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第5話

 元気出してがんがりましょう!貴方はまだ若いのでこれからまだまだ成長します。・・・・・・プッ。

 「グググググ。また!僕のトラウマなのに!酷いよ!クソ~あのクソだぬき!レアかもしれないけどこの世全部探し出して抹殺してやんからな!クソ!」

 僕がこうも醜態をついている理由は、世界樹の所に行くまでいろいろな魔物がいて襲ってくる奴もいたが大体気が付かなかった奴らばっかりだったが後で襲われても困る為奇襲攻撃でやった。気づく奴は大体犬系の鼻がいいのが多かったし仲間を呼ぶからめんどくさいことこの上なかった。魔力の消費を気にしつつ前進していたところ、そいつはいた!

 「えっと、索敵先生がマップ上に挙げてくれる魔物でいないのがいるのだけど~。これって魔物じゃないの?」

 目の前に少し先に、黒い塊がいる。

 ・・・・・・?全く引っかかりません!

 「あっごめんなさい。いや~僕には魔物として見えているのだけど・・・。ん~どうしよう?」

 なんてのがいるのですか?

 「うん。ブラックバウンドボーンラグーンドッグって表示されているよ。ここから約10メートルぐらい離れているけど。」

 ・・・・・・。ダメです。魔物としては認識できません。

 「鑑定先生はどうですか?」

 こっちも鑑定できません。魔物として鑑定できません。

 「まあいいや。避けて通るか。あっちから行こうかな~。」

 少し回り道をするか。君子危うきに近寄らずだったっけ?そうだよね~よくわからん奴はほっておこう。

 「あれ~彼奴こっち向いた?さっきまで向こうむいていたんだ。あれって見た目狸だな~何だろう?傘かぶって狸の顔で酒瓶もってノートみたいなものを持った狸。名前が出てこない。」

 信楽焼の狸ですね。

 「おお!そうそう、信楽焼だ。そうそう。襲ってくるかな?」

 暫く様子を伺うためその場で待機していた。

 鑑定結果、あの魔物は認識障害をだしている為鑑定ができませんでしたが何回も鑑定して解析可能になりました。また変幻というスキルがあり相手が嫌がる物に変化できるみたいです。あとレア魔物です。

 索敵結果、今魔物として認識できました。認識障害は初めてだったので遅れました。すみません。

 「いいよいいよ。認識障害出てるからわからなかっただけだから、あの狸襲ってくるかな?さっきからこっち見てニヤニヤしてるけどどうしようかな?」

ん?なんだ?変化したのか。

「アウワウワウ!ななななんで、ここここんな所にあの娘がいるの?」

おかしいおかしい!絶対おかしい!下はしげみで隠れているけど顔はあの娘だ。忘れもしない。小学校の修学旅行でのあの事件。

 「どうしよう。ここから逃げよう!そうだ逃げよう。戦略的撤退イ?・・・・うわああああ!こっちくんな!」

 あの娘の顔でニヤニヤしながらこっちに来た。今までしげみに隠れて顔以外見えなかったがそこから動いた為全体像が露になった。

 「がああああああああああ!!!!!こんにゃろう!絶対許さん!水球う!」

 全体の姿を現した狸に対し水魔法で閉じ込めた。

 「遠慮なんかしない!!!。ストーンウォール!!最後に爆炎&ハリケーン!死んでしまえ!!!!水爆風炎地獄!!!!」

 狸を水の中に閉じ込めその周りを石の壁で囲いその中に爆炎&ハリケーンを組み合わせた合体魔法を入れ大爆発させた。石の中で轟音と共に爆風が起きているだろうその魔法を【水爆風炎地獄】と名付けた。

 「ハアハアー。ふうー。どうなった?やっただろう!絶対生きてないだろう!ふん!」

 ボロボロになった石の壁を解除して中を見た。案の定狸はその存在すらなくなっていた。

 「ふん、僕を怒らせるからこうなるんだ。ああ、でもまだこの怒り収まらない絶対狸殺す!!。見つけ出して全部抹殺する!この世から存在を消してやる!」

 僕がこれほど怒っている訳は、さっきも言ったが小学校の修学旅行でのことだった。

その娘は頭も性格もよく顔はどこかのアイドルグループに入っていてもおかしくない位かわいい子だった。だけど、その娘は男子とか男性全般が嫌い男性恐怖症のけが少しあり少しでも近寄ろうものなら発狂するぐらい怒り出すという娘だった。でも、どうやっても男の子組まなきゃいけない時、例えば日直などの時は絶対僕を指名して組むことが多かった。そんな娘だから女子たちが僕のことが気になるのではないかと思っていたみたい。そして事件は起きた。

