第六登場人物紹介
久しぶりです。すみませんでした、本当に遅かった。私は大学生なので時間が少なかった。もう一度言います、申し訳ありません。
この小説に存在している人は名前について現実の人間とは関係がない。現実にそのような名前を持つ人がいるなら知らなかった。
それに私の日本語を許してください。
静岡県静岡市
『ドドディー~ド~ド~~ディ~ディー~ディッ』
ふわーー~、良く眠ったわ。
腕を伸ばして目覚まし時計の鳴りを消した。
ホント、良く眠れて良かったわ。
このつまらない日に学校へ通うために早く起きて、その後眠くであるのはた~いへん楽しくない。
概してね、日が最初から楽しく始まらないなら後でも楽しくなるはずがないんでしょ。
浴室にシャワーを浴びに行って、きちんとシャワーを浴びて、白い優雅な制服を着た。
それで色のコントラストはまた圧倒的だわ。
制服と眉の純白、目の漆黒、生まれつきの四色の尻まで下がっている髪の青色、緑色、黄色と赤色。
虹のようですね~。幸い色が好きなんで自然に元気になれる。
さあ、お腹が空いていたんで朝ご飯を食べに食堂へ行きましょうね。
あたしの名は川井龍子、年齢17歳。まだ高校生です。
まだって両親が学校に行かせているという意味です。
実は有名なんで学校は要らない。
あたしは上昇している女優でモデルなんで。マネージャーとエージェンシーに死ぬまで高級な女優になると言われた。なので15歳になった時から毎年すごく成功している映画とドラマで演技している。
でも少なくとも学校はあたしにとってすごく簡単。ここまで優秀な女優になれるようになったのは学ぶのが上手なんで。一度学んだらいつも忘れない。
階段を下って、廊下を通って、食堂に着いた。あたしの親、川井会治郎と川井百合子、もうテーブルに座っていた。
「おはよう、お父さん、お母ちゃん」
「おはよ~う、龍子ちゃん。良く眠ったように見えるんだな~」
この文をあたしを見ながらお母ちゃんが言った。
お母ちゃんなら話が早くかけられる。その上話すのが楽しい。人間としてホント面白い。
「おはよう、龍子。元気?」
それでコーヒーを飲んでいたお父さん。
朝が嫌いなんでこんな時によく喋る気がしない。
「はい~、元気です」
「ならいいね」
と言ってコーヒーを飲み続けた。
それからお母ちゃんがあたしの方へ身を乗り出して笑った。
「ねえ~、龍子ちゃん、こ~いつはロボットのようだね~。龍子ちゃん、私たちがう~まく話してこいつを一人でコーヒーを飲みにほっときましょう~」
確かにお母ちゃんとお父さんの性格が全然違うんです。
お母ちゃんがお茶目、お父さんがいつも冷静。
でも冷静なんでお母ちゃんのからかいは構わない。
「はいはい、このロボットは娘が今日どんなことをするかと尋ねる」
またお母ちゃんが笑った。
「あら、ロボットじゃないようだな~。アンドロイドなんですか?」
「はいはい、この種類も知らない存在が娘と話そうとする。だから邪魔しないでください」
お父さんホントすごい。冷静さも皮肉も上手すぎる。
お母ちゃんも面白いと思ったんで笑った。
そしてお父さんがついにあたしを見た。
「さあ、龍子、今日は何をするの?興味を持っているので教えてください」
結局はね、お父さんは子が好きな親だもん。
「最初に学校へ行きますっ」
「勿論」
話に割り込まれた。
フー、教育だけならお父さんはすごく厳しい。
「はい、行きます。後で撮影所に行く予定です」
「ホ~~、面白いね~」
お母ちゃんがあたしの仕事の話が好き。いつも深い興味をよく見せている。
「龍子ちゃん、シーンいくつ撮るの?」
あたしの最大のファン、お母ちゃん。あたしが演じている映画のような映画が好き。
「えーっと...約5くらい?映画はほとんど完全に撮っている。すぐに映画館に見られるんです」
「偉いね~~、私の娘ちゃんは毎日もっと偉いスターになってる。素晴らしいね~~」
確かに、どこまで有名になるかな。まだすごく若いし、芸能界にはあまり経験がない。本当にスーパースターになる準備が出来るのかな。
業界も世界も広すぎる。今までの自分の成功は自分だけのおかげじゃないんです。ホント、才能があっても全然簡単じゃないわ。
「はい、素晴らしいことですね...」
それから台所から召し使いが朝ご飯を持って来た。
お父さんが大変金持ちなんでうちに召し使いが働いている。
「ご朝食の支度が出来ました」
高級和食、うまい。
毎日高級食を食べれることに感謝している。
「ありがとう」
家族として両親と共に召し使いに言った。
でもその後は静かだった。
お父さんは静かで冷静な男なのに家庭はお父さんが作ったルールがある。そのルールにはお父さんがいつも守らせている。
ルールの一つは食事時に話がない。話は食事の前にと言った。
高級食通なんで全ての感覚で味わいたいと言っているが、よく働いているんでストレスが多い。それとストレスが多いことを家族を心配させないためにその言い訳を言っている。
