矢久の脳内会議 ~遅刻したハロウィン~
今日はハロイン。
「女主人公の日ですか?」
「そりゃヒロインだ」
「アブない薬……」
「ヘロインだろ」
「自分のアカウントに入る……」
「ログインだぁぁ!!!」
「メイクィーン!!」
「もう無視だ。だいたい「はろいん」じゃねえ。ハロウィーンだ」
「スイスのお祭ですか?」
「ハローウィーンだもんな。……って違うわーー!!」
「なんでもいいですけど、はろいんって日本のお祭じゃないですよね?」
「どうでもいいけど"はろいん"っていうとゆるキャラみたいでかわいいな」
「まじめに聞いてください!!」
「お前だぁぁぁ!!!!」
「とにかく、渋谷は数日前から仮装の妖怪さんが闊歩してるらしいです」
「あんな妖怪、日本にゃいねえのにな」
「まぁ、ヨーロッパにもいませんけどね」
「本場アメリカじゃ本当の当日にしか騒がねえらしいじゃねえか。なのに日本ときたら3日前から仮装行列とは」
「11月から2ヶ月間クリスマスの電飾がキラキラしてるような国ですからねー」
「そこだよ。何でそんなに海外のお祭ばっかりもてはやすんだろうな」
「どういうことです?」
「ハロウィンとかいっても、10日後には日本の由緒正しいお祭があるじゃねえか」
「なんです?」
「七五三だ!! 馬鹿太モン!!
「……地味なのを持ってきましたねー」
「いや、俺思うんだけど、結局アメリカの祭を商業ベースに乗せて、それにのせられてるのが今の日本人だろ?」
「まぁ、もともとハロインってじみーーな収穫祭だったらしいですしね」
「ほんなら七五三だって、テキトーーーに理由つけて盛り上げりゃいいんじゃねえか?」
「まぁ確かに恵方巻きも数年前に関西の風習を拾ってきたみたいですしね。童心に帰ったコスプレイベントにすればハロウィンとそうも変わらない気もします」
「てかハロウィンの象徴ともいえるオレンジ色のかぼちゃ? あんなモン売ってるのみたことないぞ。日本で」
「確かにそうですね……でも……」
「でも?」
「アレです。七五三だと魔女になれないから支持されないんじゃ……」
「魔女重要か!!」
「なんっかそんな気もするんですよねぇ。はろいんに魔女ルックが皆無ならそんなにウケなかったかなと」
「そんなに魔女重要か!!」
「日本人って結局女の子がかわいいかどうかじゃありません? はろいんの内訳がかぼちゃのくりぬきとフランケンだけだったら絶対ウケてないと思います」
「しかしな、渋谷の連中見てると、単なるコスプレなら何でもアリイベントと化してるぞ」
「……。……はろいんじゃなくてもよさそうですね……」
「しかも日本って別に各家に回ってトリックオアトリートするわけでもないだろ」
「しかし、これを七五三にもってくるとなるとやはり違和感です」
「てかアメリカ人にしてみたらこんなハロウィンも違和感全開なんだろな」
「そう思うと、日本の行事はある程度商業側も大切に考えてるんじゃないでしょうか」
「ハメ外させるととんでもないからって?」
「はい」
「外国の行事はテキトーでも何とかなるだろ的なノリで導入できるってワケか」
「日本、そういう文化な気がしてきました」
「よし、今日の会議はそういうことにしておこう」
「後もう一つ問題があります」
「まだあるのか!」
「今日はもうハロインすぎました」
「うわっ、まにあわなかったぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
でもハロウィンねぇ……。
なんだか馴染めませんわ。この行事。
月末は忙しいのです……




