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極(きわみ)  作者: 豊楽
第二章
14/19

明日と反応、第三部

この小説に存在している人は名前について現実の人間とは関係がない。現実にそのような名前を持つ人がいるなら知らなかった。


直したいつものコピペを前の話でも更新した。


私のちょっとも完璧じゃない名古屋弁を許してください。

愛知県名古屋市


『ディディディディ!ディディディディ!ディディディディ!ディディディディ!ディディデッ』


うるせぇ!

あの目覚まし時計が今のええ機嫌を潰す前に鳴りを消した。


俺、岡崎剛三郎、は今上機嫌だ。

理由は昨日くれた手紙の内容だ。すごくええことが書いたるから。


少年にとって最高の新しく作られたスポーツ大会に招待されたて書いたる。

最初はそんなわけが決してないて思ったけど、事実だった。

『なに!?』て反応した。マジで以外だった。


招待されたための分野は砲丸投げとやり投げ。学校のスポーツ大会の際はええ結果を出したけど、これほど良かったてはな...なんか裏があるかしゃん...かな?


とにかく親に早く伝えに行く。

しかしまず浴室にシャワーを浴びに行って、シャワーを浴びて、赤い学ランを着た。

ニュースを伝えるのはこれからだ。


ちょっとだけ笑顔を浮かべて階段を下って、廊下を通って、食堂に着いた。親はまあテーブルに座ってた。


「おはよう、剛三郎」


「おはよう、このチンピラ」


相変わらずなあ...いつええ加減にする?


「おはようございます、お母さん。おはよう、キモ親父」


「おい、どんな口をきくんだ!? もっと礼儀正しく話せ」


「お先にどうぞ」


親としても、刑事としてもええ手本を示すべきがん。


「このっ」


ああ、今のドヤ顔、不良の本質が丸出しで親父はそれが全然気に入らんかった。


「両方とも一利があるので冷静の親子としての話し合いで解決すれば?」


さすが母さん、最高の仲保者。喧嘩や議論をいつも止めるこの家族の神様。


「はい」


俺も親父も大好きだからそうする。


「では、朝食を作ります」


「ちょっと待ってくれ」


朗報を伝える前に行ってかん。


「なんです?」


「昨日ばかりの素晴らしい話を聞いてくれ。今すぐ伝えたいよ」


その次よく驚いた顔をした。


「ホー」


親父も椅子から立ち上がった。


「興奮するらしいね、お前」


そうだぜ。


「決まってんだろう。話を聞けばすぐ分かる」


「なら早く言えよ、俺も聞きたい」


その調子で。


「『第一回全日本少年スポーツ競争大会』の話だ。俺に招待の案内の手紙が届いた。何、カッコいいニュースがん」


なんか自賛だけど、個人的に広い笑顔を浮かべて言ったからカッコよく伝えたて思った。


それから母さんは口がちょっと開いてた。


「それは本当ですか、剛三郎?」


「本当です、母さん」


嬉しく反応した。

しかし親父の方が...


「フフフ...ハハハハハハ!いつから『喧嘩』や『乱闘』がスポーツになった?」


お前...まだ面白くない冗談止めんのか?


「しかしなあ、お前みたいなろくでもない不良が簡単に1位になれるがん。金メダルおめでとう」


ふざけやがって...

なら、俺も挑発的に返事したる。


「実際にはなあ、砲丸投げとやり投げの競争する予定だ。体力がたくさん必要なのに、結構紳士的なスポーツだて思う。親父がもしかして、俺が物理的に平和的に動けんて思うのかい?そんな概念がないのかい?ま、17年間お前に育てられたから、お前のせいがん」


倍返しの言い返しだ。さて、どう反応する?キレるかな?


「ハハハハハハハハハハハハ!冗談だよ冗談!何よりもお前を自慢してる。良くやった、剛三郎」


なんだ、意外に笑っただけだ。ただで済むて思わんかった。

でもよ、文句がない。

ほら見よ、この姿の親父が大好き。


次の瞬間、俺を抱きしめた。


「頑張ってくれよ。お前の力量、信じてる」


「ありがとう、親父」


「私も参加してもいい?」


て母さんが尋ねた。


「是非とも」


同時に返事した、親父と俺は。

そんなこと、当たり前だろう。


「いいね、こういうこと」


全く同意見だ、母さん。


「これからも、こういうニュースもっと伝えてくれね」


もっと聞いて欲しいな。なら、そうするように努力したる。


「はい」


「俺も頼む」


そうだね...つまんねえ面白くない冗談を繰り返しても、親父が結局俺をいつも応援してる。


「任せて」


親と俺、数秒間お互いの目を暖かく見た。

こんな瞬間があまり少ないから、長く覚えれるようにね。


それとしっかり抱きしめてたけど、それも終わった。


「さて、私は朝食を作りに行きます。君たちが待っててね」


そろそろお時間か?待つしかないな。


「ありがとうよ」


母さんが戻って来るまで、親父と一緒に過ごす。

またあの話し方に戻るかて心配した。


「なあ、剛三郎、今日...」


ああ、止めとけ!うんざりだ、聞きたくない!