でもあたしは真実を知っている。
気になるのは、家族か友人を心配させないために噓をつくのが大丈夫かな。親しい人の幸福を自分の幸福より守るなら大丈夫かな。
個人的に今の状態が気に入らないが、話を切り出したら議論が起こることを望んでいない。
まあ、ならまた冷たくて静かな朝ご飯なんです。
さて、朝ご飯を食べた後に歯を磨いて、靴を履いて、家から出た。
「行って来ます」
「またねー、龍子!」
それで学校へ立ち去った。
うちのリムジンに乗って学校に運転された。運転されながら窓から外に見ていた。別に何もせず時に周りを見て考えるとすごく落ち着いている。
お父さんの言い訳がたった言い訳ですが、賢い言い訳です。全ての感覚で物事をしたら結果がよりいい。食べ物を全ての感覚で味わいたら味がより良くなる。全てので落ち着こうとしたら休息もより良くなるんでしょ。
だってあたしはいつもどんなことをしても全ての感覚でやりたい。
15分後、校門に着いた。乗りはここまでだった。リムジンから降りた。
『静岡牧村学院高等学校』
この学院に市の有名人、権力者、金持ち、つまりエリートの子供が通うんですが、学生の中であたしが一番有名な人です。
なので毎朝校庭に入ると騒ぎなんです。
「見て見て、川井さんだ!」
「今日も綺麗だな!」
「ええ~、そうなんだよ」
「川井さーーーーーーん~」
たく、ファンが好きなんですが、この毎朝の騒ぎがうっさいわ。
まあ、あたしほど有名ならプライバシーが少なくなっちまうかもしれん。
幸い校内にあたしのプライバシーを守るいい友達がいるんです。
今左、右、後ろと前から来ました。
「みんな、迷惑ですよ」
「はいはい、もう静かにしなさい」
「おい、そっちのこら!川井さんに近づこうとしていたの?させないから失せろ」
「皆様、これから騒ぎを止めてくれるようお願いいたします」
いいタイミング!
彼女たちはあたしの大事な友達であたしの盾。学校中他の学生をあたしに邪魔させないようにしている。
このことがガードよりもいいし、友達として感謝している。
彼女たちの圧倒的な出席なんでみんながゆっくりとはいえ、声を潜めて周りから立ち去った。
そして彼女たちと話せることが出来た。
「おはよう、みんな。今日も来てくれてありがとう」
「おはよう、龍子。大変ですね、毎朝の状況」
最初は黛愛弓。
「おはよう、龍子。気にしないで、仕方ないので」
次は権堂椿姫。
「おはよう、龍子ちゃん。何でもない、友達だから」
また次は深澤治子。
「おはようございます、龍子さん。治子さんが言った通り、何でもありません。なぜなら未来のスーパースターとして椿姫さんの言う通り、仕方ありません」
そして最後は雛田艶佳。
艶佳の言葉...気に入らないが実にそうかもしれん。有名になればなるほど、プライバシーが少なくなる。
ホント、演技が好きなんでいい女優になりたいんですが、いつか大事なプライバシーがほとんどなくなっちまう。たまらないわ。
「あの、そりゃあ...有名さのマイナス面ですね」
「さあな」
と言って治子があたし近づいてきた。あたしを見て笑った。
「マイナス面なんて、大したことないでしょ?あんた何百万もの女子の夢を生きている。憧れられるからプライバシー問題がある。確かに邪魔だが、自分の高い価値と評判が分かったらそれはより重要じゃないか」
「そうよ、消極的にならないでくれ。あんたは羨ましい人ですよ」
治子も椿姫も結構名声の方を好む。
「私も同意する。あんたの立場に立つために殺す人間もいるでしょう」
なんだこれ?
「ちょっと、愛弓!」
ビックリしたんだわ。もう薄い笑顔も消えた。
あたしのことが羨ましいと言っても構わないが、犯罪行為まで述べるなんて...やばいわ。
愛弓が首を傾げた。
「ん?何か悪いのか?真実ですよ」
ちょっと怒りそうだった。犯罪行為なんか聞いたくない。全然関わってはならないもんだよ、『犯罪』についての全て。
「いいえ、嫌だわ。こんなこと口にしないでください」
ホント、ムカつく。
それから治子はまた笑った。
「なんだ、ヒロインが出てきたの?」
そのセリフはあたしがしばしばヒロイン役を演じるんで言った。
勿論ヒロインとしていい道徳が必要なんですが、今演技していないでしょ。人間としての気持ちですよ。
「関係ないよ」
友達なのに度々議論することもある。
まあ、意見が違うことが自然なことなんで。
幸いいつも冷静すぎる艶佳が議論を終わらせた。
「貴方たち、もう十分です。龍子さんにとっては犯罪しないことが大事な価値観です。それ故にあることを口にしない方がよろしいです」
ありがとうね、艶佳。議論するのが好きじゃない。
椿姫は肩をすくめた。
「まあいい。治子と私が言いたかったことは有名さのマイナス面は龍子が思うほど悪くないということだけです。結局ね、価値と評判には興味ないのにプラス面を利用してマイナス面を中和できる。有名さについて来る金でプライバシーを買えるでしょう?」
