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或る騎士の物語  作者: アリス
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マグスの料理

ラーノット騎士団は、夕飯を作った。

今日もシチューだ。食べ始める騎士団。

「毎日シチューじゃあ、飽きますね」

マグスが、茶色の目をふせる。十五才なので、遠征も初めてだ。

「仕方ないじゃない。我儘言わないの」

とラーノットが反省を促した。

「美味しいですけどね」とマグス。「野獣を倒して食べるのは、どうですか?」

「そう簡単に野獣なんて…」とラーノットが言った途端、ガサガサと音がして、野獣が現れた。

まさか、現れるなんて。とラーノットが思った。

野獣は、マグスに向かっていく。

「来た」マグスはソードで野獣を倒した。

しばらく無言の、一同。

「すごいわね。シチューに合うんじゃない?」とルミナリーが口火をきった。

「いえ、ここは、ただ焼いてリンゴソテーにしますよ」

「美味しくできるといいね」

綺麗に解体するマグスを見ながら、スペースが言った。

マグスは、マッチをすって、小枝を集めてきて、それに火をつける。

それから、解体した野獣を上手く焼いていく。

「焦がさないようにね」

とラーノットが忠告した。

「はい、大丈夫です」

野獣をひっくり返しながら答えるマグス。

二十分ほど経つと野獣に火がとおっているようで、マグスは貯蔵してあった水で、火を消す。

焼けた野獣に、塩、胡椒、リンゴジャムをつけて食べ始める。

「美味しそうね」

ラーノットのお腹が鳴った。

皆が笑う。

「ラーノット騎士団長もどうですか?」

とマグスが魔獣をひと切れ渡す。

「いいの?」

ラーノットが野獣をひと切れ頂く。

「皆さんも食べてください。僕一人では、食べ切れません」

とマグスは騎士団に、配り始めた。

皆、美味しい、美味しいと言って、野獣はあっという間になくなった。

「お前のおかげで、お腹いっぱいになったよ」

茶髪でピンク色の目をしたアルクスが言った。

「いえいえ」

マグスが喜んだように言った。

お腹いっぱいになった所で、皆寝る事になった。

野獣避けに、四人起きている。マグスとアルクスとマギーアとカンターメンだ。マギーアは、騎士団の中では、一番の長身で最年長だ。金髪に紫の目をしている。カンターメンは、二番目に背が高く、赤茶のヘアで緑の目。戦いの度合いは、ソードだけなら、アルヴァと互角だ。

四人は、夜のため、お昼は寝ている。

野獣が来ないように、再び薪に火をつけるカンターメン。

「安心して寝てください。ラーノット長官」

とマギーア。

「頼んだわ」

そう言うと、ラーノット達は、眠り始めた。



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