契約
「我と契約してください。レヴァ様。」
「ちょっと待ってカシェリン・ローレライさん。」
目の前に居るのは心神精霊カシェリン・ローレライ。神精霊とは精霊の神、神祖。
詰まり、俺のようなダメな奴が契約していいやつではない。
「あのね?もっと他の人と契約した方がいいと思うよ?ほら、そこに居るエデンとか。」
必死に説得する。
「いいえ、この本に触れ持つ事が出来るものは我の真の契約者だけ。詰まり貴方は我の契約者であらせられます。」
カシェリンは譲らない。
「えー......何で俺と契約したいの?だって、一般人だよ?貴方を制御するだけの能力を持ってないよ?」
焦るレヴァ。
「貴方には、時空さ、ムグッ?!」
突然レヴァがカシェリンの口を手で塞ぐ。
「その事は知らないよね?絶対に。君は何も知らない。」
レヴァがそう囁く。
「わかりました。」
レヴァは手を離す。
「ならよかったー。」
うんうんと頭を縦に降るレヴァ。
「では、契約してください。」
そう言うとカシェリンはレヴァの右手を取り、手の甲に手を翳した。
「我、心神精霊カシェリン・ローレライ。四天精霊神レン・サライト・ローレライに連なる者、今、レヴァ・エレナスと契約を交わす。」
「え?」
「契約成立単語、アバングカラナス。」
「契約成立。」
月が輝く夜。
学園の時計台の上に人影が二つ。
「カシェリンがレヴァと契約したのか...」
低い男の声。
「カシェリン、ねぇ.....、ヴェルラルを無意識で身に取り込んだ君の息子ちゃんの方が凄いじゃない?」
明るい女の声。
「俺んとこのは別だ。そりゃ俺とあいつの息子なんだから当然だろう?」
「確かに。」
「さーてと、じゃあうちの子を、この学校に入れるか!手続きお願いな!明日から!」
「......はぁ....わかったわ。」
転校生が来るようです
書き置きがなくなりますた