 修学旅行でホテルに泊まった時、女子たちが僕がいる部屋にコッソリ来てその娘だけ残して二人きりにしようと計画を立てていた。修学旅行の時の風呂はみんなで大浴場に入るというのが普通だが僕たちの学校は部屋の個人風呂でもよいのどっちを選んでも良かったので大抵の子は個人風呂を選んだ。僕は大浴場に行きたかったがみんなが個人を選んだため仕方がなく個人の方にした。班のみんなは女子たちにお願いされてたためだった。

 そして、僕が風呂から出たらみんないなく、いたのっていうか部屋に入ってこようとしてたのがあの娘だった。仕方がないよね。僕風呂から出たばかりだから全裸だよ。あの娘と目が合った。

 「キィヤヤヤヤヤー!イヤーーーーー!ちっさいーーー!!!!!!!」

 バターン!!!!!。タッタッタッタッタッタ。

 ・・・・・・・・・・・。僕は下半身を見た。うん!安心してください。履いてないよ。

 「えっと、イヤン?」

 僕が悪いわけではないのに女子たちも班のみんなも最悪な事態になったことを知っていたはずなのに誰一人フォローしてくれなかった。その為その後の修学旅行は悲惨そのものだった。

 その娘とは中学校進学したときお互い違う中学に進学した為もう接触はなかった。

 僕が、狸に対して切れた原因は、あの娘の顔で男のシンボルが付いていてそれがわざとらしく棒を小さく玉を大きく強調したことである!だから男のシンボルを見るとその修学旅行のことを思い出すトラウマになっているからである。

 その記憶を知恵蔵先生は見たので、笑いながらフォローしてくれたのだろう。僕がどれだけ泣いたことか。僕だってあの娘のことは気になっていただけにあんなことを言われてショックだった。その後かなり謝ったが余り改善はしなかった。

 「グググググ!クソ~あのクソだぬき!レアかもしれないけどこの世全部探し出して抹殺してやんからな!クソ!」

 という言葉を繰り返し言いながら世界樹の近くまでやってきた。後日談だがボス狸を狩ることがあり同じ様にやってやろうとしたら、先生方に止められたため原型を留めてアイテムボックスの中に収納氷漬けにしています。ちなみに、見つけた瞬間にやったのであの娘の顔ではなく、またあれの大きさは同じ大きさだった。あしからず。

 「気持ち切り替えよう。このままだといけない。深呼吸して、そうだ!水飲もう!何かの番組で聞いたことがあるから飲もう!」

 深呼吸をして水を飲みそのまま頭から水を浴びた。

 「うん。結構すっきりした。これいいね。何かあったらこれからもやっていこうか。」


 世界樹まであと約1キロぐらいの距離までたどり着いた。ここまで来るのにま~色々あったけど気持ちも切り替えたし作戦どうりにやるだけ。猿どもはいつもと同じく世界樹の上にいるみたいだ。

 「よし!ここからやろうかな?世界さんいいですか?」

 (うむ。そんなに離れた所から出来るのか?どれだけデカい水魔法を使うのかの。よいよい。いつでも良いぞ。)

 言質は取った。あとはやるだけ、あれだけ大きいサイズだからこれぐらい離れてないと2倍の大きさはできない。

 「冷水球!」

 軽自動車サイズの水球を世界樹の上空の雲の中に作成した。水球を作ってあとからの大きくさせる方が楽なので作成した。

 「これを伸ばして楕円形にしてと、これぐらいでいいかな?もうすこし大きく?うん。分かった!伸ばして伸ばして・・・・。ってこれぐらいでどうかな?オッケー!ではではー。スコール!」

 遠方からは世界樹にだけ大量の水が降っているように見える。そう、まるで雨が降っているように偽装した。この森も雨が降るから猿たちもあまり警戒はしないはずだ。それも狙ってのことだが普通の雨との違いは勢いが違うことだ。時間にして約10秒ぐらいだろう世界樹の全体を覆う円筒形の水の筒が完成した。

