ニエベ・シアン
最近Twitterでの報告が出来て無いにも関わらず変わらずのアクセス数励みになります。
今回も楽しく読んで頂ければありがたいです。
笑いながらネーヴェの町へと入って来た4人は、とある張り紙に驚愕した。
それは、ベディヴィエールの指名手配書だった。
そこには生死問わず賞金3億と書いてあった。
アーサーが思わず叫びそうになったがマーリンが口を押えた。
「ここではやめておこう。誰が聞いてるか分かったものじゃないからね。」
アーサーが頷くとマーリンは手を放し、ガレスとガウェインに話を振った。
「門の前で待って居たということは何か進捗があったんだろ?」
マーリンの問いにガレスが答える。
「もちろんです。さぁこちらへ。ここ、ネーヴェの長に紹介します。詳しい話はその時に。」
そして4人はネーヴェの町の中心、一際大きい建物へと入っていく。
その建物の中でも最も分厚い扉の前まで到着する。扉の前には衛兵がいた。
「この先は長の部屋である。許可はあるか?」
衛兵が尋ねてくる。ガレスがアルボルの長から預かっていた、ネーヴェの長宛の手紙をその衛兵に渡す。
するとしばし待てと言われ衛兵が手紙を扉の隙間から中へと入れる。
しばらくすると、
「通せ。」
中から女性の声が聞こえた。その声が聞こえると衛兵が扉を開ける。
部屋の中は本で埋め尽くされていた。どれも動物に関する本だった。
「手紙は読ませてもらったよ。君たちガダーヴェレヴァルトを解放したんだって?」
部屋の最奥部に大きなデスクがある。そこに座っている女性が話しかけてくる。
その女性は妖艶という言葉がこれ以上ないほどに似合っていた。
「いかにも。ヴィヴィアンを倒してガダーヴェレヴァルトを解放したのは僕たちだよ。」
マーリンが私がやりました。と言わんばかりに胸を張って言ったので、3人はお前が言うかといった顔をしていた。その様子を見ていた女性は笑った。
「アハハ、君たちは相当仲がいいようだね。私はこの町の長を務めているニエベという者よ。さて、この町の現状についてお教えしましょう。」
そのセリフに3人は気を入れなおす。
「今この町は混迷の危機に陥っていますわ。このままでは獣飼い達は職を失ってしまう。」
「ケモノカイ?」
聞きなれない言葉に思わず聞き返してしまうアーサー。
「皆さんはこちらの世界の出身ではありませんでしたね。獣飼いとは動物、特に猛獣と呼ばれる類の動物と心を交わし、自在に操る者たちの事を指します。そして彼らはその猛獣を使い、狩りをし、肉を他の町、町に売ることで生計を立てていたのですが…」
「獣宿しですね?」
マーリンが言葉を紡ぐ。
「えぇ、彼らが獲物を片っ端から捕食してしまうことで、獣飼い達が生計を立てられなくなっているのです。さらには、獣宿しは何者も恐れない獰猛さから獣飼い達の獣ですら捕食してしまう。彼らを止めるには主であるヴルヴヴェジンを倒すしかないでしょう。」
ニエベが下を向くとマーリンが不意にニエベの手を取り自信満々にこう言った。
「僕たちにお任せください。必ずやヴルヴヴェジンの首をここにお持ちします。安心してお待ちください。」
ニエベは困った表情で「え、えぇ、楽しみに待って居ますわ。」と言った。
その後4人は宿に専用の部屋を用意してもらいそちらへ移った。
移動が終わるとマーリンの頭には3つのたん瘤が出来ていた。
次回のななてんは!雪山装備を整えます!
そして獣飼いの方が登場します!