現実的な視点を使用していることによって説得しようとする...賢いな。
しかし今も同意になれなかった。理由は?簡単。
「いいえ、結構。金で買うプライバシーは本物だと思わない。それだけです」
そこでベルが鳴った。教室に行かなければならなかった。
話もそれ故に差し当たり終わった。
「フッ、相変わらず強い主義だな~...完全にヒロインみたいに」
と治子が薄く笑って言った。問題があるのかな。
「でもそれはいいわ。龍子ちゃんがそんな人間じゃなかければ、友達になったことになるかな~」
あ、いい話ですね。良かったわ。
「まあ確かにそうですよね、治子。強い主義ね、実にある時には気を楽かもしれない」
椿姫ももう全然議論したくないようだった。
「私もそう思う。その上、あんたが道徳的に正しいかもしれませんが、侮辱もない言葉だけに腹を立てない方がいいと思う」
ダメです、愛弓、ダメ。この点が変わらない、あくまで言葉だけでも『犯罪』と関わってはならない。
と言いたかったが、艶佳があたしより早く口を開けた。
「貴方たち、ベルがもう鳴りました。急がないと間に合いません」
結局一番正しいことを言っているのは艶佳です。
いい学生として遅くなってはならない。
それとみんなが静かにして急いだ。
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時間が経って、授業が終わった。友達と一緒に階段を下りて校庭に向かって歩いていた。
「ねえ龍子、いつまで授業中同じことをしますか?」
と愛弓が尋ねた。
「卒業までかもしれん」
話があたしの授業中の行動についてだった。リムジンの中でと同じように窓から外に見た。それしかしなかった。
勿論ある程度まで先生の言うことも聞いた。学校って学ぶためのビル、少しでも聞いたら良く学べる。先生が言ったこと、ちょっとも忘れなかった。
だって平気に吞気なことをしてもいいでしょ。
「授業中そんなことしても大丈夫なのは羨ましいよ」
そうよ、椿姫。自慢したくないが、この才能の便利さは分かっているんで他人の気持ちも分かっている。
「そうかもしれん」という意味で肩をすくめた。
「ヒロインの才能だねー」
フッ、『ヒロイン』って言葉がホント好きですね、笑いながらの治子。『ヒロイン』ばっかり呼ぶんですね。
「さあな」
「フフフ。なんだ、今龍子ちゃんは口が大変堅いねー」
「まあ、治子さんは口が結構軽いです」
艶佳もお話に参加した。
正しい言葉で。
「あんたも堅いなー~、性格まで」
この二人は性格が全然違う。反対の極。
「雑談には興味がありませんので。お話が重要ではないなら静かの方がよろしいです」
また顔がストイック。艶佳がすごく丁寧ですが、演技しないなら微笑まない。
それについて、実はあたしたちは全員女優です。同じエージェンシーとは契約がある若い女優。艶佳とあたしは撮影所で会って、愛弓、椿姫と治子は後でついて来た。
しかし職業とエイジェンシーは同じですが、有名さの程度は違う。
あたしは速く上昇しているし、今も結構有名です。未成年の女優の中では最大のスターです。
次は艶佳です。彼女も成功している映画とドラマで演技し、彼女も上昇しているんで結構有名ですが、全然あたしほどじゃない。映画とドラマにはよく興味を持っている人だけが彼女をよく知っている。
また次は愛弓、椿姫と治子。彼女たちは経験が艶佳とあたしほど少ないし、とても重要な役を演じたことがない。なので彼女たちはほとんど一般人より有名じゃない、特に愛弓と椿姫。
でもそれにも関わらずあたしたちは頑張っているんです、みんなが演技が大好きなんで。
それから椿姫が前に指さした。
「見て、うちの車が来た」
ここに黒いリムジンのような高級ミニバンが駐車した。この車で学校の後に撮影所に運転されている。
着いて来たんであたしたちは早く乗った。
そこで撮影所に行った。
この静岡の撮影所の会社、約10年前東京にある会社に買収された。それで大きいエイジェンシーもここに来た。あの時その会社とエイジェンシーはたった事業拡充するつもりだったが、数年後未来のスターがたくさん生まれるとは思わなかった。
あの時のよく知られていない若い女優がたくさんよく知られている女優になった。今も何も変わらなかった。22歳未満ならここに将来に大スターが二人いる、あたしだけじゃない。艶佳のレベルの女優もここに結構いる、その人も将来にすごく有名になるでしょ。それと今よく知られていないが、愛弓、椿姫と治子のような潜在能力がある女優もいっぱいいる。
要は、この市に偉い黄金世代が生まれて行くとは思わなかった。
「やっと来たな、ガキ共。遅いわ」
「お前らのおかげで無駄に待っていた」
「だってガキが演じるべきじゃない。帰って大人しく宿題しろ」
撮影所のビルに一歩ぐらいしか踏み出さなかったのにこのように出迎えられた。
