14 事務所からのお誘い
この物語はフィクションです。現実とは関係ありません。(一応の保険です。)
そして短いです。すいません。
「え…? 嘘だろ?」
今日はクリスマス。
昨日は兄ちゃんたちを説教し、「しろくろのはな」について少し話した後、眠かったんでそのまま布団に直行。
そして、朝ごはんの後、来ているDMを確認しようとしてつぶいたーを開き、DMを確認すると、こんなものがあった。
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DM失礼します。
この度、「しろくろのはな」の皆様へ―――
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いわゆる勧誘である。
こんなに早く来るとは思ってなかった……。
まだ初配信から三週間だよ? 一ヶ月もたってないよ?
流石は兄ちゃんたち……影響力すげぇな。
ちなみに、勧誘が来たのは『hologram live』という会社で、『ほろらば』という愛称がある事務所である。
ほろらばは有名で、VTuberを知っている人なら誰もが一度は聞いたことがある名前の事務所だろう。
「ええええぇ?」
いや、どうすればいいの?
……あ、「しろくろのはな」ってことは兄ちゃんたちにも届いてるかも。
なら兄ちゃんたちに相談するのが良いよね。
「にいちゃーん。」
遠いし、この声も聞こえないんだろうなぁと思いつつ、部屋を出て兄ちゃんたちの部屋に向かう。
兄ちゃんたちの部屋は一つの部屋が二段ベッドで区切られているので扉は一つしかない。
なので、二人まとめて話したい時に大変便利である。
「「んー?」」
「ふぁ!?」
ちょ、まだ俺、ノックしてないんですけど??
なのになんで扉が開いてんの?
しかも兄ちゃんたち二人仲良く揃って顔だしてるし。
そりゃ変な声も出るよね。
「え、ちょ、もしかして聞こえてたの? あの距離で?」
「俺ら、耳良いからなぁ。」
「うん。(まぁ、ただ単に俺らが廊下に出ようとしててたまたま聞こえたって感じだけど。)」
ぼそりとしろ兄ちゃんからなにか聞こえた気もしないが、ま、言及するのは避けよう。
今はそれどころじゃないからね。
「それより、なんかあったのか?」
「あ、あのさ、これ。」
そう言って、俺は、携帯を兄ちゃんたちに見せる。
「……え?」
ちょっとまって、としろ兄ちゃんが自分の携帯を確認する。
「ガチか。」
呆然と、そう呟いた白兄ちゃんの携帯には、俺と全く同じ文面でのメールがあったのだった。
もうすぐ年が明けますね〜。
ということで、作者の事情で1、2週間ほど冬休み期間とさせていただきます。(この間、他の作品の連載も止まっています。)
それでは、良いお年を!