ヴルヴヴェジン
はい、木曜日になりました!
なんと本日は日ごろの感謝を込めて3話投稿します!投稿時間はTwitterにて!
楽しんで読んで頂ければ何よりです。
倒れたガレスを、マーリンがイラーバタの上へと移動させ、薬を飲ませる。
「アーサー!サソリだ!あいつはサソリにもなれるんだ!」
「ドラゴンに、クマにサソリだと!?ヴルヴヴェジンじゃねぇか!!気をつ…」
ロウが話の途中で倒れる。
「ロウ!くそっどこから来るんだ!マーリン奴の場所わからないのか!」
「すまない、今のやつは少し前の僕より小さい!魔法でも探せない!」
マーリンはロウを回収しながら答える。アーサーは下唇を噛み辺りを探すが、一切見当たらない。
すると肩を掴まれ後ろに引かれた。
「俺に任せろ。」
肩を掴んだのは先ほどまで意識を失っていたガウェインだった。
「行くぞ、ガラティン。」
天高くガラティンを掲げる。真上にある太陽が輝きを増す。それに合わせガラティンの刀身も輝きだす。
「うぉぉぉぉぉぉ!」
ガラティンを力の限り振り下ろす。正面の地面一体がめくれるほどの衝撃が走る。
飛び散る砂の中にサソリが1匹いた。
「アーサー!」
ガウェインが叫ぶと同時にアーサーがサソリに向かって走り出し、鋭い一閃を放つ。
しかし、サソリの殻は固かった。否、殻ではない。それは先ほどまでの竜の鱗だ。
アーサーはすぐさま離れガウェインの隣へと戻る。ヴルヴヴェジンは再び姿を変える。
今度は狼だった。まるで闇を吸い込んだかのような真っ黒な毛並み、しかし確実に大きい。
その大きさはイラーバタに匹敵するほどだった。なおかつ、毛皮の下に光るものが見える。鱗である。
そう、ドラゴンの鱗だ。その上、尻尾からは毒液が垂れている。
「こいつはまずいんじゃないか!?」
マーリンがガウェイン以外の気持ちを代弁する。
「マーリン、俺以外に炎熱耐性をかけてくれ。あいつを燃やし尽くす。」
マーリンが詠唱を始めるとガウェインがガラティンを構える。
徐々に周囲の気温が上昇しているのが分かる。
ガラティンの刀身が徐々に透明になっていく。
マーリンの詠唱が終わる。それと同時にガウェインが飛び出す。
斜め下から上へとガラティンを振り上げる。本来の長さのガラティンでは届いていない距離だ。
しかし、ヴルヴヴェジンの体は剣の軌跡に合わせて上下へと離れる。そして切り口から徐々に燃えていく。
ヴルヴヴェジンの後ろにあったはずの木も切れていることから相当範囲が広いことが見て取れた。
「す、すごい…これがガウェインとガラティンの真の力…」
アーサーは改めてガウェインの力に戦慄し、さらなる期待を寄せる。
ヴルヴヴェジンが燃え尽きるとその場に鍵の魔導結晶が落ちていた。
次回のななてんはネーヴェに帰ります。
そして、次の目的地へ向けて出立します。
いよいよ第2章が終わります。