この三人はあたしたちの21歳の耐え難く傲慢な先輩たち。あたしたちは彼女たちより結構若い未成年の高校生なんであたしたちを見下ろしている。
最初は上原藍。さっきここの二人のスターについて語った。彼女はこの他の人。上原さんが自分ほど有名じゃない女優と俳優、特に自分より若い人を好きに扱えてもいいと思っている。本当に完全に馬鹿な女。
次は上原さんの二人の仲間、尼子さんと葛目さん、文字通りの『アマ』と『クズの女』。こいつらは艶佳より年上なんでより多く映画やドラマに出演したんで艶佳より有名ですが、艶佳の才能がこいつらの才能よりはるかに優れている。しかしそれにも関わらずあたしたちを見下ろしている。
悪口あまり使わないが、この三人なら仕方ないわ。
「黙ってろくそ女たち!」
あたしたちの中で治子が一番気が短いんですぐに悪口で仕返しをした。
「誰に向かって口をきいてんだ?このガキ!」
「さっさと謝れ、目障り共」
「このガキがー!」
言うまでもなくこいつらはあたしたちに向かってもっと悪口を言った。
しかしこいつらを止めさせようとした人もいた。
「あの...もう止めた方がいい...」
実は、三人組じゃなく四人組ですが、三人しか悪くない。四つの人は19歳の岸真弓さん。彼女は約艶佳くらい才能があるがほとんどあたしほど早く上昇しているんで上原にそのグループに連ねられた。上原の目的は岸さんがライバルになるのを岸さんの上昇を制御することによって防ぐことでしょ。
岸さんが上原と違って優しいが、内気なんで断ることが出来なかったはずです。
彼女を気の毒に思わずにはいられなかったが、幸いあの三人がしばらくあたしたちを無視して岸さんに集中した。
「岸、この馬鹿!誰の味方なんだお前?ああっ!?」
「ひーーっ」
「やはりあんたが役立たずだ。そっちのちびと同じ」
「すみ...」
「聞こえないよこら!声が小さい。いや、むしろ土下座しろ」
いじめられた岸さんを助けたかったが、みんなが先に前に行き続けた。
たった艶佳が少し待っていてそっとあたしの腕を引っ張った。
「もう行きましょう。彼女はわらわたちと関係ありませんので無視した方がいい」
やはりその通りですね、艶佳。いじめを見たら止めさせたいが、上原たちの馬鹿と喧嘩してはいけない。
なのであいつらを無視して前に行き続けた。
すみません、岸さん。
後ろから悪口聞き続けていたが、幸いまたあたしたちに近づいて来なかった。
本当に会いたかった人物たちは、あのエイジェンシーにこの撮影所に派遣されたうちのグループを担当している代理人、磐城志都児さん、とこの撮影所でよく働いてうちのグループによく彼の映画に出演するように招待している大物映画監督の田村勤さん。
廊下の反対側で待っていた。
「こんにちは、皆さん」
「お疲れ様でした、田村さん」
田村さんはとても優しい人なんで喜んで彼と働いている。みんなそう思うようです。
「こんにちは、皆さん」
「お疲れ様でした、磐城さん」
「皆さん良く来ましたが、少し遅れています。次回は急いでください」
「ごめんね、磐城さん、しかし学生なので仕方がありません」
磐城さんにとって規則と時間を守ることが重要なんでちょっと厳しいが、それだけです。プロ意識が高いなんで一緒に働いている人の状況を分かっている。
「まあいい」
言えるいい理由があれば簡単に許される。
「では、貴方たちをなぜここに呼んだのか知っていますか?」
みんな頷いた。
「はい、知っています」
「今日は、共に最後のシーンの撮影を見ましょう。この映画は『高校闘娘戦記』三部作の第三部。この第三部の最後のシーンは、三部作全部の最も重要な部分です。このシーンでストーリーが終われば大変満足なエンディングになります。終わらなければ将来第四部も出来ます。とりあえず素晴らしい『オープンエンディング』になるので一緒に見ましょう」
『高校闘娘戦記』...あたし最初から、第一部からこのシリーズに演じていた。大人気なんで2年前から毎年新しい映画が作られたが、それでもちょっと懐かしい。部分的にこのシリーズのおかげで有名な女優になって上昇している。まだ経歴の始まりですが、このシリーズ終わったらどうなるかな。
「磐城さんの言う通り、我々の大事なシリーズにとって特別の時です。皆さんと一緒にこれを経験することが出来て良かった」
優しいね、田村さん。
それよりあたしにとっても特別の経験です。このシリーズ本当に終われば、自分の人生の時期も終わっちまうかもしれん。
「なので私は本当にあなたたちとこれを祝いたいが、それを後にしましょう。最初は撮影の準備をしてください」
いいじゃないか。そう言ったら後でパーティーです。まあ、この前みんなとパーティーに行った時からどれくらいの時間が経ったかなー。
「はい」
それから田村さんが笑顔を見せた。
「さあ、頑張ってね。やりましょう」
「そうです、頑張ってください」
磐城さんも励ましの言葉を言った。
「ありがとうございました」
丁寧にお辞儀して楽屋に行った。
