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13. 病院編最終 聖女の祝福

明けましておめでとうございます。

ソフィアは今年も元気です。

「こ、これが...」

と言って、院長様が唾をのむ音がした。(わたし)の力で病室中がキラキラと光る金色の光で満たされていたからだと思いますわ。(わたくし)からするとヒールヒーリングを行う時にはいつも出ていたのであまり気にしていなかったわ...こんなにも他の人に驚かれてしまうのね...

(わたくし)は深呼吸をして患者様へと近づいて行った。

患者様は先程まで苦しく呼吸をしていたようには見えなくなり、至って通常な呼吸を規則的に繰り返していた。小刻みにしていた痙攣も止まり、(わたくし)は安心して息を吐いた。

「これで多分大丈夫ですわ。」

そう(わたくし)が言うと、院長様は安心したように息を吐いた。

「本当にありがとうございます!!聖女様がこの国へと来てくださらなければこの国は...!」

と。(わたくし)は特に変わったことはしていないはずなのですが...それでも(わたくし)が出来ることでスティス王国の人達を助けられたのなら良かったですわ。

「ありがとうございます、院長様。(わたくし)は特に変わったことは何もしておりませんので、何時でもお呼びくださいませ!後、聖女様というのは少しこそばゆいのでソフィアとでもお呼びください。」

そう(わたくし)が言ったのだが、

「聖女様を名前で呼ぶなんて恐れ多いです...ですが、聖女様が嫌ならば聖女様呼びではなく...そのソフィア様とお呼びいたします...」

嫌という訳では無いのですが...少しこそばゆいだけですがね。それでも聖女様と呼ばれるよりかはソフィア...様と呼ばれる方が親しそうに感じれて嬉しいですわ!

「ありがとうございます。院長様は何時でも(わたくし)を好きに呼んで下さいませ!今回の体験...治療は(わたくし)にとっても経験になりましたし、人々も救えることが出来ましたし...本当にありがとうございました...!」

と言って病院から出て行こうとした。

「聖女様!」

と走ってきた人影が見えた。

「シャルレ...様?」

そう言うと顔一面笑顔にして走り寄ってきた。

「聖女様、スマホを持っていらっしゃらないとお聞きしましてスマホを今回のお礼として私から差し上げます...!」

と言ってシャルレ様はスマホを下さった。その板はとても軽いが少し温かみを感じた。

(わたくし)がスマホを持っているという事で病院中に居た方々が繋げませんか?と歩み寄って来た。(わたくし)は使い方が分からなかったので、シャルレ様にお願いして皆さんの連絡先...というものを入れてもらいました。連絡先があればいつでもスマホを通して連絡をとれるそうでして院長様も(わたくし)にいつでも助けを求められると知って喜んでいました。

...(わたくし)は色々な人にものをもらいっぱなしです...

少し後ろめたさを感じながらもアリスの家へと向かった。

「アリス、帰りました。」

そう言うと何処からともなくアリスが走り寄って来た。

「ソフィア~!!待ってたよ~!」

と言っていたが(わたくし)はもう他の国へと行くべきだと悟りました。この国にずっといるだけでクリネラ王国からの嫌がらせ等々の対象になってしまうと気づいたのです。これ以上アリスに迷惑はかけられませんし...

(わたくし)は最初、アリスに助けてもらうつもりでした。しかし、(わたくし)がこの国に留まり続けると今回の呪いをかけてきた国からの呪いがまたスティス王国にかかるかもしれません。ですので、(わたくし)は今日でこの国を出ようと思いますの」

そう言うとアリスは

「もっと居てくれていいのに...ソフィアが居てくれたお陰で助かった人だって多いんだよ?けど決意は固いんだよね、少し待っててね」

そう言って二階へと走って行った。しばらくすると、麻袋のような物を手に降りてきた。

「お母様がソフィアが出ていくと言った時に持たせなさいと言っていたの。だからソフィア...私には何も出来ることがもうないけれど...他の国でも沢山助けてあげて...?」

そう言って麻袋を手に握らせてきた。中を見るとどの国でも使える硬貨が入っていた。

「申し訳ないわ、(わたくし)は居候の身でしたし...」

と麻袋を返そうとしたが押し返された。もう私には返せないわよ、貴女の物だからね。とでも言いそうな格好をしていて、彼女に返すことは出来なかった。

(わたくし)はノスコーヴァ伯爵家の皆様に感謝をしてありがたくお言葉に甘えさせてもらう事にした。

「ありがとう、アリス。お母様にもありがとうと伝えて下さるかしら...?」

そう言うと、

「分かった。けどね、一つだけお願いがあって...病院の人達にスマホを貰ったらしいから連絡先交換してよね」

とアリスが言うので、(わたくし)はアリスと連絡先を交換して(わたくし)はノスコーヴァ伯爵家出た。

スティス王国には長く滞在しなかったけれど他の国では長く滞在して迷惑をかけるかもしれない...

そういう気持ちを胸に抱きながらアリスの住むスティス王国から出ていくために国境へと向かった。

次向かう先はスティス王国の隣国であるパレント王国である。

ここでスティス王国編終了です~

今まで沢山の方々に支えられてかけました。

今年もよろしくお願いします。

追記:1/19 作品の話数のピリオドの後ろに半角スペースを足しました。

   3/17 誤字脱字修正

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