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僕の好きな人に、どうやったら僕の気持ちを彼女に受け止めてもらえるのか?

作者: 七瀬






“僕の好きな人に、どうやったら僕の気持ちを彼女に受け止めて

もらえるのか?”




僕は僕の職場に好きな女性ひとが居るのだけど、、、?

彼女を好きな事を、なかなか彼女に僕は伝えられない!

フラれるのが怖いし、そもそも恋愛に慣れていない。

彼女にどうアプローチをすればいいのかも分からず、彼女に嫌われ

たくないから、ただただ大人しく僕は遠くから彼女を見ているだけだ!




・・・僕はこの会社に入って3年が経った。

彼女は僕が入って1年後に会社に入って来たから、僕とは2年の付き合い。

でも? 2年も彼女と同じ職場なのに、まだぎこちない関係というか?

まともに彼女と話した事がない!

皆の中に彼女も居るのだけど? 僕は恥ずかしくて彼女の目も見れず、

話しかける事も出来ないから、二人で話す時があっても素っ気ない態度で

彼女に話してしまうんだ。

“きっと僕は彼女に嫌われてるのだろうな。”



それに同じ会社で同じ職場だから、“飲み会とか誰かの送別会とか職場の

仲が良い人達で集まる事が多々ある!”

僕も彼女もそうだけど、殆どの人達が集まるし本当に仲が良いんだよ。

なかなか珍しい職場なんだろうなって僕は思う。

誰かが悩んで一人で居る人がいれば? 誰かがその人に声をかけて

励ましてあげる。

“誰一人! 一人にさせない優しい職場。”

だからこそ! 僕は彼女を好きな気持ちを誰にもバレないように、

自分だけの中に閉じ込めていた。

もし? 僕が彼女の事を好きだとバレたら? 皆が彼女に僕の事を

いろいろ聞かれるだろうし、嫌な思いをするかもしれない!

その為にも、僕は僕の中だけで誰にもバレないようにしないといけない

モノなんだとずっと思っていた!




・・・でも? ある日、彼女が他の男性ひとを好きだと同じ職場の

人に聞いて? 僕はかなり動揺してしまう。



『“比奈ちゃんって? 同じ職場の宇田君の事が好きらしいよ。”』

『えぇ!? う、ウソだ! だって、そんな話、はじめて聞いたし!』

『・・・ど、どうした? そんなに動揺して! まさか? 増田君って、

比奈ちゃんの事が好きなの?』

『い、いや? あんまり比奈ちゃんって、そういう恋愛話って訊かない

から少しびっくりしただけですよ。』

『あら? そうなの! まあ~比奈ちゃんっていい子だしね!』

『そ、そうなんです、』

『“でもね? 比奈ちゃんの宇田君を見る目が、乙女の目をしててね!

あれは、比奈ちゃん宇田君の事が好きよ!”』

『・・・推測で言うのはどうかと思いますけど、』

『まあまあ、そうだけどさ。』

『そうですよ!』

『あら? 姿見さん! 比奈ちゃんがね!』

『えぇ!?』






・・・勝手な推測でいろんな人に、比奈ちゃんの噂を流していたおばちゃん。

まあ、本当の話じゃないし!

比奈ちゃんが宇田君を好きな訳がない!

僕が比奈ちゃんの事を誰よりも好きなんだ!

誰にも比奈ちゃんは渡さないよ!




『・・・あのさ、宇田君?』

『あぁ、増田君か! 何か俺に話したい事でもあるの?』

『・・・まあ、そうなんだけど? 比奈ちゃんが、』

『比奈ちゃん? ああ、砥部さんの事?』

『ううん、』

『砥部さんが何?』

『“宇田君は、比奈ちゃんの事が好きなの?”』

『えぇ!?』

『い、いや? 別に大した話じゃないけど、ちょっと気になったから、』

『確かに砥部さん可愛いけど、俺は同じ職場の女の子に手を出すような

事はしたくないというか? いろいろと面倒くさいし、噂にもなるから!』

『まあ、そうだね! 同じ職場の女の子だと直ぐに噂になるか!』

『“増田君は砥部さんの事が好きなの?”』

『あぁ、ううん! 僕は比奈ちゃんが好きだよ!』

『ふーん、そうなんだ! じゃあ、本人にはっきり言った方がいいよ!

言わなかったら? 後悔するかもしれないしさ!』

『・・・あぁ、ううん、そうだね。』

『じゃあ、頑張って!』

『・・・あぁ、ううん。』






 *




【ガタン】

『えぇ!?』

『・・・ま、増田君、』

『ひ、比奈ちゃん! まさか、今の話訊いてた? 』

『・・・ううん、』

『そっか、』

『ううん、私もね! ずっと増田君の事が気になってたんだ!』

『えぇ!?』

『なんか? やっと増田君の気持ちが知れて良かった。』

『そうなんだ! 僕も比奈ちゃんの気持ちが知れて嬉しい!』

『じゃあ、お互いの気持ちが知れたから、私達付き合っちゃおうか!』

『えぇ!? い、いいの? 僕は物凄く嬉しいけど!』

『もう自分の気持ちを隠してるのが辛いから。』

『そ、そうだね、僕も自分の気持ちを隠したくない!』

『そんな風に、増田君に言ってもらえて嬉しいな~!』

『“比奈ちゃん! 僕と正式に付き合って!”』

『ううん。』







・・・キッカケは? 意外な事だったけど、僕の好きな女の子に僕の

気持ちを知ってもらえて嬉しい!

しかも? 彼女も僕の事が気になっていたらしいんだ。

こんな事ってあるんだなって、世の中も捨てたもんじゃないなって思うよ!

これからは、僕と彼女の事を同じ職場の人達にも知ってほしいと想い、

彼女と一緒に皆に僕達が付き合ってる事を報告するつもりだよ。

小さな会社で仲が良い職場の人達だから、きっと暖かく見守ってくれると

僕も彼女も信じているんだ!

それに、僕の気持ちを彼女に受け止めてもらえた事が今は何よりも嬉しい!

もう誰にも自分の気持ちを隠さなくて済むんだからね。

こんな嬉しい事はないよ!


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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