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第71話 隣国との戦争も中盤に差し掛かりました(8)

《ド~ン!》


《ド~ん!》


《ド~ン!》


 と、参の国の伝達部隊の銅鑼の音が大きくなり、この黄砂の平原に響き渡るから。


「な、何?」

「何だ?」

「何事だ?」


 今まで勝利宣言で歓喜し、『うっ、ほほほ』と、自国の旗を振り踊っていた、冥のAI埴輪仕様の中隊長さんたちも、猿やチンパンジーのように『キッキッ』と歓喜しながら踊るのは辞めて、猛禽類が危険を察知した時のような様子で、各自各々が首を伸ばして、辺りを注意深く探索始める。


 だが何事もない……。


 まあ、そんな最中に冥の大将軍閣下……。アルトミラAも参の策……。意図がわからず不安になってきたのか?


「何事だ! お前たち……」


 自国の中隊長さんたちへと尋ねるのだけれど。


「わかりません、アルトミラA閣下……」としか言葉が返ってこない。


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