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5. 呪いの根源

「うーん...解呪の呪文って大体テンプレート決まってませんね...やはりまだ未熟な人でも簡単に呪いをかけて長続きさせることが楽になっていますわ...(わたくし)はせっかく聖女の力を持って生まれてきているのですから頑張るしか...ないですわよね?」

因みに先程手に吸い込まれていった文字はここ...スティス王国の言葉では無かった。(わたくし)が見てきた中ではやはり(わたくし)がメンデル皇子...うっぷ...の国の言葉に近いような気がする...クリネラ語?だったかだったハズです。呪いをかけた物から解析した文字は少し変形するので、メンデル皇子の...クリネラ王国が一番可能性はあるのです。(わたくし)が自分からスティス王国に来ましたが、スティス王国が(わたくし)が国外追放となって取り込んだとあの能無し...メンデル皇子は考えていそうですし...それで推測ですがクリネラ王国が少しずつ破滅に向かっているのでは...?と思うのです。(わたくし)が加護していない...ということがありますが、(わたくし)の事を大切にすることで力は強力になるので、聖女は代々婚約をしていたのですが...皇子の事は忘れて早くクリネラ語を全て書きださないと...お母様が(わたくし)に強力な翻訳魔法をかけてくださっているのでクリネラ語が分かっていて今は自分でかけているので実質覚えていない...

書きだし始めてから一時間程が過ぎ、アリスが扉を叩いた時に(わたくし)が少し愚痴ると、「あいうえお表の様な物を作ってみてはどうでしょうか?」というアリスが言うので、アリスの言葉により「あいうえお表」なるものを作る事とした。

「アリス...あいうえお表って何でしょうか...?」

「ソフィア様!?正気ですか...?」

...クリネラ王国が発展していない事と他国と全然貿易を行っていないというメンデル皇子の怠け事が分かった。

...本当にあの国は土地が貧しくなる前に滅びるのではないのかと思いますの。スティス王国も相当ヤバイのですが...(わたくし)はまだこの国全体にかかっている呪いを解呪出来ないので(わたくし)が早く呪いの解呪方法を見つけないとスティス王国全体の土地が急激に貧しくなって滅んでしまう...いわゆる


"滅亡の危機"


であります...

どの国も完璧に見えて欠点がある事を(わたくし)に無理矢理教えてくれているように感じてしまうのは自意識過剰ですわね...

「アリス、あいうえお表について教えてくれませんか?」

「ソフィア様の為...この国の為ならソフィア様に厳しく教えます!」

「え...」

(わたくし)は一時間以上をあいうえお表についてに使った。正直難しかったがなんとかアリスの手を借りながら作る事が出来ました。(わたくし)がクリネラ語で話すつもりでもアリスが前にいるとスティス語になる事が分かったのでそれを利用して作った。因みにこれをした後はアリスがくたくたになってしまったので(わたくし)だけで国の様子を見てくることにしました。

「あのー...」

「どうしたんだい?ここでは見ない顔だね?私に用があるのかい?」

見たことが無い顔...ですか。頑張って覚えて貰えるように努力しなくては...

「最近この辺りで、作物が思ったように育っていない菜園や畑を知りませんか?」

「あぁ...最近ねぇ...サモンさんの家の所が枯れちまったって話は訊いた気がするねぇ...サモンさんの家はお嬢ちゃん分かるかい?」

「いえ...分からないです...」

「もしかしたらサモンさんは怒るかもしれないけどお嬢ちゃんからは善人の匂いがするから私が責任もって連れて行くよ。ついてきな」

そうおばあさんは言って(わたくし)をサモン様の家へ連れて行って下さった。

「サモンさん!!あんたに来客だよ!」

「うぅうん...アルさん儂に用があるときは先に言えとあれだけ...お嬢さん...もしかしてあんたは聖女様じゃないのかい?」

「えぇ...(わたくし)は聖女のソフィアですが...」

「お嬢ちゃん聖女だったのかい!?生きている間に聖女様に会えるとは...ありがたやありがたや...」

サモン様とアル様が反応を返して下さらないので(わたくし)からすると本当に"ありがたや迷惑"でしたがわざわざ連れて来て下さったアル様には感謝です...

「あの...サモン様、アル様に菜園の方の作物が枯れてしまっているとお聞きしたのですが...連れて行ってくださいませんか?」

「いいのかい?見て気持ちいいもんじゃないよ?」

「重々承知しています。(わたくし)は聖女ですのでこの国の皆様を助けるのが(わたくし)の役目ですので」

そう(わたくし)が言うとアル様が

「今更だけど、聖女ソフィア様...ってクリネラ王国の専属聖女じゃないのかい?」

そうまた訊かれてしまったので国外追放と婚約破棄の話をした。すると、怒り狂ったアル様とサモン様が怒鳴り込みに行きそうな勢いだったので、「お願いです行かないでください!」と懇願した。すると逆に謝られてしまいましたので最終的に双方が悪いという事になった。(わたくし)は少し満足いきませんが仕方がないでしょう...

「サモン様、菜園の方に案内してくださいますか?」

そう訊くと完全に元の目的を忘れていたようで頭を掻きながら連れて行ってくれた。

見てみると植物は枯れ木のようになり一日、二日の出来事ではないように見えるがサモン様が言うには昨日までは元気に育っていたらしいのです...やはり、ノスコーヴァ伯爵家以外の所でも被害が出ている...という事は国全体に喧嘩を売っている状況ですわね...

「クリネラ王国...絶対に許しませんわよ?」

そう(わたくし)は呟くと枯れ木のような植物が生えた土に手をかざした。真下から光りの柱が現れ、それの色を見た後に素早く

「聖なる力よ...(わたくし)に力を与えよ。そしてこの菜園を解析せよ!アナリシス!」

と唱えた。文字を吸い込みながら見てみるとアリスの家と同じだった...

あの皇子根本が完全に朽ちてるじゃないの...

そう思いながらサモンさんに礼を言って(わたくし)はアリスの家へと研究するために帰った。

ありがたや迷惑は誤字ではありません。

ありがた迷惑は自分は親切をしたつもりでも、相手にとっては不要な手助けであることですが、

私が勝手に作って書いているありがたや迷惑は「ありがたやありがたや」と人々が急に言い出して本来の目的を行うことが疎かになるという意味で書いていますのでご了承くださいませ。


追記:1/19 作品の話数のピリオドの後ろに半角スペースを足しました。

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