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133.異世界旅行2-7 思い出に、『また明日』を 61

 さぁ、本題に入ろう。オータムフェスティバルで最も大事なこと。それはアルマちゃんと一緒にお祭りを楽しむ時間があるのかどうか、ということである。

 五か所のアトラクションを管理するアルマちゃんは超多忙に違いない。


「ところで、オータムフェスティバルをアルマちゃんと一緒に遊びたいんだけど、アルマちゃんの空いてる時間ってある?」

「えっ! それは嬉しいんですが、まだタイムスケジュールが決まってないので、決まったら連絡します」


 空気の読めるペーシェが会話に割って入る。


「一応、あたしたちはパレスミステリーの【ヘラクレスの塔】に常駐する予定なんです。MCも兼ねてるんで。煽るために」

「煽るために!?」

「それで、プロのMCも雇うので初日3人、二日目2人、最終日2人、って感じで回せますよ。最悪、後半二回はあたしが出張っても大丈夫ですし。ヘラクレスの塔のギミックはあたしが考えたんで」

「でも、ペーシェさん。せっかくなのでオータムフェスティバルをグリムさんと一緒に周りたくないですか? なにより自分たちが関わったパレスミステリーを全部回って見て、実際の雰囲気を掴んでおいてほしいです。アルマは気になるので、時間を作って全部見て周る予定です」

「たしかに。アルマの言う通りだわ。グリムさんとデートしたいし、パレスミステリーを見ておきたい」

「わ、私とデート!?」

「グリムさんといちゃらぶデートだぜっ! お祭り一緒に周りましょ~♪」

「いいな~っ! 私も二人と一緒にお祭り回りたいです!」

「すみれもうぇるか~む♪」

「いえ~い♪」


 グリムさん、ペーシェ、すみれが三人一緒にハイタッチ。

 わたしはアルマちゃんとハイタッチ。なにはともあれ、なんとか予定を空けてくれるらしい。よかったよかった。わたしもわたしでしっかり仕事をして予定を空けられるように頑張らなくっちゃ。

 柿のタルトを食べきると、どこかへ行って一時離脱した月下と祈ちゃんが現れた。祈ちゃんの手の中には美しい桃色の桃。祈ちゃんの手が小さいから桃が大きく見える。と、思いきや、本当に大きな桃だった。


「ペーシェお姉ちゃんに贈り物。今、木から取ってきた」

「ペーシェに食べてほしくって、ずっと育ててたんです。ぜひに食べてください!」

「あたしのために? 超嬉しい! ありがとう!」


 ペーシェのことが大好きな祈ちゃんと月下が彼女のために桃を取ってきた。

 ペーシェは二人を優しく抱きしめてビズをする。

 ペーシェの大好物の桃を、大好きな祈ちゃんと月下が持ってきてくれた。しかもこれは二人が育てたというじゃないか。喜ばずにいられないペーシェは月下にお願いする。


「よぉーし。それじゃあみんなで食べよう。月下、等分に切り分けてもらっていい?」

「えっ!?」

「えっ?」

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