イラーバタ
今回はしっかりと登場してもらいました(;'∀')
お待たせしました。楽しんで読んで頂ければと思います。
夕暮れ時、眠っていたロウとルプスが目を覚ました。
そこには4人とディゾが居た。
「起きたか、ロウ。変な賭けをしてたようじゃないか。」
ディゾのセリフを聞いたロウは苦虫を噛んだような表情になっていた。
「まぁ、賭けはこいつらの勝利でいいな?」
「魔法は使うななんて言ってないしな…仕方ないだろ。」
「しかしだな、ロウ。4人分の防寒服の在庫も材料もないぞ?」
「となれば、やることは一つだろ。明日の朝一で出かけるか。」
そうだな、そうしようと頷く二人を傍目に4人はさっぱりわからないという顔をしている。
「お前ら、今日はもう帰ってゆっくり休んでおけ。明日の朝、今日と同じ時間でここに集合な。」
そう言われた4人は疲れていたためか理由も聞かずに宿へと帰っていく。
4人の背中にロウの戦える格好で来いよーという声が届く。
宿に用意された自室に着くと4人は倒れるように眠りについた。
翌朝、ロウに指示されたとおりに広場に来た。
「おう、時間通りだな。んじゃ出発するか。ディゾ!」
ディゾが思いっ切り足踏みをする。すると、広場全体が揺れ始める。
町の方は一切揺れていないようだ。
広場の地面がゆっくりと持ち上がる。広場に見えていたのはこの獣の背中に雪が積もり、平らになっていたから。6人はすでに獣の背中に居た。
「こいつが俺の相棒、イラーバタだ。」
イラーバタと呼ばれた獣はそれはそれは巨大なマンモスだった。毛並みは昨日見たルプスと同じく白い。
「こいつは何とも立派だ…」
ガウェインが褒める。
イラーバタの頭にはコブが2つあった。その2つのコブの間に鞍が設置されていた。
ディゾがその鞍にまたがり、手綱をしっかりとつかむ。
「お前ら、振り落とされんなよ?」
ロウがそういいながらイラーバタにしがみ付いている。
それを見た4人もしっかりと掴まる。
次の瞬間、イラーバタは飛んだ。否、跳んだのだ。
そして、ネーヴェと獣雪山の中間へと着地する。
そこは獣宿しの巣と呼ばれるような危険な場所だ。
マーリンがまさか、と声を漏らす。
「そのまさかさ!!防寒具の材料にゃ獣宿しの毛皮が一番いい素材なんだ!」
ロウが飛び降りる。下にはルプスが待機していた。どうやらイラーバタが鼻で掴んで運んでいたようだ。
「さぁ、お仕事の時間だ!」
獣宿しの群れが押し寄せてくるのがイラーバタの上に居た4人には見えた。
それを見た3人の騎士も降りる。マーリンは上からサポートするつもりらしい。
ロウはイラーバタのわき腹に付けられている、ホルダーから武器を取り出し手足に装着していく。
その手甲と足甲には狼があしらわれていた。
一匹の獣宿しがロウに襲い掛かるのと同時に、周囲を囲んでいた獣宿しが一斉に襲い掛かる。
イラーバタの上から指示が飛ぶ。
「イラーバタの正面には来るなよ!」
その指示の直後、イラーバタが鼻を叩きつける。
獣宿しがその圧倒的な物量に押しつぶされる。
全員の士気が上がったのだった。
次回のななてんは?獣宿しに囲まれ絶体絶命な6人。
彼らは獣宿しの包囲を抜けられるのか?
そしてロウの実力は!?




