アロンダイト
いよいよ、ランスロットの元にアロンダイトが戻ってきます。
どうぞ最後まで読んで頂ければ。
「ここは一体…」
ランスロットが目覚めた場所は薄暗い空間だった。
辺りを見回すと見た目が全く同じな剣が無数に刺さっていた。
「ようやく私を迎えに来てくれたのですね。」
声がした方向へ振り向くとそこには幼い少女がフワフワと浮いていた。
「君は…迷子かい?スライムには会わなかったかな?」
ランスロットは戸惑いつつも少女に聞いた。
「酷いですね。ずっと一緒だった私の事を忘れるなんて…」
その言葉に首をひねるランスロット。
少女はランスロットのその様子を見ると仕方ないといい、手を広げその場で回りだす。
すると、少女の姿が周りの剣と同じものになる。そこでランスロットが気が付く。
「アロンダイトなのですか?」
「分かってもらえて良かったわ。さて、あなたの仲間だけど…なかなかピンチのようね」
再び少女の姿に戻り、宙に映像を出す。そこにはランスロットを庇うガウェインとモードレットの姿が映し出されていた。
「どうしたらこの空間から出られるのですか?」
何かを悟ったようにランスロットが少女に問う。
「ここから出るには本当の私を見つけないと出られないわ。間違った私を選んだら辺りの剣があなたを貫くわ。」
それを聞いたランスロットは自らが貫かれることなど気にもせず、たった1本を探し始める。
その様子を見た少女はボソッと一言もらす。
「もっともこの試練乗り越えられた人間なんて居ないんだけどね」
その言葉はランスロットには一切聞こえていなかった。
一通り見たランスロットは一つの事に気が付く。それは周辺には本物が無いという事。
そして少女に近づき、少女の手を掴む。
「あなたが本物のアロンダイトでしょう?」
その言葉に少女の顔が緩む。
「やっぱりあなたが私の真の持ち主だわ。」
「当たり前よ。あなたと私二人そろっての騎士ランスロットなのだから。」
そうしてその空間は激しい光に包まれる。
現実の空間で目覚めたランスロットは、ガウェインとモードレッドの間から一気に飛び出し、デッドポイズンサンドスライムの胴体に一閃を放つ。
その一閃は美しく他の全員を魅了する。
デッドポイズンサンドスライムの胴体は綺麗に両断される
しかし、ダメージが無いかのように元の形に戻ろうとする。
そこを容赦なくガウェインが斬る。
溶断された断面は元には戻れず、その場に落ちる。
「マーリンとどめを!」
そう言われるまでもなくマーリンはすでに詠唱を終えていた。
デッドポイズンサンドスライムは瞬く間に炎に包まれ、跡形もなくなっていた。
次回のななてんは!
3章の完結になると思います。
いよいよ残す魔王軍幹部は1人!円卓の騎士たちは世界を救うことができるのか!
完結まで残すところ2章!頑張りますよ!




