ぼくは何型?
「勝基さんって何型ですか?」
「クワガタ」
「いえ、血液型です」
……そんな会話はしたことないが、日本人という奴は血液型の話題が好きだ。
A型はきっちり細かい、B型はワイルドにいい加減、O型はおおらかで、AB型はなに考えてんだかわからない……だったかな……よくはわからないがそんな区分けがされてるのが日本人の先入観の一つである。そして血液型の話になると100人中90人(←いい加減)が以下のような会話となる。
「勝基さんって何型?」
「何型だと思う?」
「B型……かな……」
「フッフッフ、罠にはまったな明智君」
「なに!? やはりお前は灰燼二十二面相だったのか!?」
……そんな会話はしたことないが、わたしが逆に質問をすると九割の人間がB型判定をしてくる。
どうやらわたしという人間は「B型っぽい」らしい。
ちなみにA型である。日本人に多いA型。マジメで几帳面なA型。オバマ大統領と同じA型……。
であるはずのわたしは接する人間たちの間ではB型人間として生きているわけだ。
しかし人間というものはいい加減なもので、極端だった会話をここで挙げると、
「勝基さんって何型?」
「何型だと思う?」
「B型……かな?」
「A型だよ」
「あーーーA型ね。わかるわかる」
わかってねーーじゃねーーかぁぁぁ!!!!!
とまぁ、血液型の性格診断などはこの程度の信憑性だ。
ただし、おもしろいことにB型の人にこれを聞くとわたしはB型判定されない場合が多い。
これが先ほど述べた『九割がB型といってくる現象』に当てはまらない残り一割の人種に入るわけだが、B型ピープルにしてみると、わたしは同じにおいがしないらしい。
だから逆に言えば『わたしをB型判定しない場合、その人はB型である』という法則も生まれてきたりする。
実はA型だから所得税が高くなるというわけでもないのでどうでもいい話なのだが、A型ピープルにもB型ピープルにも同族と思われないわたしはコーモリさんのような存在だ。
ま、空が飛べるなら鳥類でも哺乳類でもイイケドネ。(意味深)




