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第14話 王国の宝(2)

 まあ、こんな感じでね、いくら容姿が若くても楼蘭の方は元人妻……。麗蘭を産んでいるだけあって、肝っ玉母さんではないけれど、《《おばちゃん仕様》》になって笑かしてくれるギャグ語を次から次へと放ち、漏らし続けるけれど。


 もう乙女ではないにしてもまだ初心さが残る令嬢……。お姫さまの麗蘭の方は言葉遣いも丁寧……。何てお淑やかな姫さまだなと、俺自身が麗蘭の産まれの良さ! 生まれながら姫さまなのだな、と感心できるくらい、楼蘭の冗談染みた驚愕は、生まれがよくない俺の気を紛らわし、恐怖感を取り除いてくれるから。


「おい! お前等二人! 俺のことは放置して今直ぐ逃げろ! 時間稼ぎは俺がするから!」と。


 俺は後ろで怯える、女房二人へとここから逃げろ……。そして俺の子を無事に産んでくれと思うのだが。


「いや」

「いやです」


「ここに残ってあなたさまと共に、裏切り者と闘います……」

「そうです勇者さま……。お母さまの言われる通りでわらわもここで勇者さまと一緒に韓黄と闘います! フンフン!」と。


 俺の女房二人は、俺と共に戦うのだと……。俺自身が巨大化した韓黄自身とどのように戦えばよいのか、見当すらつかないのに気丈なところを夫の俺と、自分たちを幽子の世界に何千年も束縛してきた韓黄に対して魅せるから。


 俺自身、二人に対してマジで困ったなぁ~と頭を抱えると。





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