その男の名は…
ヴィヴィアンを倒してアルボルまで帰っていきます。
あの旅人の正体とは!!
最後まで読んで頂ければ幸いです。
「アーサー、ヴィヴィアンから奪った結晶を見せてくれないか?」
アーサーは懐から鍵型の結晶を取り出し、マーリンに手渡す。
渡された鍵型の結晶をくまなく調べるマーリン。すると表情が驚きと感動に変わっていく。
「マーリン、一体それは何なんだ?」
アーサーが尋ねる。
「これは魔導結晶と呼ばれるものだね。少なくとも僕らが前居た世界では。こんな形に加工されているものは見たことがないよ。」
聞きなれない単語に4人は首をひねった。
「魔導結晶?それは何なんだ」
「簡単に言うと魔術を宝石やら、石やらに封じ込めて…」
説明を続けるマーリンに4人はさらに首をひねる。
「説明するより見てもらった方が早いか。」
マーリンは手ごろな石と木の枝2本を拾い魔法を披露する。
「まずはこの棒に火をつけるだろ?簡単な火の魔法だ。これと同じ魔法をこの石に封じ込めて…」
石が淡いオレンジに光る。光が収まると石は光と同じ色に染まっていた。
「そして、この石を木の枝にぶつける。」
カツッ、石が砕けるとともに先ほどと同じように木の枝に火が灯る。
「これが魔導結晶さ。封じ込められた魔法は誰でも使用ができるという優れものさ。ただ、強すぎる魔法は封じ込められなくて、媒介が砕けちゃうんだけどね。しかし、この鍵の魔導結晶に関しては例外中の例外だね、とてつもない魔力を感じるよ。形からして何かを開けるんだろうけど。」
今考えても仕方ないねと付け足す。
そんな話をしながらアルボルに向けて森を抜けていく。ある程度街へ近づくと片腕の旅人は私はこの辺でといい姿をくらまそうとする。
「待つんだ。お前、ベディなのか?」
アーサーが旅人に尋ねる。その言葉を聞くや否や、旅人の動きが止まる。そして振り返り今まで外さなかったフードを外す。そしてアーサーの前に跪く。
「今までのご無礼お許しください。そして今だ王についていけないこの身をどうかお許しください。」
アーサーはベディヴィエールの方に手を置き顔を上げさせる。
「お前の事だ、何か理由があるのだろう?ならば素早く用をすましそして戻ってこい。」
ベディヴィエールは目に涙を浮かべながら大きく返事をする。
そして立ち去るベディヴィエールにマーリンが餞別と言って火おこしの魔導結晶を渡す。
ベディヴィエールと別れた4人はアルボルへ着くと町の酒場にヴィヴィアンを討伐したと報告した。
その事実が広まった町は大騒ぎだった。3日3晩どんちゃん騒ぎだったのだが、4人は自室へ入り死んだように眠っていた。
そしてその話は噂として他の町へと届いた。
4人は目覚めると次の目的地について話し合った。
4人の意見は同じだった。なぜならば、目覚めた4人に1つの情報が入ったからだ。
その内容は雪山で目撃されたヴルヴヴェジンが1本の剣を持っていたという情報だった。
ただの剣であれば4人は砂漠を目指し東へ行っていたのだろうが、その剣の形状を聞き意見が変わったのだ。
その剣はどうやらガラティンらしいのだ。
第1章いかがでしたでしょうか?楽しんで頂けたでしょうか?
次回より第2章の幕開けです!
お楽しみに!




