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133.異世界旅行2-7 思い出に、『また明日』を 65

 スイーツも残りわずか。終幕のワープが迫る。最後に、と言ってヘラさんがフェアリーたちに語りかけた。


「スイーツも食べたし、おいしい紅茶も飲んだし、最後にあれが見たいなあ。あ、そうだ!」


 ヘラさんがなにかを見たいがためになにかを閃いたようだ。

 フェアリーを集めてお願いをする。


「バナナの木を探してコッコちゃんに乗って空を飛んだって言ってたけど、どのくらいの速さで空を飛んだのか見せてもらってもいーい?」

「いいよーっ!」


 え、なぜ今、というか最後にそれ?

 聞くと、ヘラさんなりの意味があったみたい。


「鶏ライドするフェアリーが見たい。かわいいから!」

「「「「鶏ライド?」」」」

「あと、どのくらいの速さで移動してるのかが分かれば、バナナの木が群生してるって場所まで距離が割り出せるはず。フェアリーは日没になるとお休みしちゃうから、日帰り計算で距離を割り出す。それになにより、きっと生き生きした笑顔を見せてくれるに違いない!」


 鶏ライドしたフェアリーを見たことがないクレール姉妹は興味津々。

 鶏ライドして本気で空をかっ飛ぶ姿はわたしも興味がある。

 了解したローズマリーはライブラから轡を取り出した。赤雷と白雲は一羽の鶏を連れてくる。

 バーニアと月下が轡をコッコちゃんに取り付ける間、ローズマリーがわたしたちにどのくらいコッコちゃんたちが凄いかを説明してくれる。


「コッコちゃんはねー、ものすごーく速くぴゅーんって飛んじゃうよ! 信じられないくらい速いんだから!」

「それはすごい! 飛んでるところが見てみたーい♪」

「もちろん! コッコちゃんたちも空を飛ぶのは大好きだから!」


 振り返って、準備の整ったコッコちゃんに飛び乗る。西部劇のガンマンさながらの光景。真剣な表情をするローズマリーの姿がかっこかわいい。本人は真剣そのもの。だけど、絵面がシュールすぎて面白くて噴き出してしまいそうっ!

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