立ち上がる力
今回にて第3章の完結になります。
最後まで楽しんで読んで頂ければ幸いです。
デッドポイズンサンドスライムを倒し、鍵型の魔導結晶を入手した後、アーサー達はベディヴィエールとガレスを迎えに遺跡に向けて移動していた。
その道中アーサーはずっと浮かない顔をしていた。
しかし、他の者たちも励ますほどの余裕を持っていなかった。
しばらく進み遺跡へ着くと、すぐに二人と合流することができた。
ベディヴィエールはアーサーの表情を見て、すぐにマーリンに事情を聴く。
「そんなことが…アーサー、励ましになるかわかりませんが、あなたは十分やったと思いますよ。何しろこれまでですでに魔王軍幹部を3体も倒しているのですから。この世界の誰にも出来なかった偉業です。だからあまり自分を責めすぎないでください。」
その励ましはアーサーには聞こえているが、内容はしみてない。
その様子を見ていたモードレッドがアーサーの胸倉をつかみ怒鳴る。
「このくそ親父!!たった2人目の前で救えなかっただけだろうが!!お前に残っている指名は何だよ!魔王を倒して世界を救うって事だろ!親父は俺たちの王様だろ?だったら俺達をしっかり導いてくれよ!」
俺達の王様というワードがアーサーに刺さったらしくアーサーは全員の顔を見る。
「モードレッド、皆、こんな奴が王で本当にいいのか?」
その問いにガウェインが答える。
「今更何を聞いているんだ。お前が王だったから俺たちはここまで付いてきたんだ。今更辞められても困る。そうだろランスロット。」
「えぇ、ガウェインの言う通りです。あなたが居たから私たちはまたこうして一か所に集うことができた。たった1回の失敗ではないですか、何を落ち込む必要があるのですか?」
ランスロットの言葉にガレスが続く。
「ランスロット殿が言う通りですよ叔父上、失敗は誰にでもあるものです。スライムにやられた人達をしっかり供養して、ラルムの町は魔王を倒した後に再建すればいいのです。そうでしょう?」
全員がアーサーを励まし、アーサーはみんなの意見を改めて聞き、アーサーの心は再び立ち上がる。
「皆、すまなかった。次の魔王軍幹部を早く倒そう。もう二度とこんな事が起きないように!」
全員がその言葉に頷く。
「アーサー、水を差して悪いのですが、一度アルボルへ立ち寄ってもいいですか?ガレスの症状が思っていたより酷いのです。私の腕では治しきれません。」
それを聞いたマーリンがガレスの足を見る。そして首を横に振る。
「なかなか酷いね…すぐには前線に戻れなさそうだね、一度町へ戻ろう。」
そうして一行はアルボルへと引き返すのだった。
次回のななてんは!
アルボルへ戻る一行。ガレスの足は完治するのか?
そして最後の幹部は一体どんな力を秘めているのか?
クライマックスへ向けて加速する第4章!次回からスタートです!




