城塞での戦い
ラーノット騎士団は、魔術師の街に向かって、歩いていた。
城門まで来ると、門番が現れた。アウルム、ウィルデのコンビだ。
「一の騎士、ラーノット。門を開けて欲しい」
「はい、喜んで」
アウルムは、言うと、ウィルデと協力して、門を開けた。中に入る騎士団。
街の奥に向かって、歩くとあるのは、一軒の家。奥の窓を開けると現れるのは、一つの列車。
座席は拾しかないので、ルミナリーは最後に乗ることに。
「後は頼んだわよ」
列車に乗り込むラーノット。
ラーノットが列車の釦を押す。
ゆっくり進み中、今度こそ、とらんらんに構える。
しかし、だんだん瞼が落ちていき、眠りに入ってしまった。
ラーノットが目が覚めた時には、城塞に着いていた。
皆を起こして、戦いに向かった。
王の所に行くと、キルティが待っていた。
王イリスは、長い髪と青い目をしていて、少し負傷している。
「キルティが僕を助けてくれたんだ。結界もはってくれて」
キルティが、イリスを支える。
「女王として、お願いするわ。城塞西に12万の悪魔達がいて、戦って欲しいの」とキルティ。
「分かったわ」
皆が来るまで、四十分は、かかった。八十人集まって、悪魔の元へと向かう。王宮の魔術師も元気な者二十人いるので、百人になる。
ラーノットは、気を引き締めた。百人で十二万の兵と戦わなければいけない。
-いったいどうすれば。
悩むラーノットに、ルミナリーが言った。
「大丈夫よ、姉さん。私に考えがある」
自信ありげに言うルミナリーに安心するラーノット。
「何、考えって?」
「火の魔法を使うの。目くらましになるわ」
「そうね。そういえば、火に弱かったわね。昔習ったことがある」
悪魔の元に辿り着いた。そして、火の魔術を使うルミナリー。
「ぎゃー」
そう言って、消えていく悪魔達。
残ったのは、悪魔の王のみ。
「私のかわいい兵達を」
「悪魔達は、元いた所に送りこんでおいたわ。負けを認めて」とルミナリー。
「そんな事はしない」
消える悪魔の王。
「やったわ」
とラーノット。
そこにアルヴァがやってきた。
「皆退治したよ。これでしばらくは何もしてこないだろう」
「そう。じゃあ、晩餐にしましょう。お腹ペコペコ」
笑う皆。
「まだ、お昼ですよ」
とマグス。
キルティの元に戻ると、イリスの傷は、癒えていた。どうやら、橙色の薬を使ったらしい。
調理師達が即急に作りあげたのは、ハンバーグだった。
ピクルスとレタスも入っている。
そこで、皆で、お昼ご飯になった。
戦いも終わり、お昼ご飯をたいらげる。
「これで、安心だわ」
ラーノットが言った時、占い師から連絡があった。
「聞いて」と占い師の声。「魔獣の王から、相談したいことがあるって連絡があったわ」
「魔獣の王一人?」とラーノットが尋ねる。
「いいえ、側近と」
「分かった、すぐ向かうわ。何処にいるの?」
とルミナリー。
「城塞西よ。頼みました」
そう言って連絡を切る占い師。
ラーノット、アルヴァ、ルミナリーとスペースは、女王キルティの命を受け、悪魔の王と対峙しに行くのであった。