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第59話 隣国との戦争が始まりました(1)

「いけぇー!」


「うわぁあああっ!」


「突撃ー!」


「いやぁあああっ!」


 参と冥の俺の《《あれ》》! と《《子種》》を賭けた決戦の火ぶたが、両国間の黄土の平原で、黄色い砂煙を巻き上げ、散らしながら、両軍の小型自立AIアマゾネス型戦闘ロボット……。埴輪ちゃん! 卑弥呼ちゃんが! 竹槍を持ってではなく……。


 馬型ロボットちゃんこと木馬ちゃんに『いや~』、『馬鹿~』、『陛下~、スケベな顔をして見ないでください~!』と。


 今回の獲物、貢物、景品となっている俺は、十字架に縛られ地面に立って、不貞腐れている訳だから。


「俺は君たちをダッちゃんとしては見ていません……。だが君たちは、俺のことをいやらしい目で見詰め、笑い、涎を垂らしているようだから。俺の方が勘弁してくれ~! そして俺を解放してくれ~!」と。


 俺は時々両国合わせた将軍たちへと嘆願をするのだけれど。


 参国と冥国は隣国同士だから、何千年も前から仲が悪くて、事ある毎に紛争をしてきた両国だから。



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