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チェンジャー  作者: 褒琴
2/2

最初の村

 次に目が覚めたのは

 いや、正確には意識が戻った時は薄暗い教会のような場所だった。

 さらに自分の体は鎖のようなもので固定されていた。

 視界は良好、耳も聞こえるし触覚も機能しているので五感に問題は無い。

 ただ何かが違う、まるで感覚があるテレビの様な状況だ。

 そう、体が自由に動かせないのだ、勿論鎖があるからとかじゃない。

 音も聞こえるし体が動く感覚もある、だが実際は感覚はあっても動かしているのは自分じゃない。

 体の主導権だけが無い感じだ。

 そんな事を考えていると


(よう!)


 低めの男性の声が頭の中に響くような感覚で聞こえた。

 体が動かせずにどこからともなく誰かの声が聞こえる状況に少しパニックになっていると


(聞こえてんだろ?)


 と今度ははっきりと自分に向けた言葉だと理解できた。

 どう返事をすれば良いか分からないのでとりあえず頭の中で念じるように答えてみた


(はい、、聞こえてます!!!)

(返事がおせぇんだよ!もっと早く返事しろよっ)


 ものすごく怒られているが一応伝わったようだ。


(す、すみません、、僕、今体が動かせなかったり頭の中で声が響いてきたりして少しパニックになってて、、)


 というか何故この人はこんなにヤンキー口調で怒っているのだろうか。


(しゃーねぇーなぁー、めんどくせぇがこの世界について軽く説明してやるよ)

(この世界、、ですか?もしかして地球とは違う世界って事ですか?!)


 違う世界、つまり異世界に転生したということ。

 現実的ではないが確かに転生したというならこの状況にも少しは納得がいく。


(あたり前だろ、お前の元いた世界で一度でも声が頭ん中に響いたことがあんのか?)

(流石にないですね、、)

(そういうこったよ!たくっ、このままじゃあ説明が終わんねぇから質問は最後に全部まとめてやれ!わかったな?)

(は、はい!わかりました!)



 数分後



 どうやらこの世界ではアニメや漫画のように魔法や剣を使う文化があり、魔王や勇者も存在しているらしい。

 勇者には勇者だけが使える7色の宝玉があり、それぞれが色で感情を表しているとのこと。

 ちなみに具体的には


 赤(怒)、青(哀)、黄(喜)、桃(愛)、緑(楽)、紫(悔)、白


 の7つで最後の白がなんの感情かは不明らしい。

 ただ、勇者は6000年程前に死んだらしくその時に白の感情が出たのだとか。


 そして僕がまさにその勇者の生まれ変わりで僕と対話しているのは赤の宝玉、つまりは怒の感情と話しているのだそうだ。

 ちなみに体の主導権は感情毎に切り替えれるとか。

 戦う時は感情を表した宝玉と人格を組み合わせて様々戦闘体型を実現させるとか結構複雑な話なので追々聞くことにした。



 大まかな知識を教えて貰った所でどうやら人が来たっぽい。

 勇者が目覚めたと騒ぎになっているようだ。

 だが問題はそこでは無く周囲の人達からの声に違和感がある


「勇者だー!!!」

「ひぃい!!」

「ゆ、勇者が目覚めたー!!」


 と、こんな感じで喜びよりなんか怖がられてる気がする、、


(ここは俺に任せとけ、お前はこの世界に馴染むまで暫く引っ込んでろ)

(は、はい!)


 と、また頭の中で響いた声を聞いて返事をする

 流石は怒なだけに怒りっぽいというか、、単にそういう口調なだけにも見えるが何やら任せれば良いらしい


 ガシャン


 と固定していた鎖が砕け落ちた

 突然過ぎて何が起こったのか理解するのに遅れたが体全体に力を入れて内側から鎖を膨らまして砕いたらしい


「ひぃ、ば、化け物だ!!化け物が出て来た!!」

「チッ、ったく、うるせーなぁあ!」


(おい、殺したり怪我さしたりはするなよ!)

(いくら俺が赤の感情だからってそこまで外道じゃねぇよ)

(なるほど)


 どうやら早とちりだったらしい。

 怒っているというだけで勇者からかけ離れた性格や言動では無いようだ。

 少し口調が乱暴という認識なのだろうか。

 僕の中での赤の感情の認識が少し変わった。

 そんな事を考えていると。


「チェンジ!!」


 と叫ぶ声が聞こえた。

 どうやら人格を変えたようだ。

 どんな人格に変わったかは感覚でわかる。

 性格は想像した性格通りになれるらしい。

 今は冷静で慎重な性格の人格になったようだ。

 だたし主導権を握っている感情は変えることができないとか。

 にしてもご都合主義なもんだ。

 地球でもそんな能力があれば勉強も捗っただろうに。

 暫くして村全体が静かになった

 どうやら怒りながら冷静に慎重に言葉選びをして村人をまとめ上げたようだ。


「お前ら、なんでそんなに怯えてたんだぁ?過去に何があったか話せ」


 村人達から聞いた情報によると6000年前の勇者が原因だそうだ。

 6000年前の勇者が死んだのは魔王に殺されたという話なのだが、その経緯がとんでもないものだった。

 6000年前の勇者は旅の途中で白の宝珠のみを主人格にして戦おうとして失敗したのだと

 失敗というのがよく分からないのだが要するの他の宝珠の感情を取っ払い白の感情だけになり暴走したらしい

 勇者の暴走はそのまま止まらずに街や村の破壊を続けて最後に魔王に白の宝玉を封印されて暴走を止めたのが6000年前に起きた事なのだと


(ここまでの話を聞いたが結局白の感情は一体なんなんだ?・・・)


 気になることは多いな


(よっしゃ!とりあえず方針は決まったなぁ!)

(決まったのか?)

(俺らはこっから宝玉集めと白の感情が何かだ!)

(なるほど)

(つーわけでこっからの主人格はお前だ)

(え?)


 瞬間に自分の体が動かせるようになったのがわかった


「動かせる!体が動く!!!」


 目が覚めてから1時間程度だがかなり長い間体を動かしていなかったかのような気持ちだ。


(んじゃこっから旅が出発するってわけだな)


 こうして旅が始まった

 本当にこのままで大丈夫なのだろうか・・・


話の流れや主人公のキャラなどが安定してない気がしてとても不安です、、

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