レゾンデートル論Ⅱ
長命種の定着戦略の必要性について
人種の寿命が100年前後、小型種の寿命が50年前後であるのに対し、長命種は270年前後である。
人種と小型種の世代交代が3〜4代目に入りつつある中、長命種は1代目も2代目も存命中である。
人種や小型種の知己を立て続けに失い、フレンドロスと呼ばれる躁鬱状態に陥り、金融ギルドやフロンティア部門での過労による入院や反対に引きこもりになる長命種が見られる。
金融ギルドの肥大は資産市場の不安定性の増大につながり、フロンティア部門の研究の停滞は実体経済の景況感への悪影響が大きい。
社会の安定性を確保するため、長命種へのカウンセリング及び労務管理などはシュタイムハイムギルドの新規課題である。
また、フロンティア部門での延命、意思抽出技術の開発も急務である。
かつて人種で見られたペットロスとの違いはフレンドロスでは知識や技能の蓄積が膨大な長命種と同水準で議論を買わせる人種や短命種は既に高齢であることが多く、非常に貴重なことが挙げられる。
長命種同士では喪失感を感じることが少ないため、その心理的負担に関してはさらなる研究が必要である。
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