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第52話 流石戦妃型ロボットだ!(5)
だって俺……。
俺は自分が死んでもいいと思うぐらい二人を愛しているし。実際自分の命を対価にして楼蘭妃と麗蘭妃の二人を救うために、この霊子の世界へと飛び込んできたわけだから。
俺はここで楼蘭妃と麗蘭妃の二人に捨てたら、太い柱にロープを通して、己の首をかけ、二度目を、死を選ぶほど愛している。俺がこんなにも二人に対してツンツンしていてもさ……。
だから俺は楼蘭妃と麗蘭妃の超麗しい顔を交互に見詰めながら。
「うん」と頷き、二人の無言の言葉に了解したと告げると。
「──ダイアロンQ! 黒豚韓黄をあの世~! 成仏させてやれ~! 超必殺技~! 軒轅剣による雷鳴落とし、サ○ダーブレイクだー!」
俺はスーパーロボットアニメの主人公さまたちのように大袈裟に大きく、唸るように家のカミさんへと必殺技と韓黄に止めを刺すように下知をだしたのだった。
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