10. 病院編 悉く続く厄災
長らくお待たせいたしました~(´;ω;`)ウッ…
正月まで出す予定はなかったのですがあまりにも隙間を空けすぎると書く気力が...
(転二なんて二か月ぐらい出してないな...(;^ω^))
先月に書く予定だった話数に全然届いていないことに気付いたので、
もしかしたらこれから投稿頻度が上がったり下がったり...
モチベーション次第ですので、皆さんこれからもよろしくお願い致しますっ!!
思っていたより暇...ですわね...
治癒魔法の練習はしていましたがあまり行いすぎると聖女の力が尽きてしまうかもしれませんし...
そうなると私の"死"が確定してしまいます...!
"死"自体は怖く無いのです...
"死"自体...は...
私の"死"によって私が救えたはずの命が救えずに消えてしまうのではないのでしょうか...?私自身にそれ程力はない事は知っています。この国...世界だって滅ぼすような歓声症が起きたときにも...私は絶対に無力だと言えるのでしょうか...?研究職の方々には本当に申し訳ないのですが、私の力を最大限使用すると0人ではなく何百人かは助けられるのではないでしょうか...?
もし...
いいえ...あまり考えすぎるのも良くないですわ...
「はぁ...私にもう少し体力と力があれば...練習しすぎもやはり駄目なのでしょうか...?」
「あんたが死んでもいいなら練習すれば?」
「!?」
私に与えて下さった部屋に誰かがいると考えていなかった私は驚きのあまり座っていた椅子から慌てて立ち上がった。
「そんなに警戒しなくていいよ、ソフィア...今更口調を改めてもやっぱり意味ねぇか...俺の名前はネイラだ。因みにここの病院の職員の一人だ。ついさっきまで体調が悪かったから出勤してなかったけど良くなったから見に来たんだ。というかあんた聖女だろ?力を使いすぎると死ぬって聞いたんだけど」
...やはり聖女の本質...を知っている人もいるみたいね。
「そうよ。力を使い果たすと私は死んでしまうわ。別に私自身が死んでも私は何も思わないけれど残された人達が私は心配なの」
「ほぉ...?因みにどういう所がだ?」
「...私にしかすぐに治せない病気があった時にその人の命が失われるかもしれないわ」
「ふむ...あんたが力を使い果たすことで世界は安定してこれからは病気の蔓延の無い世界が来るとなったらどうするんだ?」
決まってるでしょ...?
「私だけが犠牲になってこの国...世界が助かるなら命だって投げ出すわ。それで病気にかかる人が絶対にいないという世界になるなら...ですけれどね」
「...気に入ったぞ。ずっと上から目線でウザがられているかもしれないがこれだけは覚えていてくれ"命を助けるという事には代償がある"ただそれだけだ。冥界王だっているはずだろう?そうなると殺す人間だって決めているかもしれない。それをあんたが全部ひっくり返しているんだ。だから目を付けられないように気を付けろよ。じゃあな、邪魔したよ」
「待ってくださいっ!」
そう私が声を張り上げた時には部屋を出て行っており、廊下に出ていても人影さえも見つからなかった。
...さっきのは夢...だったのでしょうか...?
気を取り直して...実験...実験!!
気を紛らわせるため、力を向上させるために私が実験をしていると、
「聖女様!!」
と院長様が慌ただしく入ってきた。ノックをする時間も惜しかったのかしら...私は別に大丈夫ですが他の人にしてしまうと思いっきりビンタを喰らわされると聞いたことがあります...!
「どうなさいましたの?」
「そ、それが...!」
院長様によると今まで入院していた患者様"全員"の体調が急激に悪化した+急激に外来患者様が増えたそうなのです...悪化が進んだり増加したりするのは少し気になりますが...もしかするとあのメンデル皇子がまた何かしたのかもしれませんし...他にも病院側の人達にも少し影響が出ているらしく...何人か入院しているそうです。伝染病では無い筈なのにこうなるのは少し不安ですわね...
「少し見に行ってもよろしいですか?」
「聖女様が向かって下さるのはとても心強いのですが、聖女様に罹ってしまうと私達からすると...」
そう院長様が言葉を詰まらせた。
「ですが、私がここで行かなくては一生自分自身だけを守り続けて人々を助けられません。私に与えられた力を無駄にするような真似はしたくありません」
そう私が力強く言うと、院長様は折れたのか、それとも今までの物は演技だったのか「ではこちらです。私について来てください」とだけ言って大きい病室へと連れて行って下さった。
「...これは...!?」
そこには小刻みに痙攣する人と苦しそうに呼吸を行う人が沢山いた。
「聖なる力よ...私に力を与えよ。そしてこの者達を癒し治癒させよ!ヒールヒーリング!」
※ヒールヒーリングはヒール等の上位互換のような物です。
追記:1/19 作品の話数のピリオドの後ろに半角スペースを足しました。
2/24 歓声症→感染症