しかし艶佳とあたしだけ、治子たちはもう役を演じたんで準備をする必要がなかった。田村さんと磐城さんがたった彼女たちも待って最後のシーンの撮影、そしてエンディングを見るように頼んだだけです。
最後って...なんだこの感じ。
「龍子さん」
別の楽屋に入る前に艶佳はもう一度話をかけた。
艶佳を見た。
「ん?なんですか?」
数秒間静かだったが、それから薄笑いをした。
「頑張りましょう、わらわたち」
なんて励ましの言葉ですね。艶佳があたしの同僚で本当に良かった。微笑まずにはいられなかった。
「ありがとうね、艶佳」
「何でもありません。では、行きましょう」
それで楽屋に入った『完』準備をした。
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最後のシーンの始まりだった。カメラが撮影していた。
このシーンに四人が演技するつもりだった。
三人はステージにいていた。
最初は主な悪役、『血雨鬼頭殺子』、艶佳。
黒髪の姫カット、黒い幕末侍風とナチス風の混合の軍服、血の赤い目、偽の血にまみれている刀。赤、熱の色な癖に、冷たい悪のオーラ。
次は主役のヒロインの元友人、裏切り者になった『復讐者の情野サダメ』、岸さん。茶色の普通のヘアスタイル、服が青色ばかり。冷たい色ですが、暖かいオーラ。裏切り者なのに再びヒロインの友人になることを望んでいるファンから好かれている。
この三人の中では最後が悪役の被害者、完全に敗れ屈辱を与えられた元英雄の戦士お嬢さん、『絶対的正義の千羽正希』、上原さん。姿が偽の血にまみれ悪役に半殺しにされた。また赤色ばかり。
「はーっ...はーっ...」
千羽にとって呼吸することまで難しくなっていた。悪役二人に徹底的に傷害された。
情野は一歩前進して地面に横たわっていた千羽を蹴るふりをしていた。
「ぐーあっ」
すごく痛かったが、この容態では声もろくに出せなかった。
「鬼頭さん、やはりあなたの言う通りです。嫌い人に暴力を振るうのは最高ですな」
鬼頭がいつもの南極よりも冷たい表情をしていて頷いた。
「ハハハハハハハ...」
蹴りながら情野は狂っているように笑い出した。
「ぅーーーーっ...」
情野が早速蹴るのを止めないと千羽は死ぬ。
「や...止めて...くれ...」
「ああっ!?」
情野は笑いから怒りに変わった。
「今...なんだって!?」
カンカンに怒っていた。とうとうキレた。
「も...う...」
「もう一回言ってみろ、このセリフ」
「ぃ...ゃ...」
情野には堪忍袋の緒が切れた。熱くなくて冷たくキレた。
「立て」
しかし千羽は立てるわけがなかった。話すこともろくに出来なかった。
「...」
「もういい、私が立たせる」
千羽の肩を掴んで足が地面に立つように立たせた。辛うじて立てるようにさせた。
「「止めてくれ」?おかしい、このセリフ4ヶ月前に私が言った。腐敗と偽正義を止めてくれ、信じていた真の英雄さに戻ってくれ...などと何回も頼んだ。でも頼みを聞かなくて、最初に暴力を振るったのはお前の方だ」
「...」
「この権力者に買われ、今の腐った制度を守るために私が憧れた本当の正義と真の英雄さを裏切った偽善者に「止めてくれ」と言われたくないんだ!!」
千羽を軽蔑していてそれを言った。情野はもう嫌悪でしか千羽を見ることが出来なかった。
「自分を守ろうとするために一握りの言葉が残っているか?」
「...の...」
言いたくても千羽は何もろくに言えなかった。
それに気づいて鬼頭に向けて頭を回った。
「鬼頭さん、こいつをちょっと治療してもらいませんか?喋れるまで?どうせこいつが終わりですから」
「いいぞ。ほら、上げるよ」
鬼頭は手を伸ばした。CGは治療オーラを後ほど加える。
ちょっと治療された千羽は咳き込み始めた。
「ゴホゴホ!ゴホ...ゴホゴホ!」
「ああ、声帯が良く働いているんじゃないか。どうもありがとう、鬼頭さん」
鬼頭の方が何も言えず頷いただけ。
「それと、オラ!」
と情野が叫んでパンチで千羽を殴るふりをした。
「うはっ!」
それでまた横たわっていた。
「そうだ、素晴らしいよこれ。くたばるまでお前の声を聞いた方がいい」
喜んで千羽の体を踏むふりをした。
「マジで情けないこいつ。『英雄』を笑い者にしやがって」
彼女の苦しみに楽しみを見ていた。
「勿論...私は英雄として失敗しました...英雄としてもうダメです。しかし...あなたはそう続ければ...あなたも英雄になれません」
千羽はもう情野に絶対に許されないことが分かった。生きている限り許されないことが分かった。しかし別の理由のため、情野が止めて欲しかった。
「あなた...そちらの鬼と協力しながら...正義の味方のつもりですか?...あなたが英雄のつもりですか?」
それを聞いて情野がまた怒った。
「なんだお前ぇー!お前はもう『正義』を口にする権利がない。その上私が英雄になれるかどうかを言う権利もない」
