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7人の転生者は世界を救う?  作者: Syuteu
第1章 森の町アルボル
3/43

世界の現状

今回は説明回となります。

ガレス先生がいろいろと教えてくれるようです。

最後まで読んでいただければ幸いです。

アルボルの宿で休み、1夜明け気力も体力も十分回復した二人は、ガレスから世界の現状について詳しい話を聞いていた。

「今この世界は魔王と呼ばれる一人の人間よって支配されています。魔王の名前については目下調査中ですが…」

ガレスは話を続ける。

「魔王の配下には4人の最高幹部が居ます。魔王の居城はこの4人を倒さない限りたどり着くことができないと聞いています。4人の幹部に関しては名前が割れています。まず1人目がこのアルボルより東に位置する死の森ガダーヴェレヴァルトに住まうネクロマザーの長、魔女ヴィヴィアン。」

「ヴィヴィアンだって!?」

マーリンが過剰に反応する。

「えぇ、ヴィヴィアンです。ですが我々とは関係が薄いようです。ですが、マーリン殿の姿と魔法の出来栄えをを見る限り何か関係はあるでしょう。」

「話を続けます。次に雪山に住むヴルヴヴェジン4体の獣の力を宿している獣宿しの王だといわれています。」

アーサーが手を挙げる。

「質問でーす。ガレス先生!」

「王よ、先生はやめてください。なんでしょう?」

「獣宿しって何ですか?」

「獣宿しというのはですね、魔王が人間を素体として獣の力を宿し、作った獣人になります。原則1体に宿る力は1つだけなのですが、ヴルヴヴェジンことヴルヴは例外中の例外です。彼は異常な強さを誇ると聞き及びます。」

「なるほど、あとの二人は?」

「残る2体に関しては情報が少ないのですが、1体は火山に住むデュラハン、もう1体は砂漠にすむ…」

ガレスが言葉を濁す。

「最後の1体は?」

アーサーとマーリンが同時に言う。

「最後の1体は、その、言いにくいのですが、スライムなのだそうです。」

アーサーとマーリン、二人が同時に噴き出す。

「す、スライムだって!?最弱モンスターもいいところじゃないか!なんでそいつから倒しに行かないんだ?」

「情報が少ないと言っているでしょう?ですが、現状ある情報によると、なんでも近づくだけで人が溶けたとか。」

「人が解ける?魔法か何かなのかい?」

「そこまでの情報は無いんです。申し訳ありません。以上がこの世界の現状です。何か質問はありますか?」

マーリンが手を挙げる。

「この世界のスケルトンはどうなっているんだい?頭部を破壊してもすぐに元に戻ってしまうようだけど」

「もうスケルトンと戦闘をしたのですね。この世界のスケルトンは何度破壊しても元に戻ります。破損度合いにより復帰までの時間は変わるようですが。完全に破壊するには術者であるネクロマンサーを殺さなくてはなりません。なお、ネクロマンサーはゾンビも使用しますが、ゾンビの場合は胴体と頭を切り離せば活動を停止します。」

「ネクロマンサーとネクロマザーだっけ?それの違いはなんだい?」

「流石マーリン殿、そこに気が付くとは。ネクロマンサーは守護の術など通常の魔法が使えないもの、死霊術のみを使う者を指しています。一方ネクロマザーは通常の魔法が使えるいわばネクロマンサーの上位にあたります。ネクロマンサーは死体がなければスケルトンやゾンビを作る事はできませんが、ネクロマザーは自身の魔力のみで生成が可能なのです。」

「なるほど、ゆえにマザー。母体というわけだね。」

一人納得するマーリンの隣で、考え顔をしているアーサーにガレスが気が付く。

「叔父上何か疑問がありそうですが、どうかされましたか?」

「ん、あぁ、この世界にカリバーや、他の騎士たちの愛用していた剣はあるのかなぁと」

「その事でしたらすで1本所在を掴んでおります。どうやらこの世界に転生したときに剣も転生しているようなのです。遠目ではありますが、スライムの体内にアロンダイトがあったとの情報があります。」

「アロンダイトだって?ランスロットも転生しているのか!?」

「定かではありませんが、おそらくは。」

「ランスロットの話はするんじゃない。」

階段から声が聞こえた。

次回のななてんはついにあの男が登場します。

そしてアーサーの装備が一新(?)します。

次回もお楽しみに!


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