リーシュの薔薇、嫁ぐ!?
「リア様、御機嫌よう」
「御機嫌ようリア様」
「御機嫌よう、皆様」
大陸の西。大陸において1、2を争う大国、リーシュ王国。アリアドネ・アメルンはリーシュ王国国王、アロイス・アメルンの長女だ
「リア様って本当にお美しいわよね」
「あんなに素敵な青い瞳、金の髪、リーシュ王国だけではなくてこの大陸においてもどなたもいらっしゃらないわ!」
「リア様にはきっとノイワールの王子様とご結婚なされるわね」
「ノイワールの百合と呼ばれるエド様ね!リーシュの薔薇と呼ばれるリア様とエド様なんてどんな童謡の王様とお妃様よりもお美しいわ!」
リアはリーシュの薔薇と呼ばれており、ノイワールの百合と言われるエドワードと結婚するのでは?と数多の人間に噂されていた
「リア様」
「ノアール先生」
「流石リア様ですわ。今回のテストもリア様が1番です」
「先生のお教えがわかりやすいからです」
リーシュ王国には貴族の子女に学園が、一般の子女向けに院、として学習の機会が与えられている。王国の首都であるルクレスにある学園が1番格式が高い。
「アリアドネ様。学園長がお呼びにございます」
学園長付きの使用人が呼びに来る
「分かりました。」
使用人について学園長の部屋へと向かうと、学園長と武官を連れたリーシュ王国宰相ディートリヒ・アルトマイアーが待っていた
「リア様、急の来訪、申し訳ございません」
立ち上がり会釈する
「いえ、こちらこそお忙しい中、申し訳ございません。どの様なご用件で?」
手で着席を促す
リアの前に座ると
「国王陛下が大至急お呼びでございます。それ故参りました次第です」
「お父様?」
桃色の髪を揺らしてやって来たのは、ディートリヒの娘、クリスティーナ・アルトマイアーだ
「リア様、御機嫌よう」
「御機嫌よう、クリスティーナ」
父の隣に座る
「お父様、ご用事って?」
「国王陛下がお呼びだ。学園長、これで失礼する」
「かしこまりました。」