彼女の言うことを認めて瞳で後悔を表した。でもまだ諦めなかった。情野を説得しなければならなかった。
「もう自分を守るつもりはありません...そうです...今まで起こってしまったことは...大部分...私のせいです...あなたの頼みを無視して...もっと早く止めなかったので...あなたの正義と私の正義が違います...そこまで分かっています。確かに...負けてしまったので英雄として終わりです...しかし...」
「しかしなんだ?」
結構せっかちだった。
「しかし...そちらの鬼と関わると...あなたは絶対に英雄になれません...絶対に...。それより...なんで「止めてくれ」...と言った理由...分かりました?」
「必死だなー、お前。なら、聞かせてもらおう。何の理由?早く答えろ」
それで真剣ですが同時に必死に答えた。
「理由は...あなたへの...最後の...警告...。このこと...分かれないなら...もう無理です」
このまま間違いなく死ぬと知って必死に説得しようとした。
「そうだよ、お前と話しは無理だ。生きる価値もないから...鬼頭さん、こいつ始末しても構わない」
しかし結果がこれだった。
「はい、今すぐやる。この刀で切り殺した仲間の後に送る」
空に偽の血にまみれている刀を挙げて千羽を冷たく見下ろした。もう何回目の殺しだとさえ分からず、別に何も感じなくて横たわっていた人物を始末しようとしていた。
「さらばだ」
絶対的正義の千羽正希、死ぬ覚悟が出来ていた。
昔好かれていた偉大な若い英雄女子、今腐りきった見る影もない負け犬。
罪が多くて、もう親しい人を鬼頭とその一味から失ったので最後に死んでもいいと思うようになった。
ガキンッーー
しかし命が誰かに救われた。鬼頭の刀が他の刀に止められた。
「...えっ?」
「お前、なんでここに...?」
千羽が本当に驚いた。情野も結構ビックリした。
同時に、この人物を見ると鬼頭には大量の嫌悪がこみ上げた。
怨敵がやって来たので。
「いつもうちに迷惑をかけやがる...いい加減死んどけ...安生!」
そして最後のキャラ、ヒロインの『守道の安生いのり』、あたし。
外見はヘアスタイルと髪の色が現実と同じ。多くの役を演じたら髪を染めなければならないが、このシリーズでは必要がない。真っ白な衣服が部分的に真剣な制服なんですが、部分的に魔法少女の服装のようです。
「誰だろうと...貴様だけにこれから一つの人も殺させない...鬼頭」
お互いを見ると、両方も我慢の限界だ。
ここまでは、鬼頭が安生の友達と近い人の大部分を殺し、安生が鬼頭の一味を倒した。本人だけが残っていた。
第一部から敵だった二人が死ぬほど戦った。派手な戦いが何回もあって、両方も数回勝って、数回負けた。
しかし今更戦うのが嫌になった。もう戦わなくて、代わりに相手を決定的に始末したかった。
「チッ...情野、千羽の執行を後にする...まずこいつを確実に殺す。このことが絶対に待ってはいけない」
鬼頭の安生に対しての強烈な憎しみを見ると抗議する勇気がなかった。
「はい、分かります」
そして安生と情野の元友人もお互いの目を覗き込んだが、何も言わなかった。
「安生、貴様の存在はもうたまらない。いい加減終わりにしよう」
声も表情も冷たい嫌悪に満ちていた。
「その言葉...待っていた」
「10メートル、たった一つの一撃。どう?」
この10メートルってはこの最後の一撃の前の安生と鬼頭の間の距離。そこから二人の間の戦いも誰が命を保つかも決められる。
「結構よろしい」
大抵優しいヒロインの安生も殺す気になった。相手だけは許せなかったので。
「ならいい。これ以上言うこと何もない」
「うん」
『消えろ』という言葉をどっちも言いたかったが、話ではなく行動で伝えるつもりだった。
安生と鬼頭が10メートル離れて立ってお互いを切り殺そうとする準備をしていた時、情野は横から心配して眺めた。
真剣に安生と戦ったことがなかったが、それでも元友人として彼女の強さを良く知っていた。勿論仲間として鬼頭の強さも良く知っていたが、鬼頭の命に不安を感じた。
目を閉じて静かに柄を握りながら立っていた。
撮影の後で編集で二人の間の最も強烈なシーンを再生する。
そしてカッと雷のように目を開けて大したスピードでお互いの方へ走って一撃した。
ザシュ!
居合道のように、ズバット敵を切った。
情野が深い恐怖を感じギンッと二人を見つめていた。
二人のうちの一人が死ぬので。
「あっ、くそぉ」
安生が切り付けられた。CGは流れる血を後ほど加える。
「うあああっ...」
しかし鬼頭も切り付けられた。その上鬼頭の傷がずっと深刻だった。死ほど深刻。
編集で血が泉のように吹き出すようになる。
ついに、ついに、非常に邪悪な悪役の鬼頭が倒れて死んだ。
「...はーっ...はーっ...」
これは安生にとってちょっとも簡単ではなかった。大怪我をし、危うく死んだ。
でももう二度と鬼頭を扱う必要がなかった。
それで...