静かだったけど、頭の中では怒鳴りだった。


「今日は例外としよう!」


しまった!かかっちゃったな、俺...

くそが、親父、またふざけやがって...


「お前え!」


時々、まれに、二人のうちの一人が冗談のやりすぎでキレる。

今日は俺の番か!

トラブルを避けたいから普通冷静に返事するけど、今日はそれがなさそう。


「ま、待ってよ。本当だ。今日は止める」


あまり納得できんかったけど...まあ一度冷静になろうとしようか。


「たく、限界まで行くなよ」


「はい、すまん。お前、ええ気分が潰れたくないてことだね」


「その通り。全く予想外だったあのもんについて...わがままだけど祝ってもらいたい」


「あんなにわがままじゃないて思うよ。本当に祝いに値するから」


「そうか」


「当然の話だろう。剛三郎が出来たことが出来る人が全然たくさんいないよ」


ま、そういうことかしゃん。一体何人の選手が一つ以上の分野のために招待された?これ、普通なのか?俺は知らんから。


「で、行くまでの訓練は?」


「は?」


それはどうした?


「お前、砲丸投げややり投げのチームや選手団の団員じゃない」


あ、確かに。部活もせんから招待された理由は学校のスポーツ大会の結果だ。他の理由はないはずだ。

さあ、どうしよう?


「今は分からん。後で方法を調べる」


「本当に近いうちに調べなかんよ。潜在能力がいっぱいあるんだ、剛三郎。不十分な訓練のせいで最下位になったら...ま、それでも誇らしいて思うけど、残念になる」


不十分な訓練て...そんな馬鹿な理由で負けるのはさせん。

思い出させてありがとう。


それから母さんが朝食を持って来てまたテーブルに座った。


「天むすです」


うまい!


「ありがとうよ、母さん」


「あのねえ、今日は何をするの?」


普通やってることだけ


「別に。学校へ行って、それから仲間と遊ぶかしゃん」


「それ、ええ加減止めた方がええよ」


またかよ、親父。そんなことを今日はせんて言ってんかったの?


「今何いらんこと言ってんだ?」


「話を聞いてよ、今回は真剣なんだ」


「俺も真剣なんだ、親父」


「話を聞けて言った、剛三郎」


まずい。このまま本当の議論になるかな。

まれなんだけど、それでも聞きたくないもんだ。


「今日はな、すごいこと出来た。前よりも、仲間て呼ぶ連中と格が違う」


「だからなんだ?」


そんな差別を許さん。俺を本気で怒らせるつもりかよ!


「剛三郎、プロ選手になる気があるか?」


は?


「話を一体どの方へ動かすつもりだ?」


まあ意味不明だぞ、親父。

ちゃんと説明してみよ。誤解ならまだ許せるかしゃん。


「言っただろう、潜在能力があるて。お前が才能も知能もたくさんある。これから出来ることが結構偉大なんだよ、あいつらと違って。数年後仕事のある社会人になる。プロになりたいならもっとすぐ。だから付き合う相手をもっと良く選べよ」


誤解はなかったようだ。


「待て!プロ選手になりたいて言ってんかったよ。何勝手にそんなこと言ってる?」


「なら何になりたい?考えてるろくな職業があるだろう」


考える職業...

次の瞬間、ちょっと見開いた。


何?なんで今まで気づかんかった?

やりたいて思う仕事は...ねーぞ!


まずい!来年卒業するのに...

大地と瀬戸、まあやりたい仕事を決めた。男性モデルと弁護士。

しかし俺は何も知らん!


ああ、どうする?何を望んでるのかさえ分からん。一団と街を歩き回ることが俺の唯一の趣味だ。

歩き回ることで仕事できるのか?

ちょっと待って、分かった!警察の巡査がよく歩き回るんだ。その上、親父が刑事だから簡単に警察に入れるぜ!


...いいえ、仲間がそれを聞いたら俺が笑い者になる。

三大王の一人て言われる不良団長から警察官へ...ほとんど瀬戸の弁護士になりたい意欲ほど不適だ。


くそ、どうしたらええ?


「剛三郎、大丈夫ですか?」


「おい、剛三郎、聞こえるか?」


突然親に呼ばれて気が散った。


「なんだ?何があった?」


「それがこっちのセリフだ。お前がボケっとした」


あ、そういうことか。


「悪いね」


「気にしないで」


「まあええ。で、答えは?」


それは...


「すまない。まだ何の仕事したいか、全然分からん」


恥ずかしいなー。


「良くないよそれは、全然良くない。剛三郎の未来だろう」


「分かってる。しかし今の時期はあまり適切じゃない。明日話そうか?」


今日はちゃんと考えなかん。じっくり楽しみたかったのに。

さっきばっかり嬉しい案内をくれた癖に、また面倒ばっかり。


「出来るだけ早く話した方がええ。なぜそんなに急ぐか、教えたるか?」


教えてくれや、親父。

何も言わずに肩をすくめた。


「潜在能力てのは、若いうちに実力に発展させんならんもんだ。発展させんと、年ごと月ごと衰えるもんだ。だから無駄にしてかん」


そろそろ俺が動かなかんてことか?


