私、橘楓。 vol.003. 私、橘楓(たちばなかえで)。
「キャッホゥ~終わった~~!」
と、全ての科目の試験を終え、
まだ教師が教壇にいるにも関わらずに、1人、大喜びして大声を出す楓。
「橘~声…大きい…。とは言え、まっ…その通りだけどな。」
と、担任教師の陣内洋祐。
「これで…早速、また…出来るな。ほれ!」
と、バスケのシュートのフォームをして。
「やだ、もう…先生~!」
と、出来るだけ色っぽい声を出す楓…。
「う~寒っ、その声は…や~め~ろ。」
途端に、笑いが広がる教室。
「ま~た先生と楓の漫才、始まった~ハハ…。」
と、周りの生徒たち。
私、橘楓。
東京武蔵野市吉祥寺、桃李中学高等学校の高校2年生。
17歳。バスケの好きな高校生。
小さい頃から走るのが好きで、それと、私の大好きなお兄ちゃん。
…とは言っても、従兄妹なんだけど…。
今、大学でバスケをしているの。
そのお兄ちゃんから小学生の頃にアメリカのバスケのビデオを観せてもらって以来、
もうバスケに夢中になっちゃった。
身長は160cm。体重は…ひ・み・つ。
将来も何か、スポーツの世界で頑張ってみたい。そ~んな私なんだよね~!
…と、この物語り、そんなバスケが好きな橘楓、高校2年生。
少々補足を…。
まま…時折、寝坊が悪い癖の彼女。
けれども本人も言っているように身長が160cm。
高校2年生の平均的身長よりは背が高い。しかも足がすこぶる速い。
身長があるのに…小回りも利く。それになにより負けず嫌い。
そういう訳で頭脳も優秀。
…で、また…顔も…。それは、それは…、
後々のお楽しみと言う事で…。