「鬼頭さああああああああああん!!!」
鬼頭の死んでいる姿を見ると情野が急いで鬼頭のそばに走った。
跪いて鬼頭の死について悲しみを表して泣き叫んだ。
「ち...畜生、そんなこと...うわーーーーーーーーーーーん!!」
涙がどんどん流れていた。
仲間なので。
情野と鬼頭、最初は敵と目的が同じだけなのでしぶしぶ協力していた。情野は正義と良さが大切なので鬼頭という晴れて邪悪な人物が嫌いだった。
しかし思ったより長く、鬼頭の死協力して本当の仲間になった。
善悪の問題じゃなかった。
鬼頭が死に値する悪いことたくさんしたのを知っていたし、復讐なんかに値しないことも知っていたが、それでも彼女の死が仲間としてすごく痛かった。
仲間の死を悼む間、勝者の安生が情野の背中まで一歩前進した。
それを気づいて、情野が皮肉っぽく尋ねた。
「もう満足ですか?それで幸せになることが出来たのか?」
安生が返事しないことに決めた。
「...」
でもその沈黙が情野の怒りを引き出させた。
「答えろこのくそが!」
悲しみと怒り、彼女の感情があちこちだった。
「部分的に」
そして安生が決心を変えて答えた。
もう気持ちで本音を全部遠慮せず語りたくなった。
「部分的に!? どういう意味だ!? ふざけるな!」
勿論そんな返事を聞くと情野の怒りがより強くなった。もう振り向いてその大変な怒りを現している顔を直接に見せた。
彼女は冷静ではなかったが、相手も同じだった。
「私は戦うのが嫌になったのでもう戦う必要がないので良いと思うが...この人を倒したとしても...大切な人間が多数死んだ後、本当に幸せになることが出来るわけがあるのか?」
一方でもう戦う必要がなくなったので喜びたかったが、他方ではその平和のための犠牲が重すぎて全然喜ぶ余裕がなかった。
「おい...なんでお前が泣いてる?」
泣くまで悲しかった、安生にとっては。
「もう見たような酷いことを二度と見たくないのが分かっていないのか?」
安生は体が強いので強くてカッコイイことが山ほど出来るが、それは全部あの世界の話。心の中の世界にはこの優しい娘にとっては甚だしかった。
暴力、殺人などよく見たことがあるが、胸がいつも痛かった。
「そんなっ」
「しっかりしてよ!いつまでそんな真似をするつもり!?」
ついにヒロインが情野の振る舞いに対して怒鳴りつけた。
突然だったので情野が驚いて口をつぐんだ。
「...」
すぐに何も言わないことが情野の番になった。
理由があった。
この理由は彼女の最初から分かっていた暗い面なので。今まで思い出すことを押さえつけていたが、もう仕方がなくなった。
「鬼頭たちに殺された人の中にあんたの大切な友人もいるのに...どうしてまだ暴力や殺しって話が嫌にならなかったか、サダメ?」
それは情野の闇。
実は、最初から『英雄って何?』、『正義って何?』について安生と仲間と意見が違う。その意見が友人の方より鬼頭たちの方に近かった。
最初は鬼頭たちと敵として戦っていたが、当時の腐った制度を見れば見るほどムカつくなった。それから鬼頭に彼女たちはこの制度をぶっ潰したいと言われた。それと友人を裏切って敵側に渡った。
自分の正義を行うために大切な友人を捨てた。
敵と協力して当時の制度から被害を受けた被害者のためにその制度を維持していた権力者と協力者に復讐した。
同時に、鬼頭たちは彼女の元友人と戦い続けて安生以外全員を殺した。勿論彼女が手伝ったことがないが、何もしなかった。
自分の正義を行うために間接的に大切な友人を犠牲にした。
「...」
情野が善人か悪人かそう簡単に決まっていられない。
確かに裏切り者ですが、おかげで腐りきった制度が潰され、腐敗している権力者が報いを受け、無数の被害者が後生で安心しになった。
やりたいことをやって、そしてほとんど一人になった。それはやったことの結果。
で、その結果...気に入らなかった。
自分の立場を考えると後悔で恥しか感じなかった。
最後に激しく泣き出すほど後悔していた。
全部自分のせいなので。
「ううううぅ...うわーーーーーーーーーーーん!うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!」
感情がついに泣き声と涙として漏れていた。
自分の正義を行うことについて成功したが、そのために非常な犠牲を払った。
彼女の行為が好き、なので褒める他人がたくさんいるが、彼女が褒められたかった人間がもう一人しかいない。それにこの人はもう彼女を褒めるわけもない。
後悔しか残っていなかった。
泣きながら安生の前で膝を落とした。
「ごめんなさい!ごめんなさい!私は正しい正義を行っていると思っていたのに...実は最低なんだなーー」
この情野という間接的な加害者がついに本当の被害者に強烈に謝っていた。安生も反省しか見れなかった。
勿論情野を許さなくても結構だった。大抵の人は裏切り者を許さない。
しかし安生が受けた被害がその裏切り者しか残っていないほど酷かった。
なので安生も跪いて元友人を抱きしめた。
「両方も違う決断で行動をした、それは事実です。しかし...これからこのくだらない紛争を終わりにしよう。あんたしかいないのでね」
抱きしめられたことに驚いた。一瞬泣くのを止めたほど驚いた。
しかしその言葉の重さ、それと許されたのを分かって直ちにもっと激しく泣き始めた。
その扱いに値しないと思っていたので。
「ううううわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!」
両方も経験したことの後寂しくなりたくないので。
安生は情野が二度と泣くのを止めるまで抱きしめ続き待っていた。自分の涙を抑えながら。
「お互いまで失わないように...全てを白紙に戻そう...全てをやり直そう、サダメ」
