第20話 ダイアロンQ(1)
「陛下~!」
「何?」
俺は後ろの二人……。
親子喧嘩は頼むから辞めてくれと思っていた二人……。
俺の願いが神や女神さまに届いたのだろうか? と悩んでも、この世界の女神さまは、俺の後ろで血で血を争う、親子喧嘩をしていた楼蘭妃と麗蘭妃だから、俺の愛ある願いが二人に届いたのだろう? と思うことにしながら、楼蘭妃に声を返せば。
「あなたさま~」
今度は麗蘭妃が、俺が楼蘭妃の返事を聞く前に声が返ってきた。
だから話を折られた俺は、少々不機嫌な顔や様子になりそうだが、俺の願いが届き、やっと喧嘩を辞めてくれた。
だからやっと話を進めることができるようになったわけだから、俺は麗蘭妃へと嫌な! 大変に不機嫌極まりない顔等出来ないから、俺は笑顔で。
「何だい、二人共?」
俺は声音も明るく、二人同時に……。
そう先ほど俺が楼蘭へと問いかけた言葉とセットで問いかけると。
「……我が国の秘宝……ダイアロンQ1号機を陛下に授けようと思います」
「……だから陛下はダイアロンQ1号機をお上手に乗ってくださいね……」
「そして陛下は朕達と夫婦円満合体をおこない奴を倒す……」
「そうお母さまの言われる通りであなたさまは~。わらわとお母さまのお腹に一人のやや子を授けるのではなく、双子か三つ子で生まれるようガッタイガー! をがんばるのです……」