矢久の脳内会議 ~魔王様(♀)さらに新しい遊び~
「じゃじゃじゃーーん!! わらわだよっ!」
「結構しゃべれるようになったのに脳内会議では相変わらず"わらわ"なんですね」
「当然じゃ! 露出をする者はイメージを壊さないのが大切なのじゃ!」
「なんか難しいことを言うようになったぞ……」
「わらわはもうトイレにも行けるようになったからな。オトナなのじゃよ」
「トイレってあれですよね。オムツの中でしちゃってから、トイレに行くと言い張ってしばらく便座に居座るヤツですよね」
「うむ。トイレに行っておろう?」
「た、確かにトイレには行くようになりました!!」
「だからオトナじゃ。しかし懸案がある」
「はい、なんでしょう」
「姫(1)が、あと2年もすると、わらわに年齢が追いついてしまうのじゃ」
「へ?」
「これ召使い。算数もできんのか。わらわは3歳。姫があと2年すると3歳になる。……追いつかれてしまうじゃろうが!」
「いやいやいや、それまでに12月は何回きますか?」
「わからんが一度は来るだろうな」
「ま、まぁいいです。それで魔王様は何歳ですか?」
「4しゃいじゃ」
「だから、追いつかれませんよね?」
「なにをいうとる!! 12月がきたら4しゃいじゃが、その前に姫が3歳になってしまうじゃろうが!!」
「仕組みが分かっておりませんね……?」
「まぁよい。4しゃいになったらわらわも歯磨き粉がつけられるようになるのだから我慢しようではないか」
「今日からでもいいのに……」
「あんなものはまだわらわには早すぎる。ところで召使い。わらわはまた新しい遊びを考えてしまったぞ」
「どのような遊びですか?」
「まずここに台を置く。そして召使いは5m向こうで待つ」
「ふむふむ」
「わらわがボールを投げるからお主はそのボールを拾って、この台まで置きに来る遊びじゃ」
「……えーっと、それってわたしがただひたすらに大変じゃないですか?」
「まぁやってみようではないか」
「はい、……魔王様が珍妙なコントロールでボールを投げますよね。それをわたしは5m先から拾いにいくわけです。そして台に置いて、また5m向こうの位置まで戻らなきゃいけません」
「わかっておるな」
「すると、魔王様が一投するごとにわたしは10m近く歩くわけですよね?」
「わかった。大変なのじゃな?」
「大変です」
「では、台をもう一つ、この台の隣に置いてやろう」
「それじゃ何も変わりません!!」
「かわらんか。ではさらにもう一つ、台を置いてやろう」
「大変なのは台が少ないからじゃないんです!!」
「なんとわがままな召使いなのじゃ。とにかく5mもどれ。遊ぶぞ」
「せめて届くように投げてくださいーーーー!!」
……最近そういう遊びに付き合わされております。
もはやノンフィクション