「経験から知ってるから良く覚えてください」


ま、親父を見たらそれは正しいかしゃん。

真剣だけど、薄笑いを抑えた。


「分かった、すぐみんな一緒に話し合おう」


くっそー、面倒ばかりがん。


「このこと、早く解決して良かったね」


まだ解決してんじゃない、母さん。これについての話題が終わったけど、全くまだまだなんだ。


「じゃあ、まあ食べようか」


親父がやっと朝ご飯を食べたかったけど、俺があいつを止めた。


「待てよ、言いたいことまあ一つある」


「ほう?なんだなんだ?」


「忘れたのか?なら思い出される。仲間への侮辱を許さんぞ」


「ごめんは言わん」


はっきり言いやがって...反省ゼロ。

親父はなあ...


これ以上議論したくなかったから返事せんかったけど、その態度が気に入らんかった。家族だとしても。


さて、朝ご飯を食べた後に歯を磨いて、靴を履いて、家から出た。


「行って来ます」


「またねー、剛三郎!」


それで学校へ立ち去った。

またケッタで行った。ここは車の市だから毎日大変だけど、少なくとも天気が昨日と比べたらわずかに良かった。


14分後、校門に着いた。

『名古屋市立條星高』


校庭に入った瞬間、仲間が声をかけた。


「おっす団長、間に合ったぜ」


この文は坂上が言った。生意気な笑みを浮かべてた。

しばしば学校をズル休みしてるけど、あいつも時々顔を出さんならん。

退学にならんように、あいつまで注意を払える。


「言ったんだろう、ここで俺をこう呼ぶなて」


学校で物事を分けるから、ここでは団長じゃなく、ただの学生だ。

仲間たちも一団団員じゃない。


「全くそれだよ、坂上。岡崎さんに何回言わせた?まだ分からんのか?」


「てめえ!」


源元が平然と坂上を挑発し、結果として坂上が怒った。

同じ一団なのに強いライバル関係て、こういうめんどくさい口喧嘩。

大抵冷静で理性的なのに、坂上に対して遠慮せん。


「今すぐ止めよ、二人とも。ここで喧嘩するな。迷惑だぞ」


たく、そんなんだから他の学生は俺がちょっと怖いて思っちゃうんだ。

団員を好きにさせても、声を上げて抑制しようとしても、平和的なイメージにはならん。

不良団長であるのは、全然簡単じゃない。


「...チッ」


「悪かったね、岡崎さん」


またつながりの役を演じるしかない...面倒ばかりでかん。


「とにかく、中に入りましょうか?入りながら、すごい話を聞かせてもらう」


目的があった。


「何の話?」


興味持ってたな、坂上。


「ついて来たら話すてさっき言っただろう」


後ろを見ずに数歩前進した。


「ま、僕はついて行く」


と源元が決めた。数秒後、俺のそばを歩いてた。


「じゃあ俺も行く」


「私も行く」


「僕もついて行く」


他の仲間たちもついて来た後、坂上が急いでそばへ走った。


「待てぇ!」


校舎に入った後、坂上はまた一番近づいてた。


「さあ、早く話を聞かせよ。何がすごい?」


廊下を歩いてた、俺らは。

しかし最適なところじゃなかった、伝えることに関して。

だから少し時間を稼ごうとした。


「昨日ある手紙をくれた」


「それはどうした?特別なもんに聞こえんぞ」


「特別なもんに決まってんだろう、坂上くん。特別じゃなかったら、岡崎さんはすごいと言い表すわけがなさそう。違うか?」


「そうだな、源元」


しかしその挑発的な『くん』、坂上に...いらんこと言うんじゃねえ。


「ハハッ、悪かった。確かにそうだ、岡崎さんは大したもんだ。特別なもんをくれてもおかしくない。尊敬出来る人物だ、てめえと違ってな」


おい...


「同意見だぜ。僕もお前も、岡崎さんとは比べ物にならんのだ。特にお前」


「この...」


ええ加減にせよ、お前ら!まあ一回忠告したくないぞ。


「俺の話を聞くより議論したいならどっかに行け、両方とも」


「ならええ加減話せぇ、岡崎さん。内容が出てこねぇ」


「さっきお前が割り込んだから、坂上」


「いいえ、源元がいらんこと言ったから話が進まんかった」


「僕のせいにしないでね、坂上くん」


我慢の限界だ。


「まあ黙ってくれ。俺が今すぐ教えたるから静かにせよ」


二人の顔に向かって直接文句を言った。

怒ってたけど、周りの他の学生を怖がらせたくなかったため、よく声を上げんかった。

俺の立場てはな、難しいだ。


そして、ようやく両方とも黙ってた。


「ありがとうな、お前ら...これは大変結構だ」


一息ついた。これで落ち着いた。


「さて、続けようか?」


すぐ話さんならんけど、まだまだだ。

まあ一回角を曲がったら、着くかな?


