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轍~思春期の私が綴った想い~  作者: 横山 零
20/51

淡雪

20、淡雪


冷たくて瞳閉じる 静寂に包まれた夜の月

拳を強く握り 唸った 一人で仰いだ空

愛してたあなたはどこに 行方さえ伝えてくれないまま

探せば儚いだけと 何もせず気づいたら冬で


一年前のこと想い出す 悔いだけが込み上げて

防寒用のコート包むのは 今に崩れる心


淡雪が解かす記憶の全てを忘れたい 願い届け星空の空に

少しずつ遠くなり やがては消えていく

でも心の中で待ってる 次の春

あなたと巡り会う 未来がきっとある

吐く息が白い 抱き寄せたいんだ 憂愁の銀世界


たくさんの支えの中 僕たちは成り立つことができる

時と時の狭間で人は優しい明かりを灯すんだ


首包むあなたの作ったマフラーに沁み付いた

あなたの(にお)いがまだ残っている その温もりだけが


守ってあげよう いつか呟いた 僕の声 吐いた息と共に消えたね

その代わりあなたからもらった優しさが

僕を包み守るよ 吹雪いた日でさえも

雪かぶる大樹も 愛を失った人も

冷たい風に吹かれて揺らぐ 灰色の空模様


たくさんの日々が過ぎ たくさんのあなたの顔

たくさんの哀れな雪  たくさんの涙が伝う

Will I get love in the future? Will I look for true love?


淡雪が解かす記憶の全てを忘れたい だけど忘れてはいけないよ

少しずつ遠くなり やがては消えていく

でも心の中で繰り返し続ける

I want to meet again あなたの居場所を探してる いつか巡り会うと信じて

広い荒野の真ん中を貫く一本道が

果てしなく光りのように延びていたとしても

あなたと出会えると きっと会えるはずと

僕は信じてる 淡雪の中 時はすぐに春となる


僕は荒野の中の一本道に立っている

空からは淡雪が――。

一年前、突然いなくなったあんたを思い出す。

あなたを思う度、切なくて、儚くて、辛くて、悔しくて・・・。

忘れたい、だけど・・・。

やっぱり会いたい。

結局、その結論に辿り着いてしまう。

いつか・・・きっと・・・

春が来る事を信じて 僕は瞳を開いた。



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