133.異世界旅行2-7 思い出に、『また明日』を 44
3人がわいわいやってると思った怖いもの知らずのローズマリーたちは、六等分にしたブルーベリーを持ってやってきた。
「3人とも、どうしたの? 見てみて! こーんなに大きなブルーベリーがあったよ。みんなで分けっこして食べよう!」
「「まぁっ! なんて立派でつやつやで、ぷっくりとしていて大きなブルーベリーなのでしょう!」」
「でしょ~♪ さぁ、それじゃあいっただっきまーす♪」
「「「「「「ぱくりっ! もぐもぐ。おいしいっ!」」」」」」
ブルーベリーをスイカのようにかぶりついて食べるフェアリーたちが満面の笑みを見せてくれた。
笑顔を向け合いながらブルーベリーを食べる輪の中にはダンスもいる。赤雷と白雲も彼の笑顔を受け入れた。
どうやら仲直りができてよかったです。
♪ ♪ ♪
さてさて、お次はペーシェのところへ行ってみよう。
グリムさんを義姉にできたペーシェは有頂天。妹のような祈ちゃんを侍らせて、母親とソフィアさんと5人で七輪を囲む。
レーレィさんも待望の義娘ができて有頂天変。これからどうしようかと楽しく悩む。
グリムさんも心を通わせることができる家族ができたと大喜び。
ソフィアさんも姉妹の幸せが見られたとあって自分のことのように微笑んだ。
レーレィさんとペーシェさんのことは姉妹たちに話してたらしく、ソフィアさんも他の姉妹たちもよく聞かされて、きちんと会って話しをしたかったみたい。
「グリムからよく聞いてます。パーリーで一緒に働いてくださってると。パーリーの噂はベルンにも届いてますよ。パーリーの総菜は独創的で本当においしいって」
ソフィアさんの言葉を聞いたレーレィさんが嬉しそうに微笑んだ。
「あらそうなの? おいしいって言ってくれて嬉しいわ♪ ソフィアもフィーアも、グレンツェンに来たらうちに来てね。宿泊が必要なら便利に使ってくれて構わないから」
「本当にありがとうございます。不肖の妹を受け入れてくださるばかりか、厚い真心までいただいて」
「いいのいいの。いつか姉妹全員連れてきて、みんなでホームパーティーをしましょう」
「今、このへんからホムパの波動がっ!」
波動を感じ取る人、多くない!?
ホムパと聞いてすみれが現れた。
「ホムパのソリストが現れたわ。すみれちゃん、今度クレール姉妹全員と一緒にホムパがしたいなって話しをしてたの。すみれちゃんもどう?」
「えっ!? それは嬉しいですが、家族水入らずに入り込むのはそわそわ……」
めっちゃ入りたそうにしてる!




