魔王の反撃
今回から第4章になります。
楽しんで読んで頂ければ幸いです。
アーサーが立ち直り、ガレスの足を治療するためにアルボルへ向かうべくラルムを後にした一行。
何日か歩き、アルボルの門が見えた時、その周辺にはおびただしい数のアンデットが群がっていた。
「これは一体どういう事なんだ!?」
マーリンがわめく。
「分析は後回しだ!蹴散らすぞ!」
モードレッドが初めに前線に出る。それに他の騎士が続く。
「マーリン!ガレスを頼んだぞ!」
マーリンに言い残しガウェインも前線へと突撃する。
しばらくすると、戦いの音を聞きつけたアルボルの兵士が、門についている人一人がやっと通れる扉から数人出て状況を確認すると、アーサー達に加勢した。
ある程度掃討したところでマーリンとガレスが門を通り抜け中へ先に入る。
それを見た騎士たちもきりがないと確信し、門の中へと撤退し扉を閉める。
兵士がアーサーとガウェイン、ガレスを見てお帰りなさいと言い、すぐに状況を伝えた。
「今、アルボル、ネーヴェでは魔王軍の残党が反撃の狼煙をあげ、町を襲っている状況です。火の町ユヴェールと石の町ラルムの状況に関しては一切の情報がありません。何かご存知ではありませんか?」
その問いに対し、ガウェインが暗い顔をして答える。
「ラルムは…スライムの襲撃を受け我々が駆け付けた時にはすでに滅んでいた。ユヴェールに関してはガレスの足の治療が済み次第向かおうと思っている。」
それを聞き、兵士はアーサー一行に懇願する。
「どうか、この世界をお救いください。あなた方は救世主なのですから。」
「僕たちが救世主かどうかは分からないけど、極力力は尽くすよ。だよねアーサー」
マーリンがアーサーに話を流す。
「もちろんだ。救世主かどうかなんて関係ない。今俺達にできるのは魔王軍幹部をいち早く討伐し、魔王を打ち滅ぼす事。ただそれだけだ。」
そうして、ガレスの足を町の医師に見せる。医師はその足を見ると苦い顔をし、仕方ないととある薬を棚から取り出す。
「この薬を作るには100年に1度咲くユリからとれる蜜が必要でとても高価な物です。霊薬と言っても過言ではない。最後の1瓶をあなたに使います。どうか世界をお救いください。」
そう言い、中に入っている液体をガレスの負傷した部分にかける。すると、紫になり壊死が始まっていた部分が元の色に戻る。痛みが嘘のように消え去り、ガレスはすぐに立ち上がる。
「皆さん、ご心配をおかけしてすみません。叔父上、ユヴェールへ急ぎましょう!」
そうして、7人は急ぎユヴェールへと向けアルボルを後にするのだった。
次回のななてんは!
ユヴェールへと向かう一行!その道中に待つ物とは!?
そして最後の魔王軍幹部の正体は一体!?
次回もお楽しみに!




