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男女比率1対100の世界で男の俺がVはじめました。(ただしVのときの性別は女である。)  作者: おまめあずき×梅崎さくら
第二章 波乱の幕開け
17/83

17 しろくろのはなでの初配信


「んんっ………。はい、こんばんわ。

白泉(はくや) (あおい)です。」

黒霧(くろぎり) 塔矢(とうや)だぜ!」

咲久和(さくわ) (はな)です!」


せーの、と掛け声をかけ、三人で同時に、

「「「しろくろのはなです(だぜ)!」」」

という。


〈きたあああああ!〉

〈KITAKORE〉

〈しろくろのはなー〉

〈初配信じゃい!〉


コメント欄の反応からわかると思うけど、今は、「しろくろのはな」としての初配信。

今回は普通に雑談配信。


「今回は初配信ということで!」

「まぁ、無難に雑談配信だよ。」


また、コメント欄が盛り上がる。


 ***


「――――――♪」

うん、なんでこんな事になってるんだろうね。

私は今大人気のボカロ、『自己犠牲』を歌いながら考えている。


きっかけは一つのマシュマロ(質問)だった。

〈ちなみに、はなちゃんは歌みたやんないの?〉


兄ちゃんたちは歌ってみた―――通称歌みたをよくやっていて、すごい人気を持っている。

男なのもあるが、兄ちゃんたちは基本的にスペックが高いのだ。


兄ちゃんたちの学生時代、テスト前とかでも、普通に勉強しないで遊んでいたのをよく見ていた。

まぁ、俺の家族はほぼほぼそんな感じなので、すごいことなのかはわからないのだが。


それ以外にも、一度聞いたらすぐに物事を覚えてしまったりと、そういうことが色々とあった。

前の世界ではかる~く神童とか呼ばれていたしね。今の世界では表に露出しておらず、学校の授業とかもリモートで受けていい事になっているので、そのことは知られていないようだ。


じいちゃんたちも結構な大企業の元取締役だったりと、すごい経歴の持ち主だ。

前の世界では、その大企業の株を引退してからも保有していたらしく、それで儲けていた。

(なお)、じいちゃんは今現在、向こうで元取締役だった時のキャリアを活かし、株などをやってもうけているらしい。

…前も今もおんなじようなこと(世界を牛耳ること)ができてるじいちゃん……やばいね。


さて、めちゃくちゃ話がそれたが、兄ちゃんたちのこともあり、俺は結構期待されていた。

そのマシュマロ(くろ兄ちゃんが読んだんだけど、絶対悪意があったと思う。絶対に。)のせいで、なんとなく歌う流れになり、兄ちゃんたちが笑いを噛み殺しながら曲を選択したり……

と、そんなこんなで今現在である。


「―――♪………」


曲が終わり、ふぅ、と息を吐く。


兄ちゃんたちの反応を伺うも。

「「………………………。」」

仕掛けた張本人のくろ兄ちゃんでさえ沈黙する有様である。

そのせいで、兄ちゃんたちのガワも真顔で静止している。…なぜか、しろ兄ちゃんのガワは肩が揺れている気もしなくはないが。

………あのマシュマロ、クソマロ認定しようかな。


〈…〉

〈…〉

〈・・・〉


コメント欄を確認するも、てんてんてん(・・・)がずっと続くだけで、余計に不安になる。

そろそろなんか言ってほしいなぁと考えていた時、しろ兄ちゃんが口を開く。


「……っは!

……るっ、…華? なにか悩みがあるなら聞くぞ?」

え?


〈はっ!〉

〈やべぇやべぇ。〉

〈ワイらとしたことが……〉

〈華ちゃん。゜(゜´Д`゜)゜。〉

〈悩みある?〉


ええええ、なに?


「……っくっく……っっふ……っはな、めちゃくちゃ歌詞が心に響いただけだと思うぞ。っく、っく……。」


「くろ兄ちゃん!?

笑ってないで説明して!?

歌詞が心に響いたってどういうこと??」


〈これは……〉

〈本気でわかってないパターンや〉

〈すげぇ……。〉

〈↑上コメ、何がすげぇんだよ?〉

〈いや、な◯う系主人公やなぁ、って思って。〉


「華、もしかして無自覚?

歌詞にめちゃくちゃ気持ち乗ってたぞ。」


ふぁ!?

()が歌った曲、『自己犠牲』はたしかに悩みを打ち明けたい、でも打ち明けたくない、打ち明けれない、っていう気持ちを歌った曲だけど…。


「え、そんなコトあるの?」


その後、めちゃくちゃいろんな歌を歌わせられて、私はその翌日、喉がガッラガラになり、女声が出せなくなったので、配信をお休みすることになったのだった。

留依くんファミリー全員(留衣くんも含め)スペック高いです。

なにかおかしな点がございましたら、遠慮なくコメントなどお願いいたします!!


そして、今回でストック尽きます……投稿が遅くなるかもしれません…。すいません。

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