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ちょっときいて  作者: 矢久 勝基


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矢久の脳内会議 ~謹賀新年~

「謹賀新年!!」

「新年早々ふざけてますね……」

「謹賀新年のどこがふざけてるんだ!!!」

「今、何日だと思ってるんですか……」

「いや、まぁ、それはそうだけど、しかたないんだよ。矢久は年末年始は仕事でカンヅメなんだ」

「しかも今年の元旦は日曜日ですよ?」

「え?」

「それなのに金曜が新年なんて……」

「謹賀新年は金曜が新年って意味じゃねーーーー!!!」

「そういえばカレンダー見て思ったんですけど、元旦が日曜だと、二日は振り替え休日なんですね」

「まぁ、元旦は祝日だからな」

「意味なくないですか?」

「なんで?」

「だって全国津々浦々休みでしょ?」

「休みじゃないヤツだっているだろ」

「確かに矢久とコンビニの店長は休めませんね」

「ほれみろ」

「いやいや、暦関係ない人は振り替え休日関係ないでしょう?」

「え?」

「元旦休めない人が振り替え休日って理由で二日を休めますか?」

「う……」

「もともと休んでる人はどうせ休みだし、休めない人はどうせ休めないんです。元旦の振り替え休日なんて意味ありますか!!!」

「決まりだから仕方がない!!」

「決まりがおかしいと考えたことはないんですか!!」

「そんなことばっか考えてるから矢久はサラリーマンできないだよ……」

「っていうか、一月二日は振り替え休日だからって理由で休みな職業を知りたくなってきましたね」

「ドラクエⅢの僧侶とかそうなんじゃないのーー?」

「テキトーすぎて泣けてきますね……」

「とにかくようやく仕事も一段落だ! こりゃもう、文字を書くしかないな!!」

「それで深夜四時になって書いてるのがこれですか……」

「てか年賀状も書かにゃ……」

「今から出して意味あるんですか?」

「一応くれたヤツには返さないと……」

「謹賀新年にボケたらブチギレた人のすることじゃないですね」

「いや、もうホント忙しかったんだって。一日十八時間はパソコンの前に座ったままが約三週間」

「タイヘンでしたね」

「ホントにもう……来年もあると思うとぞっとするわ」

「しょうがないっすね。生命線ですから」

「……なんてしんみりしたって読んでる奴らは内容すら知らんからまったく伝わらんぞ」

「ご心配なく」

「誰も読んでないからな」

「先回りしないで下さい!!」

「ワンパターンなんだよ!!」

「そのワンパターンを生み出してるのは誰の文章力ですか!」

「まいりました……」

「まぁしかたないので、今年もまた懲りずに物語描きましょう」

「たぶん、読者はこのコーナーのそんな軟着陸は求めてないぞ……」

「でも、正月くらいはそんな話でもいいんじゃないでしょうか……?」

「まぁこの一ヶ月はネタ考えるヒマもなかったからな」

「そういえば最近魔王様(♀)はどうです?」

「ん? 最近新たな魔法を覚えたぞ?」

「え? ザメハじゃなくて、ですか?」

「ああ。消える魔法だ」

「走ってどっか行っちゃうってことですか?」

「そんなの消えてないだろ」

「え? ホントに消える……?」

「ああ。すごいぞ。彼女のオリジナルだ」

「すごい……どんな魔法です?」

「俺も驚いたよ。この魔法は視界からたちどころにすべてが消えてしまうんだ」

「私にもできますか?」

「ま、無理だね」

「せめてやり方だけでも……」

「よかろう。まず目をつぶれ」

「はい」

「以上」

「消えとらんわ!!!!」

「よく見ろ。俺の姿は見えまい?」

「あたり前田のクラッカー!!」

「古すぎるぞ……」

「そりゃ目をつぶれば見えません!」

「だろ?」

「はい」

「魔王様(♀)は、まるで自分が消えてしまっているように思っていらっしゃるのだ」

「へ?」

「目をつぶって、姿を消した気になって、目を開けて俺たちを驚かしてやろうという魂胆らしい」

「……」

「目を開けたとき、「じゃじゃーーん!! わらわだよっ!?」みたいなドヤ顔をしているから恐らくそうだ」

「……消える魔法……」

「まぁ、消え……てる……よな……?」

「まぁ、彼女からしてみれば、消えてますね……」

「『さすが魔王』と言わざるをえない」

「恐ろしさを再確認した気分です」

「次は何の魔法を覚えるかな」

「トラマナ」

「使えねぇ!!」

「あしだまな(芦田愛菜)」

「魔法じゃねえ!!」

「トラウマ」

「つかもう四時半だぞ! 早く寝ろ!!」

「はーーい、もう寝まーす。それでは皆さん、今年も残すところあと358日となりましたが、よいお年をお迎えください!」

「その良いお年って来年の話しかぁぁぁ!!!!」


とりとめないんで終わりマーース。

今年も矢久をよろしくお願いいたします!

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