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ぼくは信長

フィクションです。実在の織田信長とは異なる場合があります。

 ぼくは信長。


 尾張の国の大部分を支配する大名、織田家の当主だ。


 尾張の国というのは田舎だと言われているけれど、古くから重要で有力な国だった。


 千年も前、かの有名な壬申の乱、大海人皇子が決起し、勝利した乱のときにも、大海人皇子側に有力な勢力として味方している。


 更には草薙剣を祀っている熱田神宮が置かれている国でもあるので、ずっと昔から発展してきたのもよくわかる。


 東国と上方を繋ぐ交通の要所でもあるし、それを支える海と川も備えている。


 交通の要所であるということは、軍事的な要所でもある。


 だから室町幕府も足利の一門の中でも有力な家のひとつ、斯波家を置いたのだ。


 そして織田家は斯波家の家臣なのだけど、いろいろあって織田が斯波様の代理として尾張を支配することになったのである。


 ほんとうに、いろいろ。



 そんなぼくら織田家は、北の美濃国を支配する斎藤と戦争していた。


 この斎藤は、ぼくの奥さんの実家にあたる。ただ、義理の兄がお義父さんを殺して家督を奪ったのだ。それから仲が険悪になり、一進一退の攻防をくりひろげていた。


 しかし、その義理の兄が急に亡くなって息子が跡を継いだところで僕が一気に攻め込んで大きく勝つことができた。


 そこで斎藤との戦いはひと段落。新しい斎藤当主との格付け終了。



 もっとも、まだ敵対関係のままだから油断はできないが、それでも有利な状況に持ち込めたのだ。


 少し前に攻めてきた今川は撃退したし、その元配下でその時に独立した徳川とは同盟したから南も安心。


 そしてこの機会を利用して、尾張内の敵勢力を排除した。


 ついに尾張を統一できたのだ。


 めでたしめでたし。




 とはいかなかった。大変な事件が起きたのである。


 この日本の中心、京の都で、室町幕府の将軍が、殺されてしまったのだ!


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