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男女比率1対100の世界で男の俺がVはじめました。(ただしVのときの性別は女である。)  作者: おまめあずき×梅崎さくら
第一章 VTuberデビュー
4/83

04 【咲久和 華】、初コラボ

感想が初めて来ました!!

ということで、感謝の投稿です。

めっちゃ嬉しいです。感想くださった方本当にありがとうございます!!

良い点・悪い点などありましたらお願いいたしますm(_ _)m

「おつはなー!」


〈おつはな〉

〈おつはな〜。〉



俺がVになってからはや二週間。

登録者数も2000人と、かなり多めになっていた。


俺は結構毎日投稿している。

俺男で元無職(ニート)だしね。時間が有り余ってるのだ。


―――コンコン


「はーい。」

俺がそう言うなり、ガチャッとドアノブを回して、兄たちが入ってくる。

というか最近、兄たちが部屋に来ることが多い気がする。


「留依〜! そろそろコラボしようぜ〜!!」

そんな事を言う黒葉兄ちゃん。


「コラボ? ……兄ちゃんと?」

驚いて思わず聞き返すと、いや、と返される。

ま、それもそうか―――

「俺だけじゃなくて俺たち。」

「……は?」


 ###


「みんなおはこんばんにちわ。【黒霧(くろぎり) 塔矢(とうや)】だぜ。」

ヤンキーのような風貌のアバターが動く。


〈くろくんー!〉

〈おはこんばんにちは〉

〈きた!〉

〈兄妹配信〜!〉


「盛り上がってんねー!

今日は、ゲストを()()、つれてきたぜー!」


〈ふたり?〉

〈しろくんと後誰だあ?〉

〈もしや……。〉

〈どしたどした、もしやって。〉


その言葉でコメント欄は盛り上がる。

「一人目はおなじみ【白泉(はくや) (あおい)】ことしろだ!」

そう言うと、画面に長い白髪を後ろで一つにまとめ、着物を来ている美丈夫――【白泉 葵】が出てくる。


「みんなこんにちわ。【白泉 葵】だよ。」


〈しろくんキターーーー!!〉

〈まってました!〉

〈くろしろーーーー!〉


「んで、気になる二人目は……。」

おーい、と俺を呼ぶ声がする。


「新人Vの【咲久和 華】だ!」

その兄の声とともに俺は声を出す。


「皆さん、こんにちは! 【咲久和 華】と申します!」


〈!? おうふ。〉

〈!!!???〉

〈オンナノコ??〉

〈華ちゃん来たーーーー!〉

〈やっぱし華ちゃんかー。〉


「うん。知らん人もいるかもしれんから説明すると、俺たちは兄妹だ!」


〈兄妹?〉

〈きょーだい。〉

〈ああ。納得。〉


「うちは四人兄妹でね、下から末の妹、華、俺、何故か塔矢が一番年上なんだよなー。」

「……一番子供っぽいのが兄ちゃんなのにね。」


〈www〉

〈しろくん、華ちゃん、それ思ってても言っちゃ駄目なやつww〉

〈一番子供っぽいww〉

〈いじられてまっせー、黒くん。〉


「ふたりとも俺の扱いが酷くないか?」


「「当然の扱い。」」


〈wwwwwwwwww〉

〈当w然w〉

〈当然の扱い(真顔)〉


「……っと、気を取り直して。

今日やっていくのは『Hiding』のサバイバルモードで、一位になるまで終われないぜ!」

「「え?」」


〈重なった「え」〉

〈えwww〉

〈くろくーん。〉


「ちょっと! 聞いてないんだけど。お供用意してないじゃん。」

「お前なぁ……。先に言えよ。」

『Hiding』とは、人気のオンラインゲームである。

「サバイバル」、「クリエイティブ」、「ディフェンス」モードと、3つのモードが有り、今回はそのなかの「サバイバルモード」をやっていく、とは聞いていた。だが、まさか耐久だとは……。


「……す、すまん……。」


〈す、すまん(たれた犬耳を幻視する)〉

〈www〉

〈いつもの光景+華ちゃん〉


「ちょっとまってて。準備してくるから。」

「…おう。」

「りょーかい。」


俺はマイクを切り、軽いつまみなどをとりに部屋がある二階からキッチンのある一階へと降りる。

ちなみにおれたちはそれぞれ別の部屋から配信している。


俺が女って設定だからね。

男と一緒の部屋だったら騒がれること間違なしだから。


俺がつまみを持って部屋に返ってくると、配信から兄たちの声が聞こえた。


「それでそのマカロンがめっちゃ美味かったんよ。」

「天使の食べ物かと思ったよ。」

マカロンの話をしているのか? と思いながらマイクをオンにし、戻ろうとしたら。


「やっぱすごいよな、華は。」

「ちょおい。」

思わず声が出る。


〈ご本人登場ww〉

〈来たー!〉

〈あーあ、これは。。。(諦め)〉


「なんの話をしてたの????」


「いや、なんでも――」

白夜兄ちゃん―――今は白兄ちゃん、と呼ぶのがいいだろう。

白兄ちゃんが濁そうとする。が。


「あのさー、昔マカロン作ってくれたことあったじゃん? その話。」


黒兄ちゃんは昔っから空気が読めない。


「ふーん、あの話をねぇ……」


〈あ〉

〈これは〉

〈怒らせたな〉


「……まぁいいや、遅れてごめん、ゲーム始めよう。」

「あ、おう。」

「うん。」


〈ほっ〉

〈ε-(´∀`*)ホッ〉


「あ、ただしお菓子一週間抜きね。」

「「え゛」」


〈www〉

〈やはり怒っていたww〉

〈お菓子抜きww〉


「んじゃ、始めよっか。

一位になりゃいいんでしょ?」

「うん。」


「…秒で終わらせるよ。」


 〜数十分後〜


「You are number one!!」


私のゲームの画面にそう映し出される。


〈うま〉

〈はえ?〉

〈精密射撃やばぁ……〉

〈ちょいまち。〉

〈黒白兄弟がキャリーされてた、だと……!?〉


「うーい。」

私がノリでそう話しかける。


「ほんと華はチートだわ。いい意味でな。」

くろ兄ちゃんはそう言い、

「はぁーーー。」

しろ兄ちゃんにはながーいため息をつかれてしまった。


〈黒くんに完全同意。〉

〈同意。〉

〈やばいww〉


「……俺、一応兄なんだけどなー。華にキャリーされてたなー。これでもうまい方なんだけどなー。」


〈ポンコツ白くん〉

〈ポンしろくんきちゃーー!!〉

〈うぅ。。。(ときめき死)〉


「……しろ兄ちゃん、死んでる人いるから。戻って。」

「……………………ぷいっ。」

「しろが退化したー!」


〈退化……〉

〈ぎゃわあああああああああ〉

〈……(尊死)〉

〈たいか・・・。〉

〈wwwギャップがやべえww〉


そんな感じで初コラボは大成功(?)なのだった。



『Hiding』はこっちで言う『フォ●ナ』です。


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