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133.異世界旅行2-7 思い出に、『また明日』を 59

 傍らに聞きなれないわくわくワードに胸踊らせるフェアリーとリィリィちゃんがいた。

 お菓子の家。いったいそれはなんなんだ。きらきらした瞳が物語る。

 きらきら光線を受けたペーシェが頬を緩ませて答えた。


「お菓子の家っていうのはね、お菓子で作った家なのだっ!」

「「「「「お菓子で作った家!?」」」」」

「そう! 焼き菓子で壁と柱を作って、ベッドはふわふわのマシュマロ。ガラスは全部飴細工。ほかも全部お菓子で作ったお菓子の家。お菓子で作った家なのだ!」

「「「「「なっ、なんだってーっ!?」」」」」


 晴天が霹靂したかの如き驚愕っぷりを見せてくれるフェアリーとリィリィちゃんがいる。これはすぐにでもお菓子の家を見せてあげないと彼女たちががっかりしてしまうやつ。


「ヘラさん、異世界間交流って明日にでもできますか?」

「それは無理ー♪」

「ペーシェ、フォローしてっ!」

「まさかベレッタさんからのキラーパス! お菓子の家は作るのにすっごく時間がかかるから、来年用意しておくね。来年になったらきっとヘラさんがみんなをグレンツェンに招待してくれるから。ね、絶対!」

「「「「「分かった!」」」」」


 言ってしまった。お菓子の家を用意するって言い切った。しかも来年には異世界間交流するって約束しちゃった。ペーシェが。

 ヘラさん、そこんところはどうなんでしょうか!?


「来年の春には異世界間交流の準備が整う予定だから大丈夫♪」

「「「「「おぉーっ!」」」」」


 さすがは我らが市長!

 超かっこいいですっ!


 みんながわくわくする中を、アルマちゃんがぶった切る。


「お菓子の家以外にもホラーハウスとか

「あ、それはいい」

「そ、そうですか。ちなみに、アルマのイチオシはもちろん、アルマとペーシェさんで作った超絶地獄級のダンジョンです。達成報酬は約80万ピノ相当の景品。5人一組で参加なので、達成されると400万ピノの出費です。一瞬で赤字になります」

「なんで赤字になるダンジョンを作ったの!?」


 つっこむと、ペーシェとアルマちゃんは顔を見合わせて言葉をシンクロさせた。


「「調子に乗り過ぎました」」

「……………………え?」

「豪華景品にしないと、誰も挑戦してくれないと思って」

「ちょ、アルマちゃん?」

「いやー、調子に乗りすぎてほぼほぼ無理ゲーになっちゃった。でも大丈夫。ギミックを解けば簡単にクリアできる仕様なんで」

「ねぇ、ペーシェ。そのギミックを解くのって簡単、じゃないんだよね?」

「そんなわけないじゃないですかあ~♪」


 ケラケラケラケラケラ!

 ペーシェが悪いこと考えてる時の笑い方をしてる。

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