第51話 流石戦妃型ロボットだ!(4)
ダイアロンQは巨大ロボットなのに何故か優艶な括れた腰……。
その腰の柄に刺さる《《伝説の名刀、軒轅剣を》》俺は見詰め「ゴクリ」と喉を鳴らせば。
「陛下~!」
「あなたさま~!」と。
お前等二人は俺に優艶にじゃれてばかりで戦に一度も参加をしなかった役立たずだろう~!
だから最初からお前等二人はこの戦に参加しないで城郭の塀の上で、こちらの様子を窺っているだけで戦闘に参加しなくてもよかったのでは?
特に合体前のダイアロンQの各機体であろうとみんな自動AIチップが搭載されているから、自動で勝手に敵の能力を素早く計算して攻撃に転じることができるから。
楼蘭妃と麗蘭妃の二人は本当に何しにきたの……?
もしかして? ただ戦闘の邪魔をしにきただけではないのか?
君たちは……? と。
俺も嫁さん二人に嫌味の一つも言ってやりたい衝動に駆られるけれど。
俺が世間さまからアラサーと呼ばれる歳になって初めてできたお嫁さん……。
それも超中華美女の女神さま……。二人だからね……。ゆとり世代と呼ばれた時代に産まれ育った俺には、惚れた二人にそんな嫌味の一つも言えることなどできない。




