4話:お嬢様と死の合図
長らくお待たせしました。
内容が短いですがよろしくお願いします。
ブクマ等ありがとうございます。
*
「ユーファ嬢、お味はどうかしら」
「と、とても美味しいです……」
「まぁ。それはよかったわ」
「すまんね、ユーファ嬢。王子は急用ができてしまって、貴女が来る前に政務室に戻っていってね……」
「いえ、お構いなく……」
……ハイ。
只今、お茶してます。
しかも婚約者の両親……王様と王妃様と3人で。
あいにく、ハイスペックな容量は持ち合わせておりません。もう限界突破しております。
いろんな意味でもう脳内パニックです。
事は数十分前――――――
王の間に入った途端、視界に入る玉座に座っている二人。そう、王様と王妃様である。
その容姿を見るといなや、私の目は失明しかけた!
え、なぜかって?
美男美女だからである。
リノースさんも含め、なんなの城の皆モデル容姿かよ!
今の私も相当美人さんのはずだが、そんな私でも本当に見惚れてしまうくらいの容姿をお持ちである。
低めに結われた金髪碧眼の王様。見た目は二十代後半でこちらを真剣な表情で見つめている。
そして、淡い桃色のゆるふわストレートヘアに黒目が可愛らしい王妃様。微笑みも素敵ですね。
宮下優衣、ノックアウトでございます。
ここが花園という名の天国か、と思えてくるほどに美しい二人。この方を見た後で自分可愛いなどと言った奴はある意味勇者だなと思う。死ねる。今なら死ねる……。
「リノース、下がれ。ご苦労であった」
「はっ」
一礼をしてこの場を後にするリノースさんを見て、私も妄想の世界から我に返った。
「ユーファ嬢……」
「は、はい……」
じっとこちらを見つめてくるイケメ……王様。
「とりあえず、お茶しない?」
「ハイ?」
お茶?
そして先ほどとは想像もつかないしゃべり方。王の時とは違う、柔らかい雰囲気を纏っている。
ツッコミそうになったその時だった。
「ユーファ・サ―マリー嬢の中にいるのはどちら様かな、と思ってね」
また少しずつ更新ペースを早めていこうと思います。






