表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/19

12. 次々と厄災(?)の降りかかるクリネラ王国

今回もメンデル皇子視点です。

多分今回で一応メンデル皇子視点の連投は終わると思います。

(メンデル)がシュガに呪いをかけるように命令を下してから数日が経った。

「メンデル様!!ご報告が御座います」

「どうしたシュカ?」

メンデル様と呼ぶのはコイツだけである。

...呼び捨てにしないだけマシであるが、シュカは完全に(メンデル)の事を幼馴染扱いである。

...幼馴染である事だけは否定しないが...な

「シュガが発動したはずの呪いが本日...いや1,2時間前までは確実に発動していたのですが、今はプッツリと反応消えています!そしてシュガ本人が呪い返し(カースリターン)を受けていると...!数日は寝込んでしまうかと拝察...」

...シュガが呪い返し(カースリターン)に...ソフィアか...?

「因みに呪いをかけていた土地の方はどうなっている?」

「まだ完全には復活していないと思われます。クリネラ王国自体の土地も少し貧しくなっていっています。シュガがダウンする前に「聖女が病院の方へと動く様子があった」とだけ私に伝えておりました。因みにこれは私達の呪いではなく、普通の伝染病で向かったようです。これに便乗して今かかっている病気を強力にするのもアリですし、病人自体を悪化させるのも手です。」

...それをすると両親とソフィアからの攻撃が...痛いような気がする。

しかし、(メンデル)はもうなくなるものはない...!

残念なのかアホなのか(メンデル)はシュカに呪いをかけるようにとだけ命令を出した。

その直後に両親がやってきた。

「メンデル?スティス王国で作物が急激に枯れるような騒動が起きているのだけど知っているかしら?」

と母が。

「メンデル?現在進行形でこの国で誰か...お前の側近が呪いを使っているような波動を感じるのだが...?」

と父が。

「「ねぇ、メンデル?早く答えなさい?」」

この重圧に耐えれる人はいるのだろうか...?

「すみませんでしたっ!!」

(メンデル)は直ぐに両親に呪いの事を話した。シュガに頼んでスティス王国に呪いをかけてそれを直しきれなかったソフィアがこちらに助けを求めてくるだろうからその時にシュガに呪いを解かせてあたかも(メンデル)が直したように見せてもう一度婚約関係になろうと。スティス王国の国民の体調が崩れたらソフィアが助けに行くだろうからその時にクリネラ王国のソフィアを拉致しているとでも噂を流してソフィアを受け渡してもらおうと思った。という節の事を両親に話した。

母からは「メンデルには失望したわ」

父からは「王位継承権はメルバルクに渡す。お前は一生王宮で雑用とタダ働きだ!」

と告げられた。

因みにシュガとソルトとシュカを罰せようとしたので、それは(メンデル)が脅したから仕方が無かったと3人に無理矢理言わせることにした。

「シュガ、ソルト、シュカ。お前達はメンデルのしたクソみたいな事に付き合ったな。それはお前達の意思か?」

「恐れながらこのシュガが私共(わたくしども)の代表で申させていただきます。(わたくし)シュガはメンデル第一皇子様がどうすべきかと悩んでいらっしゃったので「呪いをかければどうでしょうか?」と進言致しました。そこでメンデル第一皇子様がそれは...駄目だ。と言ったのにも関わらず(わたくし)はメンデル第一皇子様の言う事を無視しスティス王国に呪いをかけました。そこで呪い返し(カースリターン)をこの身に受けました。(わたくし)が無視したセイで...メンデル第一皇子様に迷惑をお掛け致しました。そして両陛下にも多大なるご迷惑をお掛け致しました。本当に申し訳ございません。」

「シュガっ!」

「メンデル様黙ってください」

小声で制されたので(メンデル)は何も言えなかった。

「ふーん...メンデルって意外と部下からは支持が篤いのね。まぁ...今回は彼(女)達に免じて許してもいいんじゃないの?」

「...そうか。メンデル、今度やったらお前を国外追放するからな?分かったか。」

「承知しております。今回は誠に申し訳ございませんでした。」

そう(メンデル)が言うと、父は身を翻して去って行った。

「シュガ...お前2,3日寝込むんじゃ...?」

「クソ不味い回復薬を2,3本飲んだんですよ。」

...ありがとう!!シュガ...!!!

「シュカもソルトもシュガも(メンデル)のセイで両親からの信頼が下がってしまって今度の出世に響いてしまうかもしれない...!そうしたら(メンデル)が全て責任を取る...」

「メンデル様、両陛下は気づいてらっしゃいます。」

...え?

「そうですよ、メンデル第一皇子様が鈍感...鈍くて気づいておられないだけで両陛下は私達がメンデル第一皇子様の事を庇ったのだとバレバレでした」

「...うぅ...」

(メンデル)は柄にもなく泣いてしまった。

その間は3人が慰めてくれていたのだがある事に気付いた。

「シュカ、お前重症化する呪いだっけ?かけたよな?今すぐ解くことはできるか?」

「...もう無理です。」

「え...」

(メンデル)はやはり両親に殺される運命だったようです。

結局メンデル皇子は学ばないのでもう手遅れです。

ソフィアに頑張って解呪してもらいましょう。

追記:1/19 作品の話数のピリオドの後ろに半角スペースを足しました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