してみたら...


ああ、いた!堂院さんがいた!

この廊下の向こう側に友達と一緒に立ってた。

彼女も俺の話を聞いて欲しかったから今まで口が堅かった。反応、見せてくれればええなー。


「あのっ」


仲間の一人、近藤がせっかちになって話させてもらおうとしたけど、先に全部伝えといた。

どうせ目的だったから。


「大丈夫だ、近藤。あの手紙は第一回全日本少年スポーツ競争大会への招待の案内だった」


別に特定の感情を言い表さんように伝えた。

戦略が周りの学生がその情報を聞き取ることだけじゃなく、あの招待を大したものじゃないみたいに扱うのを気づいて驚くことだった。それで大きな話題になるから。


「何?」


「何だと?」


「マジですか?」


「信じられん!」


一団団員も無関係の生徒も結構驚いた。


「おいダンっ...岡崎さん、それは本当なの?」


て坂上が尋ねた。本当に興味を持ってたのは明らかだった。


「本当だ、坂上」


「フフフ、ええニュースだね、岡崎さん。午後、堂々と祝おう」


源元の笑いを聞くと俺も笑う気が戻ってくれた。


「はい、みんな一緒にラーメン屋行こうか?」


「ラーメンより寿司だろう、こういう際なら」


寿司もええな。

どっちに行っても楽しみにしてる。


「あの...」


この間、他の学生たちが勇気を出して俺に質問した。

それに、たく、まだ俺と話すために勇気を出すのはな、悲しいよ。まあいつでも安心感を持って近づいてもええて分かってくれよ!


「なんです?」


普通俺と関わらんようにしてる生徒がそばに集まって来た。

毎秒増えてた。


「何の分野のためですか?」


その大会て興味深いから仕方ないみたい。

しかし、こんなことは今までなかった。


「砲丸投げとやり投げ」


「あ、そうか」


「なんか、意外だなーと思います」


「かもね」


丁寧にその女子高生の反応に返事した。

でもよ、反応を見たり、聞きたりしたい女子高生は堂院さんだけ。


待って、そう言えば、堂院さんは?


堂院さんの方向へ頭を向けた。

何!?


全くこっちに見てんかった。何もなかったように友達と喋り続けてた。

ここは人数が毎秒増えてた癖に。

今の立場、全く期待外れがん!わざわざ堂院さんに聞き取らせるためにここまで行ったのに...失敗がん!


「あの、どうした?」


さっきの女子、また話しかけた。

でも今回ちょっと怖がってるように見えた。


「何が?」


「歯が...」


あれ?


あ、それか!不満だって気づかずに歯を食いしばったようだ。


「ああ、何でもないよ。別に気にせんでええ」


早く作り笑顔を見せた。

怯えないでね。


そこでベルが鳴った。

なんだ、ここまでか?まあ教室に行かなかんかった。


「なあ岡崎さん、俺らも行こうか」


「すぐにな、坂上」


ベルが鳴る前に多くの学生が気づいて周りに集まって来たけど、堂院さんはそいつらの一人じゃなかった。

気づいたかどうかさえ分からんかった。まず第一に俺のことをどう思うのか、わざと俺を無視してるのか、全然分からん。

これさえ知らん限り、全てが正直どうでもええ。


///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////


授業が終わるまでも、堂院さん以外の人と接触があったけど、堂院さん自身と接触ゼロ。

暗いよなーて感じだぞ、マジで。でもまだ諦めたくないよ。

愛は、とても必要だから。欲しいもんだから。


ま、それはそれ。授業が終わった後、一団と寿司屋に行った。


「乾杯」


「乾杯!」


ああ、また笑えた。この一日、笑顔とがっかりした顔が度々交換した。


「旨いぜこの寿司!」


マジで


「たくさん食ってね、団長。ここはお祝いの会だからな」


ありがとうな、坂上。


「しかしね、本当に初回全日本少年スポーツ競争大会に招待されたなんて、まだ信じられん話だぜ。この『初回』てこと、ラッキーがん」


本当にラッキーだよな、源元。『初回』は歴史的だな~て感じだ。


「その通りだぜ。楽しみにしてるてしか言えん」


「面白いよね。そして興味深い。この新しい大会自体の発表は衝撃的だったからね」


確かに。


「電撃的に組織されたて言っても適当、いや、最適だね。なんかもし『裏』があるのかなーて、思ったことないの、団長?」


「なんだ、陰謀論が好きなの、源元?」


密密そんな人だろう、間違いねー。


「かもね、団長、かもね。この世の中は裏いっぱいで不思議すぎるね」


不思議なのはお前の笑いと雰囲気だけ。


「ま、『うら』てことの話なら、俺は団長が羨ましいて気持ちだ」


分かる、坂上。


「俺も行きたいなあ!」


「残念だったな」


源元の今の文、皮肉だったかな。分からんかった。


「気にすんな、坂上。もしメダルを得たら一団に捧げる」


「マジ?」


「そう。お前がどうせ一番熱心だから第一にお前に捧げることになる」


「ああ、ありがとう。最高なんだぜ団長!必ず応援したる」


空気が面白くなってきた。


「なら、第二に誰に捧げるんですか?」


「お前が第二十なんだ、近藤」


「ハハハハハハ」


俺以外、みんなが大声で笑い出した。


「ハハハハハハハハハ」


「えっ!? 酷いなー、団長!」


「冗談だぞ、冗談」


て落ち着いてもらおうとしたけど、その次気づいた...