状況は新しい未来に治れるために過去の過ちを全て許すほど酷かった。
もうこれ以上平和しか望んでいなかった。
「ううう...は、はい...」
それでもう一度一緒に未来に直面しになった。
完
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「素晴らしい!この演技力、さすが私の若い宝石たち!」
と田村さんが喜び、拍手しながらステージに来た。
「たった一つの撮りで全部を演じるって...この才能は唯一無二!」
田村さんが本当に嬉しかった。あたしたちも、褒められ、難しいシーンを良く演じれたんです。
「ありがとうございました」
女優の4人が立ち上がって監督にお辞儀をした。
それから磐城さんとあたしたちの仲間もここに来た。
「お疲れ様です。今日の撮影は特にお見事でした。良くやりましたな」
それと代理人にもお辞儀をした。
「ありがとうございました」
「後はCGチーム、マーケティング部などに任せてください」
あたしたちの仕事は終わりだという意味です。
「分かりました」
そしてまた五人組に戻った。
「さすがです、龍子、艶佳。本当に最高でしたよね」
と愛弓が言った。
「これで二人も完全にスーパースターになるよ。予言だ、予言」
顔が輝いている、椿姫。
「その通り、非常に素敵なパフォーマンスだった。だから田村さんがうちをいいところに連れて行くんでしょ。カラオケか、ボーリングかなー」
そうです、多分みんな今日遊びに行く。
優しい言葉に『ありがとう』と言いたかったが、横から他人の声が騒いでいた。
言うまでもなくあの四人組のある三人だった。
「オラッ!!」
「ヒィエーーー!」
「岸、お前が本当に上原より良く演じていたと思っているわけない...ね?」
上原さんがものすごく偉いと信じていた尼子さんが岸さんに聞いた。しかしその聞き方、岸さんをほとんど壁に押し付けるのは...完全にいじめと威嚇じゃないか。
「そ、そんなん...ではっ」
「もう口をきくんじゃねえぞ!黙ってわきまえろ」
「ひーーー!すみません」
そして尼子さんより酷い葛目さんの無礼さ。
ホントムカつくわ、三人共最低な人間。
それに岸さんは可哀想すぎる。心が優しいんで反対できないが、はっきり才能のある女優としてプライドがある。
いじめは最悪だ、許せない。
最後に上原さんが笑ってみんなを見下ろした。
「ご覧の通り、わらわには勝てん」
相変わらずこの耐えられない自慢。ホント上原さん大嫌いですが、馬鹿を無視した方がいい、馬鹿と口論してはいけないんで。
「馬鹿かお前?てめえの役が一番短かった」
でも意外に治子が上原さんを挑発した。
それに噓も言わなくてただの真実を言った。
短期なんで上原さんの態度が本当に耐えられなかったんで本音を言っちまったようです。しかしあたしは参加しない。
「そしてキャラがダサくて眼中になくなった」
椿姫も参加した。
「完全に忘れられた」
愛弓も。愛弓が大抵謙虚なんでそれが特に意外だったが、みんな上原さんが嫌いだもん。
とにかくそれを聞いて上原さんがカンカンに怒って顔が真っ赤になった。
「お前らガキ共は何が分かっている?黙れ」
美人の顔が急に怒りで見苦しくなった。
馬鹿と全く喧嘩したくないが、これが面白すぎる。
「量より質だ、馬鹿」
何の質? 失じゃないのかw
「いい加減ガキよ黙れ」
この態度...
「黙らせてみろよこのくそビッチが!」
やばい。大変質の悪い葛目さんをもっと怒らせたな、治子。なんでそんなに喧嘩を売るのが好きか分からない。
幸い葛目さんが激しく返事する前に田村さんが喧嘩を分けようとした。
「皆さん、落ち着いてください。喧嘩はダメです、止めてください」
田村さんが監督で優しいんで誰も絶対に逆ギレない。そうしたら磐城さんとの問題になる。
「はい、すみませんでした」
「落ち着くため、皆さんカラオケに行きませんか?」
カラオケか、やっぱ治子が正しかった。楽しみにするわ。
「ありがとうございます、とても寛大です、田村さん。楽しみにしています」
「なら20分に行きます。それまで準備をしてください」
「はい、分かりました」
そして喧嘩が解決され、みんな静かに着替えに行った。
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着替えが早かった。
早く外に出られるが、まずあたしのボーイフレンドにメッセージを送った。
あたしたちはみんなと一緒に遊びに行ったら一人を連れて行けるんで。
【あのね、久米くん、暇ですか?一緒にカラオケに行かないか?】
早く答えるかなー、と思ってうずうずしてスマホを見た。
それで思ったより早く返事が来た。
【忙しいんだ。すまなかった】
あっ、そうか。
そこでスマホをハンドバッグに落した。
もう、最近あたしたちの間が遠くなっちまっているという感じを感じる。
付き合う時にはとても楽しいが、最近顔も出すことがない。
問題があるのか、全然知らない。困るわ。
ふー
ため息をついた。
まあ、もうここは終わりでしょ。少なくともカラオケを楽しみにすることが出来ている。
さて、行きましょう。
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カラオケホント最高!
あの馬鹿二人以外、みんな綺麗に歌った。その上みんな楽しくてよく踊ったんです。
疲れているほど踊った。なので家に帰ると早速部屋に行った。
その前に勿論両親に迎えられた。
「こんばんは、龍子!」
「こんばんは」
さあ、部屋に着くとテーブルに置いてある手紙を見つけた。
それ何かな~、ファンレター?ファンレターなら嬉しい、いつも返事する。
「龍子ちゃん、晩ご飯です」
お母ちゃんに呼ばれた。
まあ、読んで返事する前に食べましょう。