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薔薇妃

「リア様、外をご覧くださいませ!あの門をくぐると、トウの首都である華蘭ファランですわ!」

興奮したように話すクリスティーナ

「これが鄧…リーシュとは何もかも違うのね」

リーシュ王国は煉瓦造りの白い家が多いが、鄧は赤色の家が多かった

「鄧の人は髪が黒い人ばかりなのですね」

リーシュは金や、赤、茶色等様々な髪色の人がいた

「リア様。あれが王城ですわ」

見えてくる壮大な城

「リア様。王城の門を潜るともう簡単には出られませんわ。よろしいのですね?」

「ええ。覚悟はできているもの」

馬車は静かに門を潜る


「王女様。お降りください」

ドレスの裾を掴み馬車から降りる

「アリアドネ王女様。ようこそ鄧へ」

鄧服を着た男女が待ち構えていた

「アリアドネ王女様。お部屋へと案内申しつかりました杏芳シンファンと申します」

「アリアドネ・リーシュです。よろしくお願いしますね」

「もったいなきお言葉にございます。さあ、こちらへ」

リアをこれから住む宮へと案内する

「アリアドネ様、こちらがこれから王女様がお住まいになられる紅宮でございます。紅宮は薔薇をモチーフとしていますので、薔薇様と呼ばれる事になります。

…美怜」

侍女の服装した女性が現れる

美怜メイリンと申します。薔薇様のお連れした侍女の方が3人とお伺いした皇帝陛下が私をお遣わしになりました。どうぞよろしくお願いします」

「そうですか。皇帝陛下にお気持ち有難く頂戴いたしますとお伝えいただけますか」

「かしこまりました。

…美怜、たのみましたよ」

退出する杏芳

「それでは薔薇様、どうぞ中へ」

美怜がリアの手を取り部屋へと案内する

「リア様、お茶をお持ち致しました。」

リアが椅子に座るとテーブルにお茶を入った杯を置く

「ありがとう、頂くわね」

杯に手を伸ばす

「本当にここは素晴らしいわね」

柱に施された彫刻に感心する

「あ、あの、ここに施された薔薇の模様からここの主人は薔薇様と呼ばれております」

侍女よりも質素な格好をした下女が現れる

「あら、そうなの…あなたは?」

「あ、あの、薔薇様の毒味をさせていただきます、小蘭シャオランと申します。」

「小蘭、よろしくね」

「は、はい!こちらこそよろしくお願いします」

失礼致します、と退出する小蘭と入れ替わりに淡い紫の侍女服を着た女性が入って来る

「薔薇様、失礼致します。我が主人、菖蒲の妃、雪麗シュエリー様がお茶にお誘いでございます」

「菖蒲の妃様が…?」

「薔薇様、このようなお茶会は、頻繁に行われますので、参加しておいた方が良いと思われます」

美怜が助言する

「では、参加いたしますと、菖蒲の妃様にお伝えしてください」

「かしこまりました。」


「さあ、薔薇様。お召し替えいたしましょう。初めてのお茶会ですもの、リーシュのお洋服で如何でしょう?」

「では、美怜様、こちらなんてどうでしょう?」

「クリスティーナ様、こちらよりこちらの方が薔薇様のお色、赤に相応しいのでは?」

妃はそれぞれ代表的な色がある。リアは紅宮として赤、菖蒲の妃は紫宮として紫が与えられている

淡い桃色のドレスの上に濃い桃色を重ねる

「さあ、リア様。菖蒲の妃様がおまちですわ。参りましょう」

美怜に先導され菖蒲の妃の待つ紫宮へと向かう



鄧編始まると前回言ってからだいぶ経ってしまいすみません…!なるべく更新はしていこうと思います(´;ω;`)

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