馬鹿かよ俺!

今朝親父の振る舞いと一緒がん!

どうして今そんなふざけたこと言ったの?


「悪かったね」


ダサいことせんように。


「何でもない、団長」


良く受け入れたな、俺の小さい謝罪を。


「どうせこっちは忠実が第一だから」


「ちょっと待ててめえ!」


あ、その発言を聞いて坂上の表情が一瞬のうちに切り替わった。


「忠実が第一て俺だろ!喧嘩売る気か?!」


ああ、お祝いの会に議論、最高がん!

もっとやれ、もっとやれ...てもんか!


「自分がそう思ってるけど」


「ふざけんな!てめえといい、団長といい、誰も俺ほどこの一団へ忠実や熱心を持ってん!これが俺の誇りだから違うことを言われたらそれが俺にとって侮辱されるのと同じ」


「色々大事な話のようだな、お前にとって」


源元も議論に参加した。これ、エスカレートする可能性が高い。

どうして俺の仲間がほぼ全員必死に喧嘩を探してるタイプ?ライバルの一団と戦えんなら、代わりにお互いと戦うなんて。


「当たり前だ。何か言いたいのかい?」


「言いたいよ。ちょっと提案があるから」


「提案だて?」


「そう。お互いに分かり合うため、妥協はどう?」


「何の妥協?」


「一団全員、お前は一団の中、忠実と熱心が第一だて認めてくれる。受け入れるの、坂上?これはお前の欲しいものだよね」


「勿論受け入れる。じゃあ、俺が何を認めてええ?」


その次の文、すごく腕白な笑顔を見せた。


「簡単だぜ。一団の中で一番頭の悪い人だて認めてくださいね」


「何だと!?」


それを聞いて、坂上が悪い意味で大変ビックリした。


「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」


「ハハハハハハハハハハハハハハハハ」


しかしな、源元だからそんな答えを期待してた。

そしてみんな、また爆笑し始めた。今度は別の団員に対して。


「ざまあー」


「みろー」


不都合だね、笑われたら...本人に対してだけだけど。

他のみんな、笑って楽しむから。


「てめえら...!」


やれやれ、落ち着いてもらおうか。


「気持ちが分かるんだけど、これはお祝いの会。結局笑う際だぞ、坂上」


「ねぇ、聞いたよ!ハハハハハハハハ」


「そ~れ、ワハハハハハハハハ」


「チッ、てめえらが待ててえ!俺もすぐ全員笑い者にしたる」


その調子で、坂上。全員一人一人笑い者になったら、みんなたくさん笑うからね。


///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////


時間が結構経って、みんな帰った。

めっちゃ楽しかった、このお祝いの会!これだから一団の団長になった!結局何のデメリットがあっても、メリットの方が余程多い。


でもな、実は家に帰らんかった。

電車に乗って遠く行った、あの店へ。


『名護BAR(バー)

入って挨拶された。


「いらっしゃ~い、岡崎さん」


「いらっしゃい」


三兄弟の店長さんたちに礼儀正しく挨拶を返した。


周りを見て、店長さんたちの近くのバーチェアに座った。

大地と瀬戸が先に来んかったから、ちょっと彼らと話したかった。


「お疲れ様です、お三方。気分はどう?」


「別に。客が最近思ったほど来ないから困る」


て梅田長男が答えた。

フン、そうなのか。


「俺が別にそう気づかんかったけど。本当なら、それはなぜ?」


「経済かな?俺らも詳しく分からん。この辺りにはあまり競争がないから、他のバーに行ったわけがないようだ」


それも事実。梅田さんたちはこの周辺をほとんど独占してるて聞いた。


「そうか。喜べることがないな。残念」


「ないよ。俺らが送ってる生活は全然裕福な生活じゃない。租税と維持費、残ってるものが少なすぎる」


て梅田次男が文句を言った。

働くこと、仕事なんて...いつか俺も同じ面倒に直面する。

永遠に少年でありたいなー。


「ホスピタリティ産業て大変だね」


「そうだよ。だからこっちを少し支援して何かを注文してくださいね」


て梅田三男が要求した。

今少し金持ってるから注文してやってもええ。


「注文したるけど、俺に頼りすぎるな」


軽い冗談として言った。親父の冗談とは違うからなぁ。


「頼らずにはいられんよ。元々岡崎さんが仲間を連れて来るはずだった。多くの潜在的な収入源を逃したから岡崎さんがその分を払ってください」


あっちも冗談を返した。


「それがそっちにとって有利だったかどうかは不明すぎるんじゃない?三大王の一団の遊び場だて知られてたら、他の客がそれでも来てただろうか?それより、今の列は俺の一団の場合。大地や瀬戸の野獣集団の場合はどうなったんだろう」


「おい、誰を野獣集団て呼んだ!?」


この瞬間に俺らの穏やかな会話が終わった。


「いらっしゃ~い、大地さん」


「いらっしゃい」


やっと来たな、大地。


振り向いて彼を見た。すごい今流行りの服を着てた。

やはり小公女!

