日本社会主義国へようこそ
いまさら論かな…
なんとなく腹立たしくなって…
社会民主主義は、広義では資本主義や自由主義経済とは対比される左翼的な考えだ。同語をウィキペディアで引いてくると
社会民主主義(しゃかいみんしゅしゅぎ、英: social democracy)とは、社会主義思想、民主主義思想の一つであり、自由民主主義社会における中道左派思想の一つである。政治的目的としては、自由競争市場経済や資本主義経済により発生する、労働者の貧困、失業などの問題を議会や政府の管理と介入により軽減・解決し、実質・実態としての政治的・経済的・社会的な公正や機会平等、人権保護、環境保護、国際協調と国際社会との共生を追求する。(ウィキペディア)
まったく今日の日本である。いまさら感が漂うが、いつから赤旗を振るようになったのか。
もし国民皆保険を謳いだしたころからだとすれば、日本の戦後は始めからそういう思想だったのかと疑ってしまうのだが、その本当のところは高度成長という幸運と日本人たちの努力が、すべてを隠してきた。
その後、バブルがはじけて年金が立ち行かなくなって、出産率が極度に低下し、ゆとり教育がなんだという時期を経て、若者が楽におぼれるようになってから、社会主義的な色が鮮明になってきた気がする。
日本は弱者を守りすぎだ。
「自分は弱いデース」と手を上げた者から得をしていける社会が、今の日本だ。
働かなかろうが食っていけるし、限りなく怠惰でも雇用者は労働者をクビにもできない。政治は有権者を獲得した者の勝利だから、票の生る木である高齢者を手放せずに、がんじがらめになっているし、『取れるところから金を取る』という精神が、木を見て森を見ない対処療法を生み出している。(いや、延命措置か)
国のモデルとして北欧をよく引き合いに出し、「あそこの充実した福祉は……」ということが喧伝されるが、日本と北欧ではおかれている立場も条件も、抱えてる経済規模も人数も社会的水準も違う。……社会的水準などと言うと上から目線のようだが、実際、日本のような無駄なサービスの多い生活水準を、すべての国民が享受できる状態を作ったりなんかしたら、北欧の経済水準ではとてもやっていけない。日本の今の経済水準を維持できてこそ、かろうじて成立している制度だ。(一千兆円負債を抱えながら)
つまり、北欧の一部分だけを見て日本と追随させようという議論がそもそも非現実的である。(いまさら感)
社会主義がどのような停滞を生み出すか……こんなことは、歴史を勉強する中学生でも知っているのではないだろうか。日本は今の水準を保ったまま、社会主義に移行していけるとでも思っているのだろうか。
働きアリ二割の法則というものがある。
巣の中の働きアリの社会は、全部が働いているようで実は二割しか働いておらず、あとの八割はただ存在するだけらしい。
この二割を取り去ると、八割のうちの二割が働き出すという珍妙な現象らしいが、アリならともかく人間が、その差に不満を抱かないわけがない。
それなのに怠惰な八割を政治が守りすぎて権利を与えすぎれば、二割の労働意欲は当然衰えてゆく。……だって、がんばったって、がんばらないのと同じなんだもん。
結果、がんばる日本人は世界に消える。消えることのできない日本人は走るペースを弱める。そんな流れが横行すれば早晩日本は衰退する。
その時、ガラス細工のように守られつづけた弱い日本人は、権利を奪われることにのみ執心し、声高々に不満を吐露するのだろう。誰を守った結果そうなったのかを考えるはずもない。
確か以前、"ちょっときいて"のどこかで『不満が噴出すると政治不信に繋がるために、とりあえず弱者に権利を持たせて不満が政府に及ばないようにしている』と書いた気がする。
本当に、日本という国は、いつもいつもどうしようもないところまで行かないと気づかない。そんなことは先の戦争が終わった時に気付いていたはずだろう。
死に逝く兵隊さんも言っておられた。
『 進歩のない者は決して勝たない。負けて目覚める事が最上の道だ。日本は進歩という事を軽んじ過ぎた。私的な潔癖や徳義に拘って、本当の進歩を忘れてきた。敗れて目覚める、それ以外にどうして日本が救われるか 今目覚めずしていつ救われるか。 吉田満『戦艦大和ノ最期』 』
徹底的に敗れないと目覚めない日本。今も昔も変わらない。
世界を相手取って勝ち続けなければいけないことはないと思うのだが、飛行機と同じだ。まっすぐ飛べば徐々に高度は下がる。現状維持を目指すことはつまり、国の衰退を意味する。
それを先導するのが、弱者至高の世の中だ。
危険な流れだと思うなぁ……。
右傾化を目指せと言ってるわけじゃなく、
弱者を守りすぎるのは危険だと言ってる。
守るのはいい。だが弱者でいることを当然の権利のように思い、おんぶに抱っこをせがむ世の中は、早晩立ち行かなくなるのではないか。
日本は北欧にはなれない。