 「流石に大きいから時間かかったな~。でも、こうしてみると水槽の中に大きな木が入っている置物に見えるね~あれみてると砂時計みたいひっくり返したくなるな~。じゃ~近くまで行ってみるか。」

 僕は、水槽?の近くまで近寄ってそれを触れてみた。

 「ほえ~。かなり冷たいね~僕がやっててなんだけど、これひどいな。所々に氷になってるし~少し低すぎたかな?調整難しいね~。この円形の筒、大体直径2キロぐらいの大きさだから水圧かけてないけど何もしなくてもかかっちゃうんだよね。猿たちも逃げようとしてもダメだっただろうね。なむなむ~。」 

 直径2キロってことは半径は1キロってことは海で言ったら深海の深さと一緒だよねぇー。そんな中で人間ならどれだけ耐えれるだろうか?確か3秒で心臓麻痺を起こし死を迎えると何かで聞いたことがあるな~。魔物ならどれだけ耐えれるだろう?まあいいや。10分位放置するか。ん?あれ?何か白いのが四つん這いでこっちに向かってきてるね。頑張るな~。

 「先生~あれなんだろう?何か白いのがこっち来てるよ。何かな?」

 索敵結果ブラックバウンドエンペラーモンキーです。ボス猿ですね。

 「へ~。でも、ここまで来れるかな?HPが大体3分の2位減っちゃってるけど。一応撃退準備しておこうかな~。」

 緊張感のかけらもないが、たぶんここまで来れないだろうね。

「あのボス猿、手になにか持ってるね。なに持っているのな?猿持ってるね。ふ~ん。なんとか助けようとでもしたのかな?それなら良いけど。このボス猿エンペラーってことだから王様だよね。だからかな王冠とか指輪とかネックレスとかジャラジャラつけてて趣味悪。」

 おお!ボス猿がんばって何とかHPぎりぎりで水槽から出てきたよ。やっぱりボスだね~すごいね~。

 「キッキキキキイイイイ!キキッキ!キキキキキキキキキキキキーーーーー!キッキキキ!」

 うん。何か怒っているよ。まあそうだよね。奇襲受けて部下ども全滅したんだから怒るか。キーキーうるさいけど、何言ってるかよくわからんがとにかくすごい気合いだ。と言っておこう。

 「キキキキキキキキキキキキーーーーーー!」

 そう叫んで猿は両手に持っていた猿を食べ始めた。

 「共喰い?したのかな?どうするのかな?」

 ・・・・・・・・・・許さない。・・・・・・・このエテ公!猿の分際でどの口で言ってやがる!!!貴様がやってきた数々の悪事に比べたらかわいいもんだろうが・・・・・。ふん!バーサクモード?笑わせるな!!!!そんな今まで散々尽くしてくれたメス猿をもてあそびやがって、畜生にお似合いの最期を見せてやるよ!!!

 「ツーランドドアルモニアリオンシャオン!」

 え?今僕魔法発してないよ?どういう事?今確かに僕の口から発音したけど決して僕じゃないよ!どうなってるの?

「・・ボス猿だよね~。ええと、うん。」

 目の前にはボス猿だと思われる物体がいる。変わろうとしたところに、強引に変わらされた?よくわからない。

 「困ったな。これどうしよう?たぶんだけど大きくなって攻撃力アップさせようとしたのじゃないかな?猿の体の大きさは大体150センチぐらい、ボスは少し大きくて2メートルぐらいだったけど、3メートルぐらいになったかな。全体の毛が逆立って筋肉も増えて爪と牙が鋭くなったんだけど。内側から黒炎が噴出してそのまま焼かれてしまった。焼死体?になるのかな。目とか鼻とか耳とか口とかから黒い炎が噴出して黒い塊になっちゃった。これで終わりでいいかな?いいの?うん分かった。」

 鑑定先生が言うには生命反応なし殲滅を確認したとのこと。僕の方でもHPが0になったので分かったから問題はない。問題は解体しても何もないってことだろうな~。宝飾品も全部とけちゃったな。いらんけど。

 「そろそろ水槽の水解除しようかな?所々猿が浮いてるし大丈夫かな?」

 ブラックバウンドモンキー418匹の全部の死亡を確認。大丈夫です。大勝利です!

