょうか。フェアリーは超高密度のエーテル生命体ということですが、個体それぞれに得意な魔法があるんでしょうか」

「ユノが勤勉なのは分かった。しかし、フェアリーに学術的なものを求めないでくれ。彼女たちは現実に存在するが、彼女たちには夢幻の住人でいてほしい」

「いや、でも」

「夢幻の住人でいてほしいんだ……ッ!」

「あ、はい」


 シェリーさんがユノさんを圧で圧倒した。なるほど。勉強になります。

 フェアリーの話題のあとは今日のティーパーティーの話題で盛り上がった。唐突に結婚を申し込むフェアリー。香り当てゲームを楽しむフェアリー。天真爛漫なフェアリー。大きな桃に瞳を輝かせるフェアリー。スイーツを食べて頬が緩むフェアリー。ハーブティーと紅茶を飲んで喜ぶフェアリー。

 全てのフェアリーの一挙手一投足が愛おしい。

 嗚呼、早く異世界間交流が始まらないかなー♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