...しかしなんでだろう、気になるよ。


「大地、どうして遅いんだ?」


「「野獣集団」と一緒にお祝いしたから、この野郎」


あっ、俺と同じか。


「そうか?俺も同じことやってた」


「偶然かしゃん」


本当に偶然かな?


「で、何をお祝いしたんだ?」


さっきの怒ってた顔が激変した。しばらくすごく自信満々な笑顔を浮かべ始めた。


「『第一回全日本少年スポーツ競争大会』への招待を!」


強くビックリしてバーチェアから立ち上がった。

そんなこと、バカな!全く予想せんかった。


「お前も招待されただてっ!?」


「「お前も」てどういう意味だ!? まずお前が説明せよ!」


なんだこれ、一体?

反応まで似てるがん!


「ちょっと待って、大地!俺が招待されたんで驚いたけど、お前の招待が俺をはるかにもっと驚かせる。こういうスポーツ大会は紳士のアスリートが行くところだ。お前みたいな暴力的な奴があそこに何しに行く?」


「お前が言うな!お前がいつから紳士だて名乗るんだ?」


「瀬戸とお前に比べればそうだ」


言うまでもないことなのに。


「ふざけんな!本当の紳士が格好を大事にするんだ。お前と比べればはるかに僕の方に当てはまる」


まあくだらないだ、この話。これ以上これについて話すつもりはない。

まっぴらごめんだ。


「それは違うけど、まあどうでもええ。何の分野のために招待された?」


議論するより理性的に質問した方がええ。

それより、この店の中で騒ぎ立ててオーナーたちに迷惑をかけたくない。


「合気道、柔道と空手」


三つの!?

信じれんよ、マジで。


「どうやって招待された?」


「勝負で勝つことによって、決まってんだろう」


「は?誰がお前を相手にするんだ?そして、どんな組織がお前との試合を許可した?」


本当に気になる。


「疑いがあるようだ、岡崎」


「当たり前さ。普通の善良な市民がお前と関わろうとせんだろう」


瀬戸と彼は名古屋市の最も嫌いな二人だ。これは事実の情報。

世論によると地元のヤクザよりも嫌われる。


ちょっと自賛だけど、調査によると俺がトップ10に入らんくて良かった。


「それは分かるけど、勝負の時は違う」


「どう違う?何が違う?」


「勝負する時にはちゃんとルールを守ってるから」


「なんだて?」


すまないけど、これは信じがたすぎる。


「自分をくそほど理性的だていつも強調してるお前がそれを分からんくて草」


今冷静に俺を嘲た。


「どういう意味だ?」


「僕には、ルールを守るしか選択がない。一度も不正したらアウト、誰もその後僕と勝負したくなくなるから」


あっ、そんなもんだったか。

今良く考えれば、理解しやすい。大地は激しい喧嘩や加害で知られてるから、ルールていう保証がなければ正気である誰も絶対に近寄らん。


「あ、なるほど」


しかしこれほどルールを守らんならんのは自分の行動のせい。

どえらく避けられてる理由が全部今までの暴力的な行動。


「喧嘩してる時、僕の戦闘スタイルはちょっと荒いけど、必要なら正しく武術をすることが出来る」


"ちょっと"


「ま、頑張って」


「ありがとうな」


「結構興味深い情報だ、これ。瀬戸も同じ事情なのかな」


「同じだよ」


「は?」


瀬戸も?


「実は、公式の試合であいつと対戦した」


「そうか?しかし瀬戸が主に外国の武術が好きだて言ってんかったの?」


「そう言ってたけど、バレたら愛国者のふりが噓だて知られるようになる。だからボクシングを除いて、人前でたった柔道と空手、つまり日本の武術をしてる」


さすが大地、瀬戸を俺より詳しく知ってる。


「分かった。しかし、なぜあんたと違って合気道をしてない?」


「合気道は守備的な武術だからて言ってた。瀬戸は守備より攻撃のタイプだし、合気道は柔道と空手より守備的なイメージがある」


納得いくよな、瀬戸の場合。


「なら、瀬戸も同じく、招待されたから仲間とお祝いの会を行ってた可能性があるか?」


「その可能性が高いて思う」


「ま、来たら聞こう」


それで瀬戸が来るまでに待ってた。

待ってた間、梅田さんたちは大地に飲み物を注文してもらった。

そして...


「いらっしゃ~い、瀬戸さん」


「いらっしゃい、野郎ども」


相変わらず無礼。ドヤ顔までしてた。


「よー、瀬戸、機嫌はどう?あんた元気?」


て大地がいきなり聞いた。


「なんだ、急に元気かて聞く...元気であって欲しいのかい?」


「欲しくねー、馬鹿が。聞かれたことだけに答えよ」


すごい発言だな。喧嘩になりそうだ。


「チッ、このアホが...」


早く落ち着かせるために何とかせんと。


「奴に答える前に、なんで遅かったかを教えてくれれば?」


「一団と出来るだけ楽しく遊んだから仕方なかった」


やはり。

こうなるのを今朝全然予想せんかった。変な世界線だな、マジで。


「は、面白いよな」


「はあ?何が?」


瀬戸が頭を傾げた。


「みんな今日同じことをしたのが」


「そうか。しかし、お前らも同じ理由で楽しんだのか?」


分かる瞬間が来た。


「お前が教えてくれれば同じかどうかが分かる」


次にさっきの大地みたいに自信満々な笑顔を浮かべ始めた。


「ケケケケケ...『第一回全日本少年スポーツ競争大会』への招待は俺らが今日どえらく喜んだ理由だぜ!お前らもこんなに素晴らしい楽しむ理由があんのか?」


やはり!

今俺がもっと驚くはずだったんだけど、今日が衝撃的すぎて反応の圧力が弱まっちゃった。


「あるよ」


て大地が瀬戸に冷静に言った。


「なんだて!? 大地、この大会が何だて知ってるかい?全国の前でボクシング、柔道と空手をやるてことだぜ。有名になって、全国に俺の強さを見せたる。お前の理由なんか比べ物にならんぞ」


ホラを吹いたけど、大地はすぐ一人じゃないことを伝えるように返事した。


「はい、知ってる。その時お前に柔道と空手で勝ち、全国に僕がお前より強いんだて証明したるてえ」


熱い拮抗がこれで始まった。


「ほう、面白い。驚いたぜ」


意外と瀬戸にとってこの情報は衝撃的じゃなかった。


「なら、お前に全国の前で歴史的な屈辱を与えたるぞ」


「夢見すぎる、馬鹿ボケ。ぶっ飛ばすてえ」


「上等だ、戯けボケ」


二人の対戦は本当に面白くなる、確実に。

不良団長同士が大きいスポーツ大会で勝負するて...ネットで決して話題になる。


「ところで、岡崎、お前は?」


あ、そう。瀬戸にまだ教えてんかった。


「俺も行くけど、分野が全然違うから対戦せんよ」


「何?」


「俺は武道やってない。実は他のスポーツもやってない。招待された理由は学校のスポーツ大会のええ結果だけ」


「はあ!?」


しかしこれに対して結構衝撃的な反応をした。


「そんなもんあるわけねぇぞ」


実は俺もそう思ってたけど、実際にあった。


「あるけどな」


大地もそう言った。

しかし瀬戸はまだ信じられんかった。


「わけねぇて言ってんだてえ!スポーツチームにいるて聞いたことねぇ!お前らはあの組織がプロのユース選手団にもいない奴らをただの学校のスポーツ大会の結果だから招待するて思ってるか?」


「チームにいるて招待の条件じゃないはずだよ!アスレチックならそれでええ。結果は結果、選手団にいない人たちが招待されないならそれは不平等だけでしょう」


自分も招待の条件を知らんけど、二人のうちなら大地の方が正解て思う。

それはただの考えだけど。


「ま、瀬戸、信じるかどうかは俺にとってどうでもええ。あの時テレビやネットで俺の映像が見られるようになるよ」


勿論大したことだけど、大会について結構たくさん話したからこの話題を早く終わらせたかった。

何があっても、俺らがここで付き合う第一の理由がお互いと女との事情について話すこと。


「フン、様子を見てみよう」


明らかに納得してんかって、もっと議論したかったけど、この話を終わりにしたかったのが分かった。


「はい、この調子で行こう」


そしてこの店は少しだけ冷静になった。


「そう、そう。全部どうなるかな~~、本当に興味深い」


「待つしかないね」


「まだ遠い話よね」


みんな座って冷静に話してた様子にした。


「遠い話だから、女との事情について話そうか?そっちの方が近いから」


話をあの方へ動かした。


「はい、いつもの...」


「瀬戸、まずあんたが語り始めよ」


て大地が言った。


「何も変わってない」


「なんだ、招待を受けたとしても?」


「ううん、それにも関わらず。仲間以外に祝いに来た奴らは男ばっかりだった」


「そうか。残念」


期待を裏切らん早い話。だから瀬戸がいつも最初に聞かれる。

じゃあ、俺の番だ。


「では、また堂院さんの話だ」


「今回は成功したかい?」


してたら良かったのに、瀬戸。


「違うよ。わざわざ招待を彼女がいた廊下で宣言したのに俺のことをちらっとさえ見んかった」


「ああ、まずいなぁこういうもん」


悲しいよな、大地。泣いちゃってもおかしくないほどまずい。


「そう、俺にとってどえらく酷かった。一番まずいなのはわざと俺を無視してるのかどうかが分からんことだ」


諦めたくないけど、これからはもっとやばい感じだ。


「辛すぎー」


そうだね、瀬戸


「なら、これからどうする、岡崎?」


「金メダルを得て帰ってから告白する。そうしたら成功のチャンスが高いて思う。今日二番目の高いチャンスを逃しちゃったから」


て大地に返事した。

くそが、あの時までまあ何も出来ん。


「頑張ってね」


「ありがとうよ」


敵であるはずの二人との会話はある意味心の支えだ。

一団の仲間とこれについて絶対話せん。


「で、お前の番だぜ、大地」


て瀬戸が言った。

それから大地が遅く頷いた。


「はい、すぐ始めるけど、やばい話だて知った方がええ」


前回もやばかったけど?


「そうか」


「そうよ。昨日の話の続きだ」


あれから色んな可能性があっただろう。


「今日の今朝、彼女に謝るつもりだった」


「つもり?謝らんかったのかい?」


「当初、心から謝るつもりで彼女に近づこうとした。だが、僕から逃げ続けてた」


「どういうこと?」


「先日の過ちに対して謝罪し、与えた悪い印象を直したかったけど、彼女は話を聞く気が全くなかった」


「随分大変だったみたい」


「確かにに。しかしより大変なのは、後でやっちゃったことだ」


そして大地が床を見下ろした。あっ、これはやべぇ。


「何を...やった?」


「どうなっても無理矢理謝りたかって、彼女が話を聞くつもりがなくて頭に血が上ってキレた」


まずい兆候だ!まさか...その女性を...?


「無謀に今すぐこっち来ないと一団と共に彼女の家を焼き払ったるて脅迫しちゃった」


「なんだて!?」


正気じゃねぇよお前!狂ってるがや!

即座に見開いた。今まで大地からこんなにやべぇ話聞いたことない。


「その後長く謝ったけど、先日の間違いの悪い印象を万一直したとしても、新しくあれ以上の悪い印象を与えちゃった」


頭を手のひらの中まで下ろす前に大地の後悔の目を見た。


「うわっ、言葉を失ったぜ、大地」


同意見だ、瀬戸。


「...」


恥ずかしくて大地が何も言わんかった。


「この話が真の火事ほど早く広がるもんだぞ。これより上手く評判を悪化させる方法がないぜ」


ま、瀬戸は評判の悪化の大先生だから間違いなく正解だな。


「...ダメ男だなぁ...僕。今度大きく下手打った」


俺ら全員ダメ男だけど、今度は大地が特にダメ男だ。

三人とも恋愛の失敗者だからお互いを支援すべきだけど、やったことが非常識すぎて俺は何も言えんかった。

非言語的に瀬戸に頼んた。


「どう言おうか...少なくともその教訓を忘れんくて、これから言葉をより注意深く選ぶだろう」


絶対忘れられん教訓だろう、それ。


「それに、あの女をほっとけよ。それほど強く謝罪から逃げるなんて、合理的じゃないよ」


これも事実だ。大地がやばいことを言うやばい奴だけど、あの女子も合理性を完全に失ったように聞こえた。

乞食は選り好み出来ないけど、俺だったら必ずほっといてただろう。


ちなみに、言うまでもなく俺たちは勿論乞食の癖に基準がある。仕方ないけど人生、特に恋愛は矛盾ばかり。


「結局いつか俺もお前も超セクシーなガールフレンド出来るぞ、必ず。この信念は変わらんよ」


相変わらず楽観的すぎる。

しかし楽観的な奴で良かった。みんなはこの希望が必要だから。


「あ...ありがとう、瀬戸」


俺にとっても他人事じゃない。俺も恐怖の壁を乗り越え、ええ加減堂院さんに告白できる自信を持たなかん。

大地を避難する資格があったけど、強く避難する資格がなかった。俺も相当女性とのコミュニケーションは下手だから。


「みんな、たくさん飲んで情けない思いをかき消そうか?」


間違いなく俺たちは可哀想で情けないんだけど、いつまでも情けないままでいってかん。

一緒に早く成功の野心を心につぎ込もう。


「はい、飲もう。成功のため」


「はい...飲もう」


そしてまあ一回ドリンクを注文した。


「乾杯!」


「乾杯!」


ぐいぐい


「うますぎ」


がぶがぶ


「だよな」


ええことも悪いこともあった大変な一日だった。

美味しい飲み物で終わらせるしかないようだ。

ああ、ドリンクがなかったらどうしたら良かったのかな~。本当に人を救う物。


愛を...いつか絶対手に入れる。それまで何杯でも飲んでも構わん!勝負だ、覚悟せよ!


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長くて高い夕べだったけど、思ったより早く家に帰った。


家に入って親に迎えられた。


「こんばんは、剛三郎!」


「こんばんは」


さてと、まだ時間があったから早速部屋に行って加入できる選手団をネットで調べた。

恋愛には今は負けの時間だけど、出来るなら少なくともスポーツには負けたくないから。

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