若者の『脚』離れを嘆く
何となく、書きたくなって書いてみました。
まったく、最近の若い者には感心せんな!
『自動車』に何ぞ乗りおって!
若くて体力もあって“健康な脚”があるのだから、脚を使わんか! 乗るならせいぜい自転車じゃろうて。遠くに行きたいなら何のための公共交通機関じゃ? バスでも電車でも利用せい!
情けないのぉ。
自動車はな、否、本来は乗り物と言うものは、脚が不自由な者が移動したり、決して脚ではどうにもならない距離を移動するために乗るものじゃ。
ところが、どうじゃ? 最近の若い者はちょっとそこまで出かけるだけで、車、車と……体力もあって健康な若い者が、自分の脚で移動せんのか?
あんなものは電動車椅子と大差なかろう。お前ら身体障害者か? 足腰立たぬ老人か?
健康な若者らしく、脚を使え、脚を!
誰もがこぞって自動車なんぞ買って乗り回すもんだから、道路は渋滞する。
お陰で本当に困ったときに来てほしい救急車や消防車が渋滞に嵌って、到着が遅れてしまうわい。
ワシらが利用しとるバスも、なかなか時間通りに動けんくなっとる。
そういや、この前のヘルパーさんも遅れて来とったのぉ。
運送や建築業のトラックも時間通りに荷を運ぶのが困難じゃ。
あの排ガスもどうにかならんのかのぉ……20人が20台の車に乗るより全員でバスに乗れば、全体的な排出量も減って少しは空気も綺麗になろうて。
ああ、何より……あんな便利な物に甘えよるせいで、どんどん体力がなくなって、身体も弛んで、老け込むのが早ぅなっとるではないか……。こりゃ、ワシらより早く足腰立たんくなるんでねぇか?
若者の“脚離れ”は深刻じゃのぉ。
車に乗らない、興味を持たないのを若者らしくない、などという人がいますが、私はむしろこのご老人のように、車に積極的に乗ることのほうが若者としてどうなんだ? と考えたりします。
別に、車に乗る人を非難したいわけではありません。
好きな人が乗ればいいだけで、そうでない人が無理に乗る必要はない、という立場です。
ただ、いい加減、一部の方々による、車に乗らない、興味を持たない私たちへの風当たりにカチンときました。
『若者らしくない』、最近だと『男らしくない』と言う人まで現れて、作中の論を展開してみました。
若さ故の健脚がありながら、それを使わない方が若者らしくない。
男性故の(否、女性だって非力ではないのですが)強さや体力がありながら、それを活かして移動しないのは、男らしくない。
我ながら暴論であると自覚してますが、車離れだなんだと言ってる連中と比べれば『どっちもどっち』でしょう。
ですが、私有車が減るメリットは作中でも触れましたが、あると思うんですね。
公共交通機関や緊急車両、運送業がスムーズに動くのは、本当に必要な物やサービスを求める人たちにとって、良いことだと思う。
環境にも良い。なにより、自動車事故が確実に減る。
賛否両論ありましょうが、御一考ください。
感想、コメント等、お待ちしております。