 「お疲れ様でした。依頼完了でいいね。それと、知恵蔵先生!勝手に僕の体使わないでください。ついでに魔力も最後の魔法消費が水槽より使うなんて思わなかった。まだ余裕あるからいいけど使う時には一言断ってね。」

 すみませんでした。これからそうします。

 「知恵蔵先生が切れたってことは猿の言葉わかったの?どんなこと言ってた?」

 貴方の罵詈雑言です。

 「そっか~。まあ、僕も他人から先生方のことを悪く言ったやつには切れる自信があるからお互い様だね。」

 ありがとうございます。

 ありがとうございます。

 ありがとうございます。

 「いえいえ。こちらこそ。」

 (和んでいるところ悪いがそろそろ限界じゃで。解除してもらえんか?ワシの周りの猿どもで生きておるのは1匹もおらんでの~。もし運良く生きていた奴がいてもアスカの敵じゃーないじゃろう。)

 「まあ、そうですけど。じゃ。解除しますね。・・・・リリース。」

 水が一瞬にして無くなり浮かんでいた猿達が上空からボトボト落ちてきた。いっつも思うけどこの水どこに消えているのかな?ふしぎだね。

 (想定したよりかなりきつかったわい。幸い根元には被害がなかったのがよかったの。そこらは加減してくれたのかの。すまんが、ワシの本体の方にきてその魔力を少し分けてもらえんかの?)

 「はい、いいですよ。では、近くまで行きますよ。」

 世界樹まで約1キロゆっくり歩いても10分ぐらいでつくが、歩きながらそこらにころがっている猿どもを見てどうしようか考えながら世界樹までたどり着いた。

 「世界さん。つきましたよ。このまま魔力を流せばいいですか?」

 (うむ。そうしてくれ。しかしお前さんの魔力は龍王なみ。驚いたわい。だが、バランスが悪すぎて経験値が上がりにくい原因になってるの~体力・魔力だけで見るなら人間なら勇者クラスじゃが他は育っているがまだまだ未熟。まだ若いからこれからも成長するじゃろう。)

 「へえ~鑑定できるのですか?すごいですねー。」

 (まあの~。長く生きていると覚えるもんじゃ珍しくもないぞ。人間の中にも持っているものもいるしの~。持っている者の違いは鑑定できる詳細さが違うのじゃ。)

 「なるほど。で、まだ流さなければならないですか?そろそろ限界なのでMP回復薬飲みたいのですが。」

 (まあ、これだけもらえたからよいよい。すまんな。ありがとう助かったわい。あとは、これをもとに回復をしていけるぞ。それでも動けるまで2~3日かかるがの。)

 「では、任務完了でいいですね。」

 (うむ。最後にワシの枝についてる猿どもの死体を落としてくれ。そいつらから魔石が取れるじゃろう?人間にはそれを使って何かをするのじゃろ?)

 「人間がいる街にいったことがないので売れるらしいけどまだわかりません。そのうち行こうと思っていますが。今はいろいろ森探検と調達が面白いのでそれが落ち着いたら行こうと思います。お金は欲しいですけど特に猿の魔石は結構持っているし数が多すぎて解体が面倒でいらない。」

 (それは困ったの。むむ。よしこうしよう!猿どもがワシの体の上で生活をしておったのじゃ。奴らの宝物を全部アスカにやる。中には宝石類とかマジックアイテムもあるでな。絶対役立つものがあるそれでどうじゃ?)

 「・・・・・そうですね~。宝石類はいらないけど、マジックアイテムは少しほしい気もするけどどうしようかな?」

 いいじゃないですか。400匹程度貴方が本気でやれば1時間もかからないでしょう。

 「まあそうだけど、僕の本来の目的は湖に行くことだからあまり足止めされたくないな~。」

 ここまで来たら、最期まで面倒を見るまで依頼完了にはならないのではないですか?

 「う~ん。そうだねぇ。そっか~。うん!分かったやるよ。解体と処理までそれやってから出発しよう!」

 (おお!やってもらえるのか!では、頼むぞ。)

「はいはい。では、ちゃっちゃとやっちゃおう!」

 猿の解体を始めた。




 

 


 


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