先輩のアジテーション1
#1「ここにサブタイトルを入力」
「お前達は神話や歴史上の人物を改悪し、何の独創力も思想も持たず、狡猾に巨万の富を得た卑怯者だ」
先輩はそう言った。マナもルシファーも、ネロもセイバーも皆黙って先輩を見つめている。
彼女達は当事者だが、犯人ではない。本来ならサポートページからアルバイトの方々が受け止める話なのであり、先輩の批判は彼女達にぶつけたところで何も変わらないのだ。
この覚書の中心人物を「先輩」とする。先輩は男か女かトランスジェンダーか、歳は幾つでどこで何をしているのか、そもそも何の先輩なのか、ここでは表記しない。貴方にも、わたしにも、これらは関係無い。
話しすぎる物語は貴方の想像やイメージを侮辱する。何を見るかを選ぶ自由と同時に、受け止め方の自由も尊重されなければならない。つまり、貴方にはマナやルシファーやネロやセイバーにオリジナリティを追加する権利は(殆ど)無いが、先輩にはそれがあるという事である。
よりスムーズに読むために、もう少しだけ先輩の話をさせていただきたい。先輩は曲がった事が大嫌いな曲がった人間である。また、大小問わずついつい悪い行いを無意識にやってのけてしまう浜崎順平のような要素も些か持ち合わせている。染色体のように、その殆どは貴方と同じだ。
結果的には、先輩の話を聞き入れてもらえなかった。パブリックドメインなのだから。おしまい。
むしろ、対象か真田幸村とか毛利元就とかだったりすれば町おこしや岩おこしにも繋がるという大義名分。コーエーテクモさんもケーヨーデイツーさんも素晴らしい企業なのだ。
中立の立場から見ても、先輩の批判はぼろ儲けへの嫉妬だとしか言えないのかもしれない(貴方は、貴方の周りにある「中立」のうち一体どれが本当に中立だと言えるだろうか?)。
先輩は納得が出来なかった。だが、学んだ事もあった。
勝てば官軍大起水産函館市場。大切なのは作り手と受け手双方の自由。ゲームも音楽も小説も自由と情熱を胸に秘め、天婦羅化されないべきなのだ。自由になろうになるべきだ。自由に異世界転生するべきだ。前向きにいくべきだ。塩見周子は可愛いのだ。未来世紀ブラジルの原題はただのブラジルなのだ。ビートルズはヤァヤァヤァやってくるのだ。深夜のテンションではないのだ。臭さと寒さは貴方自身が決めるべきなのだ。嘘はついていないのだ。キメてはいないのだ。キメていればこの一億倍面白